More Dynamism, Less Prints; Massimo Giorgetti's EMILIO PUCCI

あれも、これも、全部ジャージー製。EMILIO PUCCI (エミリオ・プッチ) 2017年春夏コレクションが見出した、フィレンツェ流エレガンスの最新形

More Dynamism, Less Prints; Massimo Giorgetti's EMILIO PUCCI
More Dynamism, Less Prints; Massimo Giorgetti's EMILIO PUCCI
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あれも、これも、全部ジャージー製。EMILIO PUCCI (エミリオ・プッチ) 2017年春夏コレクションが見出した、フィレンツェ流エレガンスの最新形

More Dynamism, Less Prints; Massimo Giorgetti's EMILIO PUCCI

Massimo Giorgetti (マッシモ・ジョルジェッティ) による EMILIO PUCCI (エミリオ・プッチ) 2017年春夏コレクションが22日、ミラノにて発表された。今季コレクションのキーワードとなったのは、ダイナミズム、イージー、ムーブメント。これらの要素を併せ持つ素材として、ジャージーがそれぞれのルックに用いられた。もとい、用いられたというのは控えめな表現だろうか。今回のコレクションでは、ほとんどのルックがジャージーで作られているという。

Massimo Giorgetti (マッシモ・ジョルジェッティ) による EMILIO PUCCI (エミリオ・プッチ) 2017年春夏コレクションが22日、ミラノにて発表された。今季コレクションのキーワードとなったのは、ダイナミズム、イージー、ムーブメント。これらの要素を併せ持つ素材として、ジャージーがそれぞれのルックに用いられた。もとい、用いられたというのは控えめな表現だろうか。今回のコレクションでは、ほとんどのルックがジャージーで作られているという。

イタリア、フィレンツェにルーツを持つ EMILIO PUCCI らしい華やかな色合わせ。ドレープを寄せたジャージーは、まるでジョーゼットのような柔らかな印象だ。| © EMILIO PUCCI

イタリア、フィレンツェにルーツを持つ EMILIO PUCCI らしい華やかな色合わせ。ドレープを寄せたジャージーは、まるでジョーゼットのような柔らかな印象だ。| © EMILIO PUCCI

ファーストルックでショーの幕を切ったのは、まるでジョーゼットのようにシアーで柔らかなジャージードレス。フロントでクロス状にドレープを寄せられたそのドレスは、ジャージーの持つスポーティーなイメージとは真逆のエレガントでフェミニン、そしてフラジャイルな面持ちだ。

続いて登場したのは、ポプリンのように見えるマットなジャージーと、ファーストルックに同じくシアーなジャージーを掛け合わせたハイブリッドなドレス。足元に合わせられたブーツもなんと、ジャージー素材で出来ている。

その後ショーの前半は、目の覚めるような色彩のスプリングドレスが次から次へと登場。しかし不思議なことに、プリントが登場したのは Look 14 以降だ。言わずと知れた60年代のアイコンであり、「プッチ柄」の愛称で親しまれた幾何学模様。Massimo がクリエイティブ・ディレクターに就任してからの過去数シーズンにおいても、プリントはコレクションの要となるメゾンコードとして幾度となく登場してきた。そこから一転、今回のコレクションではいかにも目に付くプリントではなく、カラーパレットとシルエット、そして素材の持つ豊かな表情にフォーカスが置かれている。

「トライバルな感覚を纏った、世界中を旅行する人へのワードローブ」であるとプレスリリースには記されている。かつてセレブリティやジェットセッターたちのワードローブとして寵愛された EMILIO PUCCI だが、今回のコレクションでは、ファッションブロガーや、ニュージェネレーションのセレブリティをターゲットにしていることが伺える。疑いを持っている人は、フィナーレで登場したスパンコール刺繍のガウンをよく覚えておいて欲しい。きっと、年明けのパリ オートクチュール ファッションウィークあたりのストリートスナップで必ず目にするに違いないから。

問い合わせ先/エミリオ・プッチ ジャパン 03-5410-8992
HP: www.emiliopucci.jp