Portraits
Fontaines D.C.

"Best Band In The World" を超えていく。Fontaines D.C. が払拭する残像

映画『The Godfather』から登場キャラクター Johnny Fontane (ジョニー・フォンテーン) の名前を拝借し、そこに地元アイルランドはダブリンを意味する "Dublin City" の頭文字 "D.C." を付け加えたバンド Fontaines D.C. (フォンテインズ D.C.)。2017年に詩を通じてダブリン市内のロック専門学校 BIMM (British and Irish Modern Music Institute) で出会った5人組は現在、辛口批評で知られる国際的な音楽メディア NME に "Best Band In The World" と言わしめる。 同郷のダブリン出身で、20世紀の最重要人物の1人とされる James Joyce (ジェイムズ・ジョイス) ら作家や詩人を敬愛するフロントマン Grian Chatten (グリアン・チャッテン) が綴るリリックは、たとえ和訳であっても文学的であり、それを乗せたアイリッシュなバンドサウンドが最大の魅力であった。だが先日、鞍替え先であるレーベル「XL Recordings (XL レコーディングス)」からリリースされた 4th アルバム『Romance』では、音楽性とスケールが押し広げられ良い意味で過去の残像を払拭している。 そんな彼らが、2022年のキャンセルを経て初出演となった FUJI ROCK FESTIVAL (フジロックフェスティバル) のため約1年半ぶりに来日。ステージングの数日前、メンバーを代表してギタリストの Conor Curley (コナー・カーリー)、ベーシストの Conor Deegan III (コナー・ディーガン3世)、ドラマーの Tom Coll (トム・コール) の3人が、短い時間ながらレーベルの移籍経緯から『Romance』の制作過程、一新されたルックスについてまで答えてくれた。

Read More

Beauty
dior
"plan de paris collection"

パリの街並みに色づく、秋の顔。ディオール「プラン ドゥ パリ コレクション」

パリと DIOR (ディオール) の歴史を物語る場所や景色をインスピレーション源として生まれた 「Plan de Paris Collection (プラン ドゥ パリ コレクション)」が登場(ディオール 公式オンラインブティックなどにて発売中。9/6より全国発売)。シャンゼリゼ通りやモンテーニュ通り、エトワール広場、パリの空に浮かぶ夕陽……。クリスチャン・ディオールにとってパリそのものが、どれほど重要かを体現した本コレクションは、パリの眩い光やカラー、芸術的な建造物たちを肌で体感することができる。パリの奥深さと心地よい秋の時間をメイクアップで奏で、色付けて。

Read More

Portraits
koyuki

小雪が伝統工芸との対話で出合う真の豊かさ。グッチ「Bamboo 1947: Then and Now」展

100年以上にわたり、洗練されたラグジュアリーを提供してきた GUCCI (グッチ)。現在、東京・銀座のグッチ銀座 ギャラリーでは、GUCCI の日本上陸60周年を祝して「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」展が開催されている(〜 9月23日[月・祝])。 本展では、ブランドを象徴する〔グッチ バンブー 1947〕ハンドバッグのタイムレスな美しさを伝えるとともに、日本の伝統工芸作家やアーティストとコラボレーションした全60点のアートピースをお披露目。GUCCI の専任アーキビストが厳選して買い戻したというヴィンテージの〔グッチ バンブー 1947〕ハンドバッグに、それぞれの匠の技と美学で新たな生命を吹き込む試みでもある。 このアップサイクルの試みに共感するのは、俳優の松山ケンイチとともに、捨てられてしまう獣皮を「資源」と捉えて価値あるプロダクトに変えるプロジェクト「momiji(モミジ)」を立ち上げた小雪だ。「日本の素晴らしい伝統や技術、資源を継承していきたい」と語る小雪と、本展の出品作家の一人である彫金家の北東尚呼(あい・なおこ)が、本展を皮切りに美や豊かさの本質について意見を交わした。

Read More

Portraits
marihiko hara

過去の自分とのやりとりで音を重ねる。原摩利彦がとらえる存在の共鳴

2009年にアルバム『Nostalgia』の発表を皮切りに、京都を拠点にしながら国際的に活動する音楽家の原摩利彦は、音のアフォーダンスによって悠久の時間の流れにある力強さを描いている。原ならではのスタイルから築かれる音楽は、自身の作品制作に留まらず、メンバーとしてダムタイプへの参加、2016年に開催された名和晃平とダミアン・ジャレによる舞台『VESSEL』の劇伴を坂本龍一との共同制作するなどコラボレーションも多く手掛け、国内外を代表する作家からの信頼は厚い。近年では単独公演『For A Silent Space』でのアンサンブルの制作や社寺や野外でのサウンドインスタレーションから映画音楽や舞台、ダンスの劇伴に至るまで、その活動の幅は多岐にわたっている。 原が音楽制作で参加する野田秀樹脚本・演出による舞台『正三角関係』は7月から始まった東京公演を皮切りに、国内外4都市での上演が予定される。近代文学を代表する作家・ドストエフスキーの最高傑作と名高い長編小説『カラマーゾフの兄弟』を起点に、「日本のとある時代の花火師の家族」として唐松族の物語を創作した舞台である。公演に合わせて東京に滞在した原に、制作との向き合い方と彼の根底にある思想の捉え方について、対面で話を伺った。

Read More

Portraits
bar italia

言語化できない感覚の一致が生む音楽。気鋭バンド bar Italia の現在地

2020年に音楽販売・配信サービス Bandcamp (バンドキャンプ) へアップされた楽曲を機に、早耳たちの間ですぐにシェアされた bar italia (バー イタリア)。活動初期の彼らは全貌が謎に包まれており、検索窓に文字を打ち込むだけで大抵の答えが得られる今の時代でも、ぼんやりと浮かび上がるのは、映像監督 Hype Williams (ハイプ・ウィリアムス) の名でも知られるロンドンの鬼才 Dean Blunt (ディーン・ブラント) と近い関係にあることだけ。Blunt のレーベル「World Music (ワールド ミュージック)」から2枚のアルバムをリリースしてもなお、Blunt のプロジェクトの一環なのか、はたまた全く別のプロジェクトなのか、ソロなのか、何人組なのか。ファンですら輪郭を探る日々が2年ほど過ぎたころ、正体が徐々に明るみに出る。 bar italia は、アーティストとしても活動していたイタリア人の Nina Cristante (ニーナ・クリスタンテ) をヴォーカルに据え、Vegyn (ヴィーガン) のレーベル「PLZ Make It Ruins (プリーズ・メイク・イット・ルインズ)」に所属していた2人組バンド Double Virgo (ダヴル・ヴァーゴ) の Jezmi Tarik Fehmi (ジェズミ・タリック・フェフミ) と Sam Fenton (サム・フェントン) が脇を固めるスリーピースバンドで、Blunt との関係性を睨んでいた人々からすれば肩透かしを食らった感があっただろう。そして、好奇心を生む謎こそが彼らの魅力の一つだったことは確かだが、風貌を公開してもなお人気の加速は衰えず、2023年にアメリカを代表するインディー・レーベル Matador Records (マタドール レコード) へと移籍して1年で2枚のアルバムをリリースするなど活動スピードを上げると、“今、ロンドンで最もエキサイティングなバンド” とまで称されるようになったのだ。 去る5月末、前日に初の来日公演を終えたばかりの彼らにインタビューを敢行。当日まで日本のメディアによるインタビュー記事がほとんど無かったことから、特徴的なバンド名の由来や結成の理由など、イントロデュースの要素が強い質問に答えてもらったところ、謎めいた雰囲気とは裏腹な無邪気な人柄を見せてくれた。

Read More

Find us on social

Quality, timeless and innovation are the fundamental philosophy of The Fashion Post, a Tokyo based independent digital fashion media. We curate daily fashion, beauty and culture feeds, and create the original editorials, portrayed in the digital era, and portraits, interviews from the authorities of different culture in the creative industry.

Fashion

Original fashion stories portrayed
in the digital era.

Quality, timeless and innovation are the fundamental philosophy of The Fashion Post, a Tokyo based independent digital fashion media. We curate daily fashion, beauty and culture feeds, and create the original editorials, portrayed in the digital era, and portraits, interviews from the authorities of different culture in the creative industry.

News

Daily updates on what’s new in fashion,
beauty and culture.

Quality, timeless and innovation are the fundamental philosophy of The Fashion Post, a Tokyo based independent digital fashion media. We curate daily fashion, beauty and culture feeds, and create the original editorials, portrayed in the digital era, and portraits, interviews from the authorities of different culture in the creative industry.

Portraits

Interviews from the authorities of
different culture in the creative industry.

Quality, timeless and innovation are the fundamental philosophy of The Fashion Post, a Tokyo based independent digital fashion media. We curate daily fashion, beauty and culture feeds, and create the original editorials, portrayed in the digital era, and portraits, interviews from the authorities of different culture in the creative industry.

History

Learn more about the brands’ background
from their icons.

Brands