David Bowie (デヴィッド・ボウイ) が引退

1973年に発売されたDavid Bowie の代表作「Aladdine Sane」のカバーアートワーク。彼の浮世離れした容姿とアンドロジナスなファッションは、その後の音楽、ファッションシーンに多大なる影響を与えた。

20世紀で最も影響力のあるアーティストとして知られ、70～80年代のグラムロック、ニューロマンティックシーンを創出した伝説のロックスター、David Bowie (デヴィッド・ボウイ) が現役を引退すると噂されている。

今年で68歳を迎える David Bowie の所属事務所による声明では、同氏は今後ツアーを開催しない意向を示しているとのことだ。

来年イギリス、ピルストンにて開催される野外ロックフェスティバグ Glastonbury Festival (グラストンベリー・フェスティバル) に出演する噂が立った矢先の今回の声明に、多くのファンは落胆していることだろう。

David Bowie のツアー企画運営を長年行ってきた音楽プロモーターの John Giddings (ジョン・ギディングス) は、今回の発表について以下のようにコメントしている。

「David Bowie は、僕がこれまで手がけてきたアーティストの中でも最高のひとりだといえる。でも最近では、僕に会うたび彼は、もうツアーをするつもりはないと言うんだ。聞いてもいないのにね。彼はツアーの引退を心に決めたんだ。僕たちには彼らのような人を引き留めることはできないよ。フィル・コリンズが引退した時と同様にね。」

1960年代、突如音楽シーンに出現した David Bowie。彼のアンドロジナスなルックスと退廃的なファッションは世界中を震撼させ、その後のグラムロックやニューロマンティックなどのカルチャーを創出したことで知られている。『Rolling Stone (ローリング・ストーン)』誌が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」、『NME』では「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」として選ばるなど、現代の音楽シーンを代表するアイコンである David Bowie は、2013年には　Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) のキャンペーンにモデルとして登場するなど、ファッション業界においても絶大なる支持を集めている。

なお現役を引退するDavid Bowie だが、今後も創作活動は継続し音楽業界には携わっていくとのことだ。