TFP Recommends Exhibitions

【開催中】 今週のTFP的おすすめ展覧会

米田知子 Yoneda Tomoko《アイスリンク-日本占領時代、南満州鉄道の付属地だった炭坑のまち、撫順》〈Scene〉より 2007年 東京都写真美術館蔵

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【開催中】 今週のTFP的おすすめ展覧会

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現在開催中の展覧会や写真展、アートイベントから、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) のおすすめを毎週ピックアップ。今週はどこへ行こう。毎週火曜日更新。

※新型コロナウイルスの感染予防の取り組みに関する最新の情報については、各施設の公式サイトにてご確認をお願いします。

4月23日〜4月29日

森岡書店×ギャラリー小柳「ONE SINGLE BOOK」

トーマス・ルフ オスヴァルト・ヴィーナー著『小説 中央ヨーロッパの改良』1972 刊 セルフポートレイトの写真(1984/2020)を差し込み

ギャラリー小柳と同じ銀座一丁目に店舗がある森岡書店は、「一冊の本を売る書店」をテーマにした、世界にあまり類例のない書店。ギャラリー小柳はそのコンセプトから着想を得て、アーティストや著述家たちによる「一冊の本」をテーマとした企画展「ONE SINGLE BOOK」を開催する。森岡書店にゆかりのあるアーティストと、ギャラリー小柳のアーティスト30名におよぶ作り手達が、それぞれ自由に本を選び、独自のアイディアで手を加えた「一冊の本」を展示する。アーティストがなぜその本を選んだのか、どのように「一冊の本」に転じたか。その過程を辿ることにより本とアートの関係に思いを馳せる場となるだろう。展覧会初日の4月25日(木)には、アーティストによるギャラリートークを行う予定。この機会にぜひ足を運んでみて。

場所: ギャラリー小柳
住所: 東京都中央区銀座 1‒7‒5 小柳ビル 9F
会期: 2024年4月25日 (木)〜6月22日 (土)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 日、月
入場料: 無料
HP: www.gallerykoyanagi.com

参加予定作家
【森岡書店より】
朝吹真理子、遠藤薫、沖潤子、金田実生、猿山修、杉謙太郎、諏訪敦、花代、羽良多平吉、平澤摩里子、廣瀬智央、牧野伊三夫、向井山朋子、吉増剛造、ビジョイ・ジェイン、シャルロット・デュマ

【ギャラリー小柳より】
ミヒャエル・ボレマンス、ソフィ・カル、ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー、マルレーネ・デュマス、マーク・マンダース、クリスチャン・マークレー、トーマス・ルフ、杉本博司、須田悦弘、束芋、寺崎百合子、熊谷亜莉沙、ユアサエボシ、中村裕太、橋本晶子

ホセ・ダヴィラ「River Stones」

A secret wish | 2023 | Photo by Agustín Arce | ©Jose Davila

メキシコ・グアダラハラを拠点に活動するアーティスト Jose Dávila (ホセ・ダヴィラ)。ダヴィラは芸術史における重要なアーティストや建築家の作品をオマージュ、模倣することによって、芸術作品に重要性や意味を与えるのは、形ではなく、内容であるとするコンセプチュアル・アートの定義について考察している。空間への鋭い眼差しと、質量、バランス、物質性といった物理的な力の分析を展開し、形式的な作品群を確立してきた。本展では、不安定なバランスを通して重力エネルギーを視覚的に表現すること、そしてダヴィラにとって特別な意味を持つ歴史的文献に注意を向けさせるといった、彼の制作活動全体にある一貫したテーマにフォーカスした新作から絵画9点と彫刻2点を発表する。

会場: nca | nichido contemporary art
住所: 東京都港区六本木7丁目21-24 102
会期: 2024年4月5日 (金)〜2024年5月18日 (土)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 月、日、祝日 (4月27日〜5月6日は休廊)
入場料: 無料
HP: www.nca-g.com/exhibition

「記憶:リメンブランス―現代写真・映像の表現から」

篠山紀信 《家 石川県珠洲市》1974 年 東京都写真美術館蔵

本展は、写真・映像が人々のどのような「記憶」を捉えようとしてきたのかについて考察する展覧会。篠山紀信と中平卓馬による『決闘写真論』(1976年) における篠山紀信の示唆を起点としながら、高齢化社会や人工知能のテーマに至る日本、ベトナム、フィンランドの注目される7組8名のアーティストたちの新作、日本未公開作を含む70 余点を紹介。参加作家は、篠山紀信、米田知子、グエン・チン・ティ (NGUYỄN Trinh Thi ベトナム)、小田原のどか、村山悟郎〔コンセプト:池上高志 (サイエンス)+ 村山悟郎 (アート) 実装:Alternative Machine + Qosmo, inc.〕、マルヤ・ピリラ (Marja PIRILÄ フィンランド)、Satoko Sai + Tomoko Kurahara。

場所: 東京都写真美術館
住所: 東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内
会期: 2024年3月1日 (金)~6月9日(日)
時間: 10:00-18:00 (木・金曜日は20:00まで)
休廊日: 月曜日 *ただし4月29日(月)と5月6日 (月)は開館、5/7(火)は休館
入場料: 一般¥700、学生¥560、中高生・65歳以上¥350、小学生以下・都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者 (2名まで)、年間パスポートご提示者 (企画展4回まで) は無料、第3水曜日は65歳以上無料
HP: topmuseum.jp

ジャデ・ファドジュティミ「Connecting in Silence」

Jadé Fadojutimi, “The Hedonist”, 2024, acrylic, oil and oil pastel on canvas, 194 x 140 cm © Jadé Fadojutimi / Photo: Kenji Takahashi

ロンドンを拠点に活動する Jadé Fadojutimi (ジャデ・ファドジュティミ) の絵画の大きな特徴は、キャンバスいっぱいに表現された、力強く印象的な色彩。インスピレーションの源であるファッションやアニメ、サウンドトラックを引用しながらファドジュティミがキャンバス上に描き出す独特の感情の風景には、彼女のアイデンティティや経験、思い出が反映されている。タカ・イシイギャラリーでの2回目の個展となる本展では、最新のペインティングと小規模のドローイング作品を展示。コロナ禍の数年を除き、毎年来日をしているファドジュティミにとって、なかでも京都は特別な場所だそう。自然と共存する京都の歴史的な環境は、視覚的なインスピレーションのみならず、彼女自身のアイデンティティや帰属感の培い方を考えるための内的対話の機会を与えてきた。本展はファドジュティミがこれまで育んできた京都の街との多角的な関係性の集積したものとなる。

場所: タカ・イシイギャラリー 京都
住所: 京都府京都市下京区矢田町123
会期: 2024年3月1日 (金)~6月9日(日)
時間: 10:00-17:30
休廊日: 日〜水
HP: www.takaishiigallery.com

アンゼルム・キーファー「Opus Magnum」

Hexenwaage / 魔女の秤 / (英) Witch Scale 2015 Steel, glass, lead, galvanized steel, rust debris, watercolor on paper, and ink 597/8 × 707/8 × 271/2 inches (152 × 180 × 70 cm) Photos: Georges Poncet

ドイツ・ドナウエッシンゲンに生まれ、ドイツの暗黒の歴史を主題とした作品群で知られる芸術家 Anselm Kiefer (アンゼルム・キーファー)。1998年以来、日本初開催となる本展では、ガラスケースの作品と水彩画計20点を展示する。また、12人の著名な執筆者によるエッセイや各作品についてのテキストを収めた160ページの展覧会カタログも出版される。

場所: ファーガス・マカフリー 東京
住所: 東京都港区北青山3-5-9
会期: 2024年4月2日 (火)〜6月29日 (土)
時間: 11:00-19:00 *展示スペースの都合により、一度の入場者数は最大5名様まで。
休廊日: 日、月、祝 (4月5日は臨時閉廊)
入場料: 無料
HP: fergusmccaffrey.com

クリス・ベレンス「THE GREAT BELOW」

Chris Berens

オランダ人画家 Chris Berens (クリス・ベレンス) は、世界中で展覧会を開催してきたほか、2011年に発表されたブロンディのアルバム「パニック・オブ・ガールズ」のカバーデザインも手がけるなど幅広く活躍している。ベレンスは、小さな紙片に細筆やインク手細部を描き、さらに別の紙を貼りつなげて描くという作業を繰り返しながら、作品の全体を緻密に構成。想像上の景色をありありと表出させる手描きの技術、ピントのずれやレンズの歪み効果により、郷愁を感じさせるような独自の表現、それらを支える高い集中力に加え、近年ではデジタル画像制作も自身の技法の一部としている。一方で、日本の伝統文化に見られる精霊信仰や幻想性を、インスピレーションの1つとして挙げている。本展では、パネルに混合技法で描かれた新作約10点を展示。ベレンスの作品は作家の内的世界と現実をつなぐ有機生命体として鑑賞者に語りかける。自身の表現を追求し続け、試行錯誤の末にたどり着いた力作をぜひ会場でご覧あれ。

場所: メグミオギタギャラリー
住所:  東京都中央区銀座2-16-12 銀座大塚ビルB1
会期: 2024年4月5日(金)〜4月27日(土)
時間: 12:00-18:00
休廊日: 日、月、祝日
入場料: 無料
HP: www.megumiogita.com

IM MEN「FULFILL」

メンズブランド IM MEN (アイム メン) による特別展示が東京と大阪の2カ所にて開催。今シーズンの IM MEN は、人と布との関係性を考える取り組みとして、残布を残さず、布地の全てに役割を与えるものづくりに挑戦してきた。本展「FULFILL」では、布を使い切るというテーマに対して、IM MEN チームが取り組んだものづくりの背景を紹介。模型やスケッチ、メンバーたちへのインタビューを通して、さまざまなアプローチから新しいデザインが生まれた過程を見ることができる。

場所: (1)ISSEY MIYAKE GINZA | CUBE
(2) ISSEY MIYAKE SEMBA | CREATION SPACE
住所: (1)東京都中央区銀座 4-4-5
(2)大阪府大阪市中央区南船場 4-11-28
会期: (1)3月1日 (金)〜4月29日 (月)
(2)3月1日 (金)〜5月26日 (日)
時間: 10:00-20:00
入場料: 無料
HP:(1)www.isseymiyake.com
(2)www.isseymiyake.com

「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」

竹村京《修復されたC.M.の1916年の睡蓮》(部分、制作過程)2023-24年、釡糸、絹オーガンジ ー、カラープリント、作家蔵

20世紀前半まで西洋美術作品を収蔵・展示してきた国立西洋美術館。本展は、1959年の開館以来初めての試みとなる、現代アーティストとの大々的なコラボレーションによる展覧会。国内外で活躍する現代アーティスト21組が参画し、国立西洋美術館の所蔵作品からインスピレーションを得て制作した新作や、美術館という場所の意義を問い直す作品などを展示。それらを通して、アーティストたちが国立西洋美術館やそのコレクションにどう眼差しを向け、どのような問題を提起しているかを考える。参加するのは、飯山由貴、梅津庸一、遠藤麻衣、小沢剛、小田原のどか、坂本夏子、杉戸洋、鷹野隆大、竹村京、田中功起、辰野登恵子、エレナ・トゥタッチコワ、内藤礼、中林忠良、⾧島有里枝、パープルーム(梅津庸一+安藤裕美+續橋仁子+星川あさこ+わきもとさき)、布施琳太郎、松浦寿夫、ミヤギフトシ、ユアサエボシ、弓指寛治。モネ、セザンヌ、ポロックら西洋美術史に名を刻むアーティストたちの作品約70点が、現代とのコラボレーションを通じて、いつもとは違った魅力を放つ貴重な機会だ。

場所: 国立西洋美術館 企画展示室
住所: 東京都台東区上野公園7-7
会期: 2024年3月12日 (火)~5月12日 (日)
時間: 9:30-17:30 (金・土曜日、4月28日 (日)、4月29日 (月・祝)、5月5日 (日・祝) 及び5月6日(月・休)は9:30~20:00) *入館は閉館の30分前まで
休業日: 月曜日、5月7日 (火) *ただし、3月25日 (月)、4月29日 (月・祝)、4月30日 (火)、5月6日 (月・休) は開館
入場料: 一般¥2,000、大学生¥1,300、高校生¥1,000、中学生以下・心身に障害のある方及び付添者1名は無料 *大学生、高校生及び無料観覧対象の方は、入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳の提示が必要
HP: www.nmwa.go.jp

高木由利子「chaoscosmos vol.2 – sakura -」

sakura 2016

独自の視点から、衣服や人体を通して「人の存在」を撮り続け、映像を含め新たなアプローチに挑戦する高木由利子。7年前に樹齢150年の2本の山桜が聳え立つ、標高1000mの土地に移住。桜の大木と暮らすようになり、目まぐるしく変容していく様をより一層観察するようになった。2022年に続いて2回目の開催となる「chaoscosmos」展では、その桜の姿を映し出した記録を展示する。

場所: GYRE GALLERY
住所: 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
会期: 3月1日 (金)〜4月29日 (月)
時間: 11:00-20:00
入場料: 無料
HP: gyre-omotesando.com

小見山峻「City Dive Shinjuku」

©︎ 小見山峻

「City Dive」は、カメラをバイクに搭載し街を縫い回ることにより、運転と風の振動によって夜の街を描き出すシリーズ。今回展示されるのは、2019年に発表された作品群の新作。その街の特有の地形や光源、リズムを可視化させ、街そのもののバイタルを心電図のように浮かび上がらせる。小見山が夜の新宿にて「City Dive」を行い、忙しない都市の呼吸を光の波形をもって読み解いた軌跡を制作。新宿の街並みをグラフィカルに表現した本作は、作品が撮影された新宿で展示される。

場所: THE KNOT TOKYO Shinjuku
住所: 東京都新宿区西新宿4-31-1 2F
会期: 2024年3月22日 (金)〜2024年5月8日 (水)
レセプション: 3月22日 19:00-21:00
時間: 10:00-22:00
入場料: 無料
HP: hotel-the-knot.jp/tokyoshinjuku

BankART Life7「UrbanNesting:再び都市に棲む」

世界の様々な都市にGENE (遺伝子) があるとするならば、それはどのように抽出できるのか。様々な都市を移動しアートプロジェクトや展覧会制作をおこなうアートアンプリファイヤの吉田山が企画構想を手がけるプロジェクト作品「都市GENEの抽出・反転・流通」を始動。その皮切りとして、横浜トリエンナーレの関連展覧会であるBankART Life7「UrbanNesting:再び都市に棲む」に出展する。「都市GENEの抽出・反転・流通」では都市のGENE(遺伝子)を抽出するための地図を発表。また、展示期間中、地図をもとに横浜の街に繰り出し、植物を発見、採集、そして蒸留することで、横浜という都市を香りから観察する植物採集+蒸留ツアーを行うという。粘菌のように街を歩き、植物を観察することで、都市の水脈をたどる。

会場: BankART Station+周辺会場
住所: 神奈川県横浜市西区みなとみらい5-1 新高島駅 B1F
会期: 2024年3月15日 (金)〜6月9日 (日)
時間: 11:00-19:00
休業日:木曜日 *4/4、5/2、6/6を除く (BankART Station)
入場料: 一般¥3,300、横浜市民¥3,100、学生¥2,000
HP: www.bankart1929.com

アピチャッポン・ウィーラセタクン「Solarium」

©️Apichatpong Weerasetakul Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE

長編映画作品『ブンミおじさんの森』(2010)でタイ映画初の最高賞パルムドールを獲得するなど、世界的に注目される映像作家 Apichatpong Weerasethakul (アピチャッポン・ウィーラセタクン)。SCAI THE BATHHOUSE での7年ぶりの個展となる本展でメインとなるのは、同氏が幼少期に夢中になったホラー映画『The Hollow-eyed Ghost』(1981)から着想を得て制作した新作インスタレーション「ソラリウム」(2023)。ドローイング作品を初めて一般公開。さらに、さまざまな時間の表現を集めた「Boxes of Time」(2024)も展示。ギャラリーには5つの箱が置かれ、それぞれの箱には2分から1年までの時間を凝縮して撮影された52枚の写真が収められている。是非会場でアピチャッポンの作品を堪能して。

場所: SCAI THE BATHHOUSE
住所: 東京都台東区谷中6-1-23
会期: 2024年3月16日 (土)〜2024年5月25日(土)
時間: 12:00-18:00
休館日: 日、月、祝日
入場料: 無料
HP: www.scaithebathhouse.com

ニック・ドイル「American Blues」

Nick Doyle Large Straight, 2024 Dyed denim on custom panel 93.2 x 62.2 cm | 36.68 x 24.5 inch Photo by Guillaume Ziccarelli Courtesy of the artist and Perrotin

ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、Nick Doyle (ニック・ドイル) の日本初となる本展。デニムをコラージュして制作された壁掛け立体作品で最もよく知られるドイルは、アメリカ文化とその文物の語彙を浸透させることで、欲望や過剰さ、有害な男性性を検証。本展「American Blues」では、巨大なデニム作品と不気味な立体作品を発表。ノスタルジアの危険性と消費主義との変化する関係を強調するべく展開する。また、ギャラリーでの個展にあわせて、アートフェア東京2024にてソロ・プレゼンテーションも実施。

場所: ペロタン東京
住所: 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
会期: 2024年3月6日 (水)〜2024年4月27日 (土)
時間: 11:00-19:00
休業日: 月、日、祝日
入場料: 無料
HP: leaflet.perrotin.com

KINJO「Come From Somewhere」

KINJO “Untitled” 2024, Oil stick, aerosol, acrylic on canvas, 228 x 182 cm

アーティスト・KINJO は沖縄にルーツを持ち、日本と関わりの深いアメリカ文化を題材にした絵画や立体、パフォーマンスを発表している。本展はタイトルである「Come From Somewhere (何処からかやってくる)」が示すように、さまざまなルーツのものを再構成し、横断する新作絵画や、キャンバスに異素材をパッチワークした立体作品の新作を発表。「普段目にしている商品パッケージや、看板など、街で目にするものの認識は、どういった変遷があって、いま自分の目の前にあるのかという『どこから来たのか?』を果たして気に留めることのほうが少ないように、文化も同じで、歴史の中で色々なものを混ぜこぜにしたものを自然に受容している感覚」とKINJOは話し、絵を切り刻み、コラージュし、パッチワークのように組み合わせることによって全く別の作品を生み出したシリーズが展示される。

会場: PARCEL
住所: 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-1 DDD HOTEL 1F
会期: 2024年3月16日 (土)〜4月28日 (日)
時間: 14:00-19:00
休廊日: 月、火、祝日
入場料: 無料
HP: parceltokyo.jp/exhibition

「遠距離現在 Universal / Remote」

本展は、2020年から始まった3年間のパンデミックの時期を現代美術を通して振り返る展覧会。タイトル「遠距離現在 Universal / Remote」は、常に遠くあり続ける現在を忘れないために造語されたもの。本展は、「Pan- の規模で拡大し続ける社会」、「リモート化する個人」といった2つのテーマを軸に、このような社会的条件が形成されてきた今世紀の社会のあり方に取り組んできた8名と1組の作品を紹介する。出展アーティストは井田大介、徐冰 (シュ・ビン)、Trevor Paglen (トレヴァー・パグレン)、Giorgi GagoGagoshidze (ジョルジ・ガゴ・ガゴシツェ)+Hito Steyerl (ヒト・シュタイエル)+Miloš Trakilović (ミロス・トラキロヴィチ)、地主麻衣子、Tina Enghoff (ティナ・エングホフ)、Jeamin Cha (チャ・ジェミン)、Evan Roth (エヴァン・ロス)、木浦奈津子。日本で初めての紹介となるアーティストの作品を含め、アジア、欧米、北欧など国際的に活躍しているアーティストたちの作品を通じて、ポストパンデミック社会と個人の在り方を鑑賞者とともに読み解く。

場所: 国立新美術館 企画展示室 1E
住所: 東京都港区六本木 7 丁目 22-2
会期: 2024年3月6日 (水)~6月3日 (月)
時間: 10:00-18:00 (入場は閉館の30分前まで) *毎週金・土曜日は20:00まで
休館日: 火曜日 *ただし4月30日(火)は開館
入場料: 一般¥1,500、大学生¥1,000、高校生・18歳未満の方 (学生証または年齢のわかるものが必要)・障害者手帳をご持参の方 (付添の方1名含む)は入場無料
HP: www.nact.jp

マーク・レッキー「FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT. BIG RED SOUNDSYSTEM」

Mark Leckey, Fiorucci Made Me Hardcore, (1999). Film Stills. © Mark Leckey. Courtesy of the artist and Gladstone Gallery

フォンダシオン ルイ・ ヴィトンの所蔵コレクションを東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、大阪のエスパス ルイ・ヴィトンにて展示する「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの一環として行う本展。今回展示をする Mark Leckey (マーク・レッキー) は、彫刻、映像、パフォーマンス、コラージュアート、音楽など、マルチメディアで表現を続けるイギリス出身のアーティスト。2008年には世界有数の芸術賞であるイギリスの「ターナー賞」を受賞。これまでの作品はポップカルチャーとカウンターカルチャー、若者、レイヴ、ポップ、ノスタルジー、社会階級研究、イギリス史などの関心を反映している。本展では、「Fiorucci Made Me Hardcore (10周年リマスター版)」と「Felix the Cat」(2013年) を紹介する。

場所: エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所: 東京都渋谷区神宮前5-7-5
会期: 2024年2月22日 (木)〜2024年8月18日 (日)
時間: 12:00-20:00
入場料: 無料
休館日: ルイ・ヴィトン表参道店に準ずる
HP: jp.louisvuitton.com