The Play #9 Warhaus's Machinery By Willy Vanderperre

【The Play】Willy Vanderperre (ウィリー・ヴァンダーピエール) が捉えるネオン・ノスタルジー。 Warhaus (ワーハウス) 最新 MV が公開

The Play #9 Warhaus's Machinery By Willy Vanderperre
The Play #9 Warhaus's Machinery By Willy Vanderperre
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【The Play】Willy Vanderperre (ウィリー・ヴァンダーピエール) が捉えるネオン・ノスタルジー。 Warhaus (ワーハウス) 最新 MV が公開

The Play #9 Warhaus's Machinery By Willy Vanderperre

もはや Netflix (ネットフリックス) がなくともチル出来るんじゃないか?というほど動画コンテンツがますます一般的になる昨今。ファッション界隈も例外なく、ブランドのシーズンキャンペーンからアーティストコラボ、”BTS (Behind The Scene=いわゆるメイキング映像)” などありとあらゆる手法が試され、さながら動画全盛の様相を呈している。

もはや Netflix (ネットフリックス) がなくともチル出来るんじゃないか?というほど動画コンテンツがますます一般的になる昨今。ファッション界隈も例外なく、ブランドのシーズンキャンペーンからアーティストコラボ、”BTS (Behind The Scene=いわゆるメイキング映像)” などありとあらゆる手法が試され、さながら動画全盛の様相を呈している。

『The Fashion Post (ザ・ファッションポスト)』の連載『The Play』では、ファッション、ミュージック、アート、カルチャー分野から独断と偏見でピックアップした「今見るべき」動画を週替わりでご紹介。暇を持て余した時、作業に行き詰まった時、インスピレーションが必要な時の息抜きになれば、これ幸い。では今週の一本を、レッツプレイ。

知る人ぞ知るベルギー発のインディーバンド Balthzar (バルタザー) のフロントマンである Maarten Devoldere (マーテン・デヴォルデル) によるソロプロジェクト Warhaus (ワーハウス)。2016年9月にリリースされたデビューアルバムは、David Herbert Lawrence (デーヴィッド・ハーバート・ローレンス) の長編小説『チャタレー夫人の恋人』からの引用である『We Fucked A Flame Into Being』をタイトルに冠し、その名にふさわしい挑発的で詩的な一枚に仕上がっている。

そんなデビューアルバムからのミュージックビデオ『Machinery』の監督を務めたのは、数々のメゾンのキャンペーンを手掛け、ファッションフォトでもお馴染みのベルギー出身のフォトグラファー Willy Vanderperre (ウィリー・ヴァンダーピエール)。Warhaus と Willy Vanderperre の世界観が見事に融合されたミュージックビデオでは、無人のバーを舞台に妖し気でありながら哀愁漂う映像が完成されている。David Lynch (デヴィッド・リンチ) や Nicolas Winding Refn (ニコラス・ウィンディング・レフン) の映画を想起させるような映像美とアンニュイでありながらもどこかロマンチックなサウンドは、中毒性たっぷりだ。

映像内では、Maarten Devoldere がステージ上で一心不乱に歌い上げ、謎の美女が踊り狂う。起承転結のないその淡々とした描写が、むしろ観る者それぞれに異なる解釈を生み出してくれるだろう。