文明が滅んだ後の新世界を表現、佃弘樹ワールドが広がる『199X』展が NANZUKA (ナンズカ) にて開催

©Hiroki Tsukuda Courtesy of the artist and NANZUKA

佃弘樹の個展『199X』が NANZUKA (ナンズカ) にて開催される。会期は、9月1日から29日まで。

自身のドローイングやスナップショット写真のアーカイヴを組み合わせたデジタルコラージュで知られる佃弘樹は、2017年に発表した大作がニューヨーク近代美術館に収蔵されるなど、東京を拠点に国内外から高い評価を得るアーティスト。本展は、佃弘樹によって4年ぶり、そして NANZUKA で4度目の開催となる。タイトルは、佃弘樹が青春期に接した『2001年宇宙の旅』や『ブレードランナー』といった映画や漫画、小説などに登場した世紀末思想に起因しており、199X年に文明が滅んだと仮定した新世界を本展にて表現しているという。これまでに発展してきた日常品やファウンドオブジェクトを用いたインスタレーションとインクペインティングが展示され、写真と即興で書き上げたドローイング、記号的な幾何学模様をシルクスクリーンで印刷したアクリルフレームと組み合わるなど新たな手法にチャレンジした作品もお目見え。是非とも本展で、独特の佃弘樹ワールドを存分に堪能していただきたい。