その女、パンクにつき。Coach 1941 (コーチ 1941) プレスプリングコレクションが紡ぎ出す、ハードでロマンティックなアメリカンドリーム

アジア人モデルがモードシーンを賑わす中、福士リナはまさに彗星の如く登場した。キリッとした目元に、ふっくらとした上唇。どこかあどけさなの残る顔立ちに反して、すらりとした肢体はどこか90年代のウェイフ・モデルのような貫禄すら感じさせる。

なんとも特定しようの無いこの容姿をどう表現したらいいのか。率直に本人そう伝えると「私4つの国のルーツがあるの！クオーターって言うのかな？」といたずらっぽく笑う。そのクロス・ジャンルな魅力で、2016-17年秋冬シーズンのデビュー以降破竹の勢いでトップメゾンのランウェイを総なめにする彼女は、今季2017年春夏コレクションでは日本人として唯一 NY コレクションに挑んでいる。

今回、Stuart Vevers (スチュアート・ヴィヴァース) による Coach 1941 (コーチ 1941) プレスプリングコレクションの撮影を行うにあたり、彼女を是非撮影したいと熱烈なラブコールを送った。今年で創立75周年を迎え、年間を通して「アメリカン・ドリーム」というテーマを打ち出してきた Coach 1941。中でも今季フォーカスしているのは、バイカースタイルに代表されるアメリカのユースカルチャーだ。 ハードボイルドなブラックレザーにキルティングディテール、スタッズ、ストラップ使い、そしてアイコニックなヴィンテージカーのイラスト。日本を代表するユースカルチャーのメッカ渋谷を舞台に、福士の “理由なき反抗” は夜の街に一筋の煌めきを残していく。