Pieter Vermeersch To Held Exhibition At Perrotin Tokyo

ベルギー人アーティスト Pieter Vermeersch (ピーター・ヴェルメッシュ) の東京で初となる個展が、ペロタン東京にて開催

Pieter Vermeersch To Held Exhibition At Perrotin Tokyo
Pieter Vermeersch To Held Exhibition At Perrotin Tokyo
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ベルギー人アーティスト Pieter Vermeersch (ピーター・ヴェルメッシュ) の東京で初となる個展が、ペロタン東京にて開催

Pieter Vermeersch To Held Exhibition At Perrotin Tokyo

by Mikiko Ichitani

六本木のペロタン東京では7月11日(水)から9月12日(水)までの期間、東京で初となる Pieter Vermeersch (ピーター・ヴェルメッシュ) の個展を開催中。

六本木のペロタン東京では7月11日(水)から9月12日(水)までの期間、東京で初となる Pieter Vermeersch (ピーター・ヴェルメッシュ) の個展を開催している。

Pieter Vermeersch は、トリノ (イタリア) を拠点に活動するベルギー人アーティスト。ペインティングを主とし、キャンバスという枠をはるかに超えたスケールで芸術的探求心にあふれた作風が魅力だ。これまでの作品は展示スペースに合わせたものや、建築物の壁面全体をキャンバスに見立てたものなど、その空間を覆すほどの大きな存在感を放つものばかり。没入感のあるインスタレーションやグラデーションの壁画には、削り落とすという不可逆的な手法や、天然石を重ね合わせることでキャンバスに描く “ゼロ・デグリー” と呼ばれる儚いペインティング技法も用いられ、ペインティング以外にも作家本人が撮影した一連の写真作品や、ペイントの滴りや筆のストローク、段階的な色彩によって命を吹き込まれた大理石の作品などを制作し相互に補填し合う文脈を築いている。

本展では、物質性を「 塗料で無くした」大理石の作品、銅の写真を元にした絵画作品、そしてギャラリーのガラス張りの外装に加えられた絵画的インスタレーション作品の三部から構成されている。各作品は、従来の額縁をはるかに越えたイメージに基づいて構築される抽象的な資料と記録であり、観察力と物質性が絶え間ない会話を共有し、周囲の空間が進化するにつれて変化する。繰り広げられるミニマルな演出は、個性に乏しい素材に個性を見出そうとする本能を包み隠し、目が精巧になればなるほどイメージが静かに見えるということを大量生産、再現、複製といったアプローチによって示唆している。ヴェルメッシュの絵画では、その純粋な本能は描写から抽象化へとシフトし、未知の世界を追求し、筆跡一つ一つで異質や予想外なものを促進する。彼の絵画に対するアプローチ、そして世界にアプローチしていく作品群は大理石の自由に反映される一方で、窓や部屋のような建築物の表現方法が絵画を形式的に導き、抑圧し、場所・物体・素材・ものの見方との対話により展覧会の枠組みを作り上げてゆくのだ。まるで、外界と死後の世界へと展開する宇宙論のように。

Courtesy by Perrotin

Courtesy by Perrotin

 

イベント情報
会期 7月11日(水)〜9月12日(水)
場所 ペロタン東京
住所 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1階
開廊時間 11:00~19:00
休廊日 日曜日、月曜日
観覧料 無料
HP www.perrotin.com