'Umibenoseitoshi' To Launch In Japan From July 29

満島ひかり4年ぶりの単独主演作『海辺の生と死』が公開

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満島ひかり4年ぶりの単独主演作『海辺の生と死』が公開

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島尾敏雄の小説『島の果て』と島尾敏雄の妻・島尾ミホによる小説『海辺の生と死』の2つの作品をベースに映画化された『海辺の生と死』が2017年7月29日(土)より公開する。終戦間近の奄美群島・加計呂麻島を舞台に繰り広げられる激しい純愛物語のメガホンを取るのは、『かぞくのくに』(2012) などでプロデューサーを務め、『アレノ』(2015) で監督デビューを果たした越川道夫。

『海辺の生と死』

島尾敏雄の小説『島の果て』と島尾敏雄の妻・島尾ミホによる小説『海辺の生と死』の2つの作品をベースに映画化された『海辺の生と死』が2017年7月29日(土)より公開する。終戦間近の奄美群島・加計呂麻島を舞台に繰り広げられる激しい純愛物語のメガホンを取るのは、『かぞくのくに』(2012) などでプロデューサーを務め、『アレノ』(2015) で監督デビューを果たした越川道夫。

島尾ミホがモデルとされている主人公大平トエを演じるのは、園子温監督作『愛のむきだし』(2009) でブレイク後、映画やドラマ、舞台などで幅広い役柄を演じ、唯一無二の女優として活躍の場を広げる満島ひかり。『夏の終わり』(2013) 以来、本作が4年ぶりの単独主演作となる。劇中では、島の踊りや唄を披露するなど、自身も奄美にルーツを持つ満島ひかりならではの溢れる才能が遺憾無く発揮されている。夫・島尾敏雄の若かりし日、朔中尉は、本作で満島ひかりと3度目の共演となる永山絢斗が演じる。島の人々から慈父 (うんじゅ) と呼ばれ慕われているトエの父親役に、ベテラン俳優の津嘉山正種、朔中尉の部下である大坪役には今年『帝一の國』『あゝ、荒野』の2本の公開が控えている井之脇海が抜擢された。

©︎ 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

©︎ 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

見所はストーリー、キャストだけではない。観る者は全編に渡って映し出される島を、きっとリアルに感じることができるだろう。スクリーンいっぱいに広がる強い生命力に溢れた風景や、会話もかき消すほどの自然の声。標準語に囲まれて暮らす私たちには耳馴染みのない、けれどどこか暖かい印象を与えて耳に残る方言。奄美の中でも島ごと、また集落ごとにイントネーションは異なる。満島ひかりは、沖縄出身の父に育てられ、東京の高校に通っていたという経緯を持つ島尾ミホを演じるにあたり、彼女の独特のイントネーションを実の息子である島尾伸三からレクチャーを受けたという。本編を通して、沖縄と奄美大島の違い、それから奄美大島と加計呂麻島の違い、さらにはドラマティックで幻のような加計呂麻島の魅力を存分に知ることができる。

<あらすじ>
昭和19年 (1944年) 12月、奄美 カゲロウ島。国民学校教員として働く大平トエは、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長 朔中尉と出会う。朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、互いに好意を抱き合う。島の子供たちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれていく。やがて、トエは朔と逢瀬を重ねるようになる。しかし、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。そして、ついに朔が出撃する日がやってきた。母の遺品の喪服を着て、短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆けるのだった…。

作品情報
タイトル 海辺の生と死
原作者 島尾敏雄
監督 越川道夫
脚本 越川道夫
製作 株式会社ユマニテ
出演 満島ひかり、永山絢斗、井ノ脇 海、川瀬陽太、津嘉山正種
配給 フルモテルモ スターサンズ
製作年 2017年
製作国 日本
上映時間 155分
HP www.umibenoseitoshi.net
 ©︎ 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
 7月29日よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー