今週のTFP的おすすめ映画
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おすすめ展覧会
「今、観るべき」「今からでも観れる」映画を月替わりでご紹介。東京都心で公開中の映画を中心に、
The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) 編集部おすすめの作品を、大型シネコンからミニシアターまでセレクト (毎週火曜更新)。
オム プリッセ イッセイ ミヤケ「Amid Impasto of Horizons —積み重なる地平—」
© ISSEY MIYAKE INC.
一本の筆を携え、イタリアを巡る旅から生まれた HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE (オム プリッセ イッセイ ミヤケ) の最新コレクション「Amid Impasto of Horizons —積み重なる地平—」。都市から郊外を歩み、その土地に根付いた「色」を採集するフィールドワークから構築されたコレクションである。本特別展では、この制作プロセスとともに、衣服の試作の過程、そしてプリーツの可能性を探る作品群が展示。引っ張る、巻きつける、折りたたむ。あらゆるアプローチが試され、プリーツのまだ見ぬ表情が浮かび上がる。エキシビション・ディレクションおよび空間デザインは日本デザインセンター 三澤デザイン研究室が担当。展示構成は、HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE のデザインチームとの協働の元に実現された。最新コレクションを空間全体で体感できる本展。イタリアの地ならではの豊かな色彩とともに、プリーツという素材が持つ無限の可能性を、その目で探ってみて欲しい。
会場: ISSEY MIYAKE GINZA |CUBE
住所: 東京都中央区銀座4-4-5
会期: 1月3日(土)〜2月25日(水)
時間: 11:00-20:00
HP: www.isseymiyake.com
津田直「LO – Risograph Print」
21世紀の新たな風景表現の潮流を切り開く写真家・津田直。2001年より世界各地を自らの足で巡り、ランドスケープの写真作品を多く発表している。本展は、北欧のサーメ人を写した『SAMELAND』(2014)、ミャンマー北西部のナガ族を追った『NAGA』(2015) に続くフィールドワークシリーズの最新作『LO』の刊行を記念して開催される。今回の舞台は、ネパールの北部の山岳地帯ムスタン。約15年前から抱いてきた仏教の原点への関心と、少年時代の日課であった早朝登山、自然と静かに交感する身体感覚。これらをムスタンの荘厳な風景と向き合い、津田自身の感覚を何度も反芻させることで完成した一冊となっている。会場では、リソグラフ印刷によって製本される過程で刷られた単色プリントを、一点もののアートピースとして展示・販売する。自然と人間は、いかにして繋がっているのか。津田直が土地の記憶や人々、伝統文化に注ぐ、静謐で力強い視線を、五感を通して受け取ってほしい。
会場: POST
住所: 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 1月16日(金)〜2月15日(日)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 月
HP: post-books.info
Shapre 「ゆられおられ」
2009年からイラストレーターとして活動し、雑誌や広告の挿絵を手掛けてきた Shapre (シャプレ)。本展「ゆられおられ」では、近年精力的に取り組み続けている抽象絵画を厳選し紹介する。 Shapre は「自分自身が見たことのないものを描きたい」という純粋な想いから、制作という実験行為を繰り返している。その過程で、目の前の絵画が自身の内面と繋がりを持ち始めた瞬間、感情と身体が活発に動き出し、一気に完成へと向かっていくのだという。「なぜ、こんなものに僕の心が動くのだろうか」自らそう思えるものだけが、作品として昇華されていく。本展を通して、Shapreが一体何を表現しているのか、その深淵に触れてみてほしい。
会場: Roll
住所: 東京都新宿区揚揚町2-12 セントラルコーポラス No.105
会期: 1月9日(金)〜2月1日(日)
時間: 13:00-19:00
休廊日: 月
HP: yf-vg.com
たかはしきょうじ「空」
1990年代より独特の視点による風景やポートレートで広告やカルチャー誌で活躍し、今なお次世代を担う写真家に影響を与え続けているフォトグラファー・髙橋恭司。個展「空」では、写真のほか、陶芸や絵画作品をつくってきた高橋恭司の、たかはしきょうじ名義による水彩画を紹介する。素朴な色彩が織りなす作品群は、精緻を極めた高橋の写真とは異なる静かな熱を帯びている。具象と抽象の境界を揺らぐその筆致は、レンズでは捉えきれない、目に見えない「何か」の気配を追い求めているかのようだ。本展で新たに見えてくる髙橋恭司の新境地をぜひ肌で感じてみては。
会場: flotsam books
住所: 東京都杉並区和泉1-10-7
会期: 1月9日(木)〜1月20日(火)
時間: 14:00-20:00
HP: www.flotsambooks.com
「5/513日 Ryo Yoshizawa ✕ Shunya Arai」
歌舞伎の世界を美しく、情熱的に描いた芸道映画『国宝』。邦画実写として22年ぶりに国内興行を塗り替え、日本映画界を代表する珠玉の作品となった。本展「5/513日 Ryo Yoshizawa ✕ Shunya Arai」では、主演を務めた吉沢亮に、世界中で活躍するフォトグラファー・荒井俊哉が密着。撮影と準備に費やした513日のうち、厳選された5日間の記録を写真群として紹介する。会場では、展示だけでなく井口理と原摩利彦による主題歌「Luminance」の立体音響で体験できる空間なども設置。『国宝』という大作が放った熱量と感動を、追体験できる貴重な機会となっている。多くの人の心に宿り続けている本作を、写真でしか見ることのできない表情と気配で堪能してみてほしい。
会場: Ginza Sony Park 4F
住所: 東京都中央区銀座5-3-1
会期: 1月7日(水)〜1月28日(水)
時間: 10:00-19:00 (18:30最終入場)
入館料: 一般 ¥1,600、中学/高校生 ¥1,100、小学生以下無料
HP: www.sonypark.com
「100 FLŌRA by Kenta Umemoto」
パリを拠点に活動しているフォトグラファー・梅本健太。2024年に A-POC ABLE ISSEY MIYAKE (エイポック エイブル イッセイ ミヤケ) とともに「TYPE-VIII Kenta Umemoto project」を展開。生命力あふれる花々をポートレートのように表現した代表作「FLŌRA」を衣服に昇華した。本展「100 FLŌRA by Kenta Umemoto」は、その探究をさらに掘り下げた写真プリントシリーズ全100点で構成。プリント技法に着目することによって、花の像に新たな表情と奥行きをもたらした。さらに、銀のピグメントを用いることで、プリントされた黒を基調とした花に、光のわずかな変色や光沢、銀特有の粒状感を添えている。銀のコーティングによって、その時々で異なる表情を映し出す花々は、観る者を一瞬で惹きつけるはず。梅本の花との向き合い方を、100点ものプリント写真を通じてぜひ自身の目で確かめてほしい。
会場: ISSEY MIYAKE KYOTO
住所: 京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89
会期: 1月5日〜2月25日(水)
時間: 11:00-20:00
HP: www.isseymiyake.com
テオ・ジョサランド「brume」
フランス出身で、東京を拠点に活動する写真家 Teo Josserand (テオ・ジョサランド)。本展「brume」は、ドキュメンタリーとアートの狭間に位置する写真シリーズ全18点で構成。雪に覆われた風景や、手、シルエットといった断片を通して、言葉にならない沈黙や記憶の感触を静かに写し出す。写真を始めた初期に、亡き友人である音楽家と制作した作品を起点に、フランスから日本・北海道へと舞台を移しながら再構築された本作。そこには、喪失と移行、そして再生の気配が静かに折り重なる。雪景色の静けさや、身振りの断片を通して、言葉にならない感情の余韻を丁寧に伝えていく。
会場: 229
住所: 東京都台東区台東4-24-2 B1F
会期: 2026年1月3日 (土)〜1月19日 (月)
時間: 平日12:00-19:00、土日祝12:00-20:00
入場料: お一人様ワンドリンク
HP: www.u-r-u.net
Bong Sadhu「dub non dub展」
ペインター・金田大巧と写真家・百野幹人によるパブリッシング・プラットフォーム「Bong Sadhu (ボンサドゥ)」。本展「dub non dub展」は、百野の写真に、金田がペイントを重ねる共同制作を書籍化するプロジェクトとして、2023年にスタート。同タイトルの展示は、これまで世界各地を巡回してきた。旅先で出会った風景や文化の記憶を起点に、写真は描き替えられ、イメージは更新されていく。その手法は、原曲を素材に新たな音像を生み出す音楽ジャンル「Dub」にも通じる感覚から、「dub non dub」と名付けたという。本展では、新たに刊行される作品集をはじめ、平面作品を発表。写真に加えられたペイントが生む、新たな表情を会場で楽しんで。
会場: OIL by 美術手帖ギャラリー
住所: 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 2F
会期: 2025年12月29日 (月)〜2026年1月18日 (日) *オープニング12月29日 (月)19:00-20:30
時間: 11:00-21:00
休館日: 1月1日 (木)、1月2日 (金)
入場料: 無料
HP: shibuya.parco.jp
ソル・ルウィット「オープン・ストラクチャー」
Sol LeWitt (ソル・ルウィット) は、アイデアを主軸とする作品を通して、「芸術とは何でありうるか」という問いに向き合った、20世紀を代表するアメリカ出身のアーティスト。彫刻、壁画を用いたコンセプチュアルアートを制作したほか、書籍の制作も手がけるなど多様なメディアを通じてアート表現を立ち上げている。日本の公立美術館では初となる個展は、「ウォール・ドローイング」、立体・平面作品、アーティスト・ブックなどを通じ、同氏の芸術に対する深い眼差しを多角的に紹介する。LeWitt の美学である芸術の「構造を開く思考」をテーマに、作品が単なる鑑賞の対象にとどまらず、思考の場として見る者に再考を促す。そんな新しいアートの向き合い方を提供する展覧会となっている。代表作であるウォール・ドローイングは、広々とした空間に6点にわたって展示。珠玉のアートピースを通じて、既存の枠組みや仕組みに問いを投げかけ、別の構造への可能性を開こうとしてきた同氏の思考の軌跡を辿ってみては。
会場: 東京都現代美術館
住所: 東京都江東区三好4丁目1−1
会期: 12月25日(木)〜2026年4月2日(木)
時間: 10:00-18:00 *展示室入場は閉館の30分前まで
休館日: 月 *1月12日、2月23日は開館、12月28日~1月1日、1月13日、2月24日
観覧料: 一般¥1,600/大学生・専門学校生・65 歳以上¥1,100/中高生¥640/小学生以下無料
HP: www.mot-art-museum.jp/exhibitions
「SPRING わきあがる鼓動」
大巻伸嗣《Liminal Air Space-Time》2015年、
展示風景:「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」森美術館 ©Shinji Ohmaki Studio
本展は、ポーラ美術館の開館以来はじめて「箱根」という土地そのものに焦点を当て、アーティストの創造力を呼び覚ます芸術の街の魅力を紐解くエキシビション。箱根町立郷土資料館が収蔵する貴重な浮世絵コレクションや町指定重要文化財の絵画を皮切りに、箱根をはじめとした東海道の風景を着想にしたアート表現を、江戸時代から現代に至るまで横断的に紹介する。大巻伸嗣による、箱根の自然と共鳴するスケールの巨大インスタレーションや、杉本博司といった世界的に活躍する現代美術作家の作品、陶芸家・小川待子の新作など、約120点もの作品が一堂に会す。さらに、同美術館の西洋近代絵画コレクションより、印象派の代表格 Oscar-Claude Monet (オスカル=クロード・モネ)、20世紀美術に大きな影響を与えた Vincent Willem van Gogh (フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ) の作品のほか、フランスの画家 Henri Rousseau (アンリ・ルソー) の油彩画4点などが紹介される。箱根に力強くわきあがる鼓動とともに、時代を超えて豊かに躍動するアートをぜひ肌で感じてみて。
会場: ポーラ美術館
住所: 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 小塚山1285
会期: 12月13日(土)~2026年5月31日(日)
時間: 9:00-17:00
HP: www.polamuseum.or.jp
JUN IWASAKI「I MURI IN ITALIA」
テキストと写真で作品を制作するアーティスト JUN IWASAKI。文学と人類学の学びを背景に、カメラやノートブックを用いて日常の風景の中に見過ごされがちな瞬間を見つけ、記憶、個人的な葛藤、自己への問い、そして無常といったテーマを探求している。2021年には、「無意識のうちに回想や記憶が精神的な絵を描くことがある」という自分の体験についての写真集『To Find The Right Chair』を Cairo Apartment (カイロ・アパートメント) より刊行。私たちは、繰り返すことのできない一度きりの「いま」を語ることができるのだろうか。本展「I MURI IN ITALIA」では、この問いをコンセプトに、2024年から制作を始めたイタリアの壁の物語をテーマにした作品を再構成し、新作9点を紹介する。世界を記録し、世界に語りかける写真群から立ち上がる物語に思いを馳せてみては。
会場: seikatsu
住所: 東京都文京区根津2丁目24-7
会期: 12月12日(金)~2026年2月23日(月)
時間: 13:00-17:00
休廊日: 火、水、木、金 *12月28日(日)~1月9日(金)は冬休み
HP: www.instagram.com
ゼウス「ZEVS New Works」
フランス出身の現代アーティスト ZEVS (ゼウス) は1990年代頃より、パリ、ベルリン、ニューヨーク、ソウル、香港といった都市でストリートアートを手掛け、アート表現を拡張してきた人物である。代表作「Liquidated Logos」シリーズでは、Coca-Cola (コカ・コーラ) や、Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) などの世界的ブランドのロゴを溶かし、消費社会に潜む権力構造を鋭く浮かび上がらせてきた。十数年ぶりの日本での個展となる展覧会では、社会的不安が交錯した1967年という年に光を当てた「Cycle 1976」シリーズ、東京をモチーフに本展のために制作された新作「Minimal Paintings」、日本の国旗をテーマとした「Liquidated Sun」が展示される。美術史に新しい表現を確立し、現代社会へ問いを投げかける ZEVS。「ストリートから美術館へ」という彼の軌跡を辿る貴重な機会に、ぜひ足を運んでみて。
会場: WATOWA GALLERY
住所: 東京都台東区今戸1-2-10 JK BLD 3F
会期: 12月5日(金)~2026年2月1日(日)
時間: 13:00-18:00
休廊日: 月、火、水
HP: www.instagram.com
山野アンダーソン陽子、三部正博「Longing for Grey」
スウェーデン在住のガラス作家・山野アンダーソン陽子と、東京を拠点に活動する写真家・三部正博。2018年よりスタートした「Glass Tableware in Still Life」プロジェクトを通じ、ガラス・絵画・写真といった異なる表現を横断し、新しい風景を生み出してきたこの2人。本展では、それぞれのアプローチに焦点を当て、光・味・香り・記憶が交わる空間を創り出した。タイトルにも含まれる「grey」をテーマに、山野による約250点の新作グラス、三部が光と影の狭間を繊細に切り取った写真群が展示される。さらに本展では、スウェーデンの Stockholms Bränneri (ストックホルム ブランネリ) と Vague Kobe (ヴァーグ コウベ) が共同開発した、ほうじ茶・山椒・エルダーフラワーを蒸留したオリジナルクラフトジンも提供・販売。また、12月27日(土)には、トークイベントも開催される予定だ。異なる材料を調和させて新しい余韻を生み出すように、ガラスと写真、ジンと空間が響き合いながら、Vague Kobe の中に、 淡くにじむグレーの風景が静かに漂うエキシビションとなる。
会場: Vague Kobe
住所: 兵庫県神戸市中央区海岸通9-2 チャータードビル4F
会期: 12月5日(金)~2026年1月19日(月)
時間: 12:00-18:00
休廊日: 火、水、木
HP: www.instagram.com
宮島達男「To Sea of Time - TOHOKU」
photo by Nobutada Omote
1957年生まれ、東京都出身の現代美術家・宮島達男。「それは変化し続ける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」という3つのコンセプトに基づき、LED を用いて1から9までの数字が変化するデジタルカウンターを使ったインスタレーションや立体作品を中心に制作を行っている。本展「To Sea of Time – TOHOKU」は、東日本大震災の犠牲者への鎮魂と震災の記憶の継承、そしてこれからの未来をともに創ることを願い、3000人と制作する「時の海 - 東北」プロジェクトへの賛同から開催が決定。その一環で特別に制作された「Life Face for Sea of Time – TOHOKU」は、同じ数字の「版」から、まったく異なる数字の並びが無数に現れるという、時間の瞬間性をとらえたシルクスクリーン作品。同氏と3,000人の人々が創り出した作品を通して、大切な人のことや命について静かに問いかける本展。心揺さぶられるこの空間で、静謐なひとときを過ごしてみてほしい。
会場: Akio Nagasawa Gallery Ginza
住所: 東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル 6F
会期: 12月4日(木)〜2026年1月31日(土)
時間: 11:00-19:00 *土曜は13:00-14:00休廊
休廊日: 月、日、祝日 *12月28日(日)~2026年1月5日(月)は休廊
HP: www.akionagasawa.com
銀座メゾンエルメス ル・フォーラム「メタル」
Élodie Lesourd | Synopsie (blackSheart) | 2019 | Print on paper, aluminium tape on paper and on floor | In Situ ©Élodie Lesourd
エルメス財団の書籍『Savoir & Faire 金属』の刊行を記念し、開催されるエキシビションでは、人類の歴史と深く結びついてきた金属の文化的側面に着目する。キーワードとなったのは、フランスの社会学者・歴史家 Hughes Jacquet (ユーグ・ジャケ) が提唱した、金属の「両義性 (アンビヴァレンス)」という考え方だ。音楽・映像・造形の角度から3名のアーティストが金属を紐解き、本質を掘り下げていく。パリを拠点に、メタル音楽を記号的に解釈するアーティスト Élodie Lesourd (エロディ・ルスール)。2011年に映画監督としてデビューし、日本古来の朱と水銀を媒介に、内的宇宙と外的象徴を創造する遠藤麻衣子。そして、銃や大砲などを扱った作品や金属の廃材を用いた作品を手掛ける榎忠。「金属」という素材がどれだけ多様な表情を持ちうるのか。それぞれが“金属”に違う温度感でアプローチし、その多面的な性質を浮かび上がらせる本展にぜひ足を運んでみて。
会場: 銀座エルメス ル・フォーラム
住所: 東京都中央区銀座5-4-1
会期: 10月30日(木)~2026年1月31日 (土)
時間: 11:00-19:00 *入場は18:30まで
休館日: 水 *年末年始は銀座店の営業時間に準ずる
HP: www.hermes.com
「Marina Perez Simão & Tomie Ohtake」
現在ブラジルのサンパウロを拠点に活動するアーティスト Marina Perez Simão (マリーナ・ペレス・シマオ)。記憶やイメージの蓄積と並置を基盤に、油彩、水彩、版画の制作を手掛ける。一方、Tomie Ohtake (トミエ・オオタケ) は、ブラジル国籍の日系人アーティストの代表的な存在。日本からブラジルに帰化した彼女は、独創的な抽象表現を通してブラジルにおけるモダニズムに新たな地平を切り拓いたことで知られている。いずれもブラジルにルーツを持つ2人の展覧会が同時開催。今回のエキシビションでは、Simão の風景からインスパイアされた新作絵画と、Ohtake が1963年から2013年にかけて制作した作品が響き合うように展示された。Simão にとって日本での初個展となる本展では、縦型や横型のフォーマットを実験的に用い、新しい空間の捉え方を提案する。Ohtake のキャンバス作品と彫刻のエキシビションでは、20世紀ブラジル美術の中で故人が築き上げた、実験的で革新的な実績にフォーカス。独創的な8点の絵画、スチール彫刻が紹介される。ブラジルという共通のルーツを起点に、それぞれのアートがどう響き合うのか。2つの視点が交わるこの機会、ぜひ足を運んで体感してみて。
会場: Pace ギャラリー
住所: 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA 1-2F
会期: 11月4日(火)~2026年2月11日(水)
時間: 11:00-20:00 *日は18:00-20:00、それ以外は19:00-20:00でアポイントメント制
休廊日: 月
HP: www.pacegallery.com
小畑多丘「MYMOVE-彫刻の逆のドローイング 彫刻を彫刻ではない方法で表現する」
ブレイクダンスをモチーフとした彫刻家で知られる小畑多丘。自身のブレイキン経験に基づき、ブレイクダンスをする人= B BOY (ビーボーイ) の身体の動きをアート表現として昇華してきた。ダンスの途中で一瞬動きを止める「フリーズ」という技法を彫刻的な行為と捉えたことから、代表作「B BOY」シリーズが誕生。そのアプローチは、彫刻だけに留まらず、写真やドローイング、キャンバス、映像まで多岐に拡張し続けている。国内では、2年ぶりの個展となる本展では、ドローイング作品を中心に構成し、柱やガラス面、くぼみといったギャラリー空間の特徴的な構造を積極的に取り込みながら、小畑の彫刻的思考を空間全体へと展開する。B BOY のアイデンティティ、ヒップホップカルチャーをまとわせた作品群に触れてみてほしい。
会場: agnès b. galerie boutique
住所: 東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F
会期: 11月15日(土)~2026年1月25日(日)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 月 *11月24日(月)、1月12日(月)を除く、冬季休業 12月27日(土)~2026年1月5日(月)
HP: www.agnesb.co.jp
マシュー・ジェニテンポ「DOGBREATH」
©Matthew Genitempo
アメリカ・テキサスを拠点に活動する現代写真家 Matthew Genitempo (マシュー・ジェニテンポ)。彼が大判カメラを用いて記録した今のアメリカは、モノクロームで写されており、どこかメランコリーな雰囲気が漂っている。日本初となる個展「DOGBREATH (ドッグ ブレス)」では、同名の写真集から作家がセレクトした作品をはじめ、数点の未収録作品が展示。乾きひび割れたアスファルト、色あせた近隣の風景、裏庭の犬たち、居場所を見つけようともがく若者たちの姿などをリアルに映し出した本作は、「場所」と「思春期」という2つのテーマで構成されている。街を歩き、ユースカルチャーを白黒で丁寧に切り取った、アメリカ写真の新世代作家 Genitempo。彼の作品が放つ混沌とした世界観は、観る者の心を捉えて離さない。この機会に、ぜひ足を運んでみて。
会場: テラススクエア 1F エントランスロビー
住所: 東京都千代田区神田錦町3-22
会期: 9月29日(月)~2026年1月23日(金)
休館日: 土、日、祝、年末年始
時間: 8:00-20:00 *最終日は19:00まで
HP: ensemble-magazine.com
アンディ・ウォーホール「ANDY WARHOL – SERIAL PORTRAITS」
©The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Licensed by Adagp, Paris 2025 Courtesy of the Fondation Louis Vuitton, Paris / Photo credits: Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton
ポップアートを代表するアメリカ出身のアーティスト Andy Warhol (アンディ・ウォーホル)。20世紀のアメリカ文化を代表するアイコン Marilyn Monroe (マリリン・モンロー) や、Elvis Presley (エルヴィス・プレスリー) などを印象的に描き、大衆に親しみある作品を数多く残した人物である。「ANDY WARHOL – SERIAL PORTRAITS」展では、Warhol が生涯にわたり着目し続けた、アイデンティティやイメージの操作とは何かという問いをテーマに焦点を当てる。会場には、初期の貴重なドローイング作品から代表的な晩年のセルフポートレート、知られざる作品まで、厳選して紹介される。映画やテレビをはじめとする、あらゆるメディアに露出していた同氏は、ウィッグやサングラスを用いた多彩なキャラクターになりきり、注目を集めていたという。そんな数々の人物像が収められたポートレートは、外見を自在に操ることのできる Warhol の手腕を物語っており、アイデンティティやイメージの操作とは何かという問いを鑑賞者に投げかける。同氏の革新的な発想力に迫る本展にぜひ立ち寄ってみては。
会場: エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所: 東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F
会期: 10月2日(木)~2026年2月15日(日)
時間: 12:00-20:00
HP: jp.louisvuitton.com
「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ― ハイジュエリーが語るアール・デコ」
絡み合う花々、赤と白のローズ ブレスレット 1924年 プラチナ、エメラルド、ルビー、オニキス、イエローダイヤモンド、ダイヤモンド ヴァン クリーフ&アーペル コレクション © Van Cleef & Arpels
1906年にパリのヴァンドーム広場で誕生したハイジュエリー メゾン Van Cleef & Arpels (ヴァン クリーフ&アーペル)。世界5大ジュエラーの1つに数えられ、メゾンのシグネチャーである四つ葉のクローバーをモチーフにした「Alhambra (アルハンブラ)」コレクションは幸運のシンボルとして人気を博している。本展は、Van Cleef & Arpels のハイジュエリー作品を通じて「現代装飾美術・産業美術国際博覧会 (アール・デコ博覧会)」の100周年を祝す記念展。メゾンは、1925年に開催されたアール・デコ博覧会の宝飾部門においてグランプリを受賞しており、大きな話題となった。本展は、その博覧会の影響を大いに受けたという朝香宮邸 (現・東京都庭園美術館) を舞台に100年の時を経て、固い絆で結ばれた両者が出会う特別なエキシビションとなっている。会場に並ぶのは、グランプリに選ばれた作品の1つ「絡み合う花々、赤と白のローズ ブレスレット」 (1924年) や、メゾンの「パトリモニー コレクション」を中心とした歴史的な作品群。Van Cleef & Arpels に今なお引き継がれる匠の技の数々にはぜひ注目したい。アール・デコ博覧会100周年を記念する祝祭的な本展では、2つの美が織りなすハーモニーを感じさせてくれるはず。
会場: 東京都庭園美術館
住所: 東京都港区白金台5-21-9
会期: 9月27日(金)~2026年1月18日(日)
休館日: 毎週月曜日および年末年始(12月28日–1月4日) *祝日の月曜日(10月13日、11月3日、24日、
時間: 10:00-18:00 *11月21日(金)、22日(土)、28日(金)、29日(土)、12月5日(金)、6日(土)は20:00まで (入館はいずれも閉館の30分前まで)
入場: 予約制
HP: art.nikkei.com











