Dior's Haute Couture Autumn Winter 2018-2019 Collection

クチュールは真の芸術、Dior (ディオール) 2018-19年秋冬オートクチュールコレクション

Dior's Haute Couture Autumn Winter 2018-2019 Collection
Dior's Haute Couture Autumn Winter 2018-2019 Collection
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クチュールは真の芸術、Dior (ディオール) 2018-19年秋冬オートクチュールコレクション

Dior's Haute Couture Autumn Winter 2018-2019 Collection

by Manaha Hosoda

Dior (ディオール) が2018-19年秋冬オートクチュールコレクションをパリのロダン美術館庭園にて7月2日に発表した。

Dior (ディオール) が2018-19年秋冬オートクチュールコレクションをパリのロダン美術館庭園にて7月2日に発表した。

Maria Grazia Chiuri (マリア・グラツィア・キウリ) は今回、メゾンのアトリエのサヴォワールフェールに焦点を当て、クチュリエたちを賛美したコレクションを発表。ショーが開催された会場もまた、昨年メゾンの70周年を記念して開催された『クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ』展を想起させる純白のトワルが並んだ特別な空間に仕上げられた。

本コレクションで Maria Grazia Chiuri は「オートクチュールに批判的な解釈を施すのと同時に、これを讃えることは可能だろうか?新たな秩序を作り上げるために、オートクチュール雇用者組合が規定する厳格な規範を壊すと同時に、これに忠実でいられるだろうか?」という一見すると矛盾しているような疑問を投げかけている。格式高く、崇高な歴史を持つ伝統的なオートクチュールというのは芸術であって、真のアバンギャルドであると彼女は宣言しているのだ。

作家であり批評家の Alison Bancroft (アリソン・バンクロフト) がクチュールを前衛芸術に例えたというように、Maria Grazia Chiuri も本コレクションでコンセプチュアルな表現を試みている。メゾンのヘリテージである「バー」ジャケットの袖をまるでコウモリの翼のようにデザインするなど、Maria Grazia Chiuri はコレクションの要所要所にさりげない違和感を演出することで独自の世界観を作り上げる事に成功している。コレクション全体はシックなカラートーンでまとめられ、素材もチュールやオーガンジー、サテンがふんだんに用いられるなど、Dior らしいエレガンスはそのままに、自身の反骨精神を見事に織り交ぜた Maria Garazia Chiuri に今回も大きな拍手を送りたい。


問い合わせ先/クリスチャン ディオール 0120-02-1947
HP:www.dior.com