今週のTFP的おすすめ展覧会
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おすすめ展覧会
現在開催中の展覧会や写真展、アートイベントから、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) のおすすめを毎週ピックアップ。
今週はどこへ行こう。毎週火曜日更新。
ザ・ノース・フェイス「NEVER STOP EXPLORING EXHIBITION」
THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) の創業60周年を記念した特別展示。1966年にサンフランシスコで誕生して以来、自然との関わりを起点に、アスリートとの挑戦やプロダクト開発、デザイン、カルチャーとの交わりを重ねてきたブランドの軌跡を紹介する。会場には、1960〜70年代前半に生まれた初期のプロダクトや、2000年代以降にさまざまなブランドやクリエイターと手がけてきたコラボレーション、空気量によって保温性を変化させる技術「Voxeloft (ヴォクセロフト)」を応用した未来のウェアなどが並ぶ。さらに、第二期創業者 Kenneth “Hap” Klopp (ケネス・ハップ・クロップ) をはじめ、音楽家の青葉市子、映画監督の河瀨直美、アスリートの Jimmy Chin (ジミー・チン)、俳優の吉村界人らの言葉を収めた映像作品も上映。プロダクトと、それを生み出してきた人々の視点を通して、THE NORTH FACE が築いてきた60年を振り返る機会となる。
会場: Goldwin東京本社
住所: 東京都港区北青山 3-5-6 青朋ビル 1F
会期: 10月1日(木)〜10月31日(土)
時間: 11:00-19:00
HP: goldwin.co.jp
「P.O.N.D. 2026」
渋谷 PARCO (パルコ) を舞台に、アートやファッション、音楽、映像など、新たな才能を紹介してきたカルチャーイベント「P.O.N.D.」が今年も開催。7回目となる今回は、「re/sort」をテーマに、館内各所でさまざまな表現を紹介する。「re/sort」とは、人が集う場所を意味する「resort」に、「re=再び」と「sort=整理する」という意味を重ねた言葉。身の回りにあるものをいつもとは違う角度から見つめることを表している。PARCO MUSEUM TOKYO では、写真や絵画、彫刻、インスタレーションなどを手がける国内外の作家10名によるグループ展を開催。さらに1階には、都市と生物の関係を探る現代美術家・稲垣悠太朗によるパブリックアートが登場するほか、SUPER DOMMUNE では玉山拓郎による光や音を用いたインスタレーションを展開。地下1階では、昨年の「P.O.N.D. AWARD」グランプリに輝いた、みずかみしゅうとの個展も開かれる。館内を巡りながら、ジャンルを越えて集まったさまざまな表現に触れてみては。
会場: 渋谷PARCO 4F PARCO MUSEUM TOKYO、1F エントランス、9F SUPER DOMMUNE、B1F GALLERY X BY PARCO
住所: 東京都渋谷区宇田川町15−1
会期: 10月2日(金)~10月19日(月)
時間: 11:00-21:00 *10月2日(金)16:30〜17:30はメディア・関係者向け内覧会の実施に伴い入場不可
HP: art.parco.jp
伊丹豪「a plan for all things」
©︎Go Itami, triangle 20250731, Inkjet print on baryta paper, 2026
画面の手前から奥までを鮮明に写し出す「全焦点」の手法を用い、写真を見る行為そのものに目を向けてきた写真家・伊丹豪。国内外で個展を開催するほか、建築家やデザイナー、出版社との協働などを通して作品を発表してきた。本展では、自宅を舞台に制作した新作を展示。家具や日用品など身の回りにあるものを組み合わせ、過去に見た写真や絵画から得たイメージも手がかりに、一つの光景をつくり上げて撮影している。そこでは、作家が意図して配置したものも、偶然そこにあったものも、鮮やかな色彩とともに等しくくっきりと画面に現れる。撮影後にはその配置が解かれ、つくられた光景は一枚の写真の中にだけ残される。会場デザインは建築家・板坂留五が担当。写真の中から何を選び、何に意味を見出すのか。私たち一人ひとりが無意識につくる視線のヒエラルキーを意識しながら、伊丹豪の写真と向き合ってみては。
会場: CAVE-AYUMI GALLERY
住所: 東京都新宿区矢来町114 高橋ビルB2
会期: 10月3日(土)~10月27日(火)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 水、木
HP: caveayumigallery.tokyo
若林満 「Dérive (漂流)」
© Mitsuru Wakabayashi
2016年にアパレルの世界から写真家へ転身し、京都と東京を拠点に活動する若林満。広告や雑誌で撮影を手がける一方、カメラを携えて街や旅先を歩き、その土地の光や空気、人の気配を写し取ってきた。本展のタイトル「Dérive (デリヴ)」は、フランス語で「漂流」を意味する言葉で、思想家 Guy Debord (ギー・ドゥボール) が、目的地を定めず都市を歩きながら周囲の環境を体験する方法として提唱した概念に由来する。若林がこの言葉を知ったのは、自身が同じように行き先を決めず歩き、写真を撮ることを長く続けた後だったという。会場では、そうした日々の中で撮影された風景を紹介。何気なく通り過ぎている場所にも、立ち止まった瞬間にだけ現れる景色がある。若林の写真を辿りながら、普段見過ごしている街の表情に目を向けてみては。
会場: ライカギャラリー京都
住所: 京都府京都市東山区祇園町南側 570-120 ライカ京都店 2F
会期: 10月3日(土)~12月3日(木)
時間: 11:00-19:00
定休日: 月
HP: leica-camera.com
「蜷川実花展 はじまりの光」
First Light, 2026
©mika ninagawa / bookshop M Co.,Ltd. / Courtesy of Tomio Koyama Gallery
川口市立美術館の開館記念特別展として、写真家、映画監督、現代美術家として活動する蜷川実花の個展「はじまりの光」が開催。近年は大規模なインスタレーションも手がけてきた蜷川だが、本展では自身の表現の出発点でもある写真を中心に、これまでの作品と家族にまつわる記憶を紐解いていく。川口は、父である演出家・蜷川幸雄の出身地であり、蜷川自身も幼少期を過ごした場所。会場には、20代から現在まで約30年にわたり撮影してきたモノクロのセルフポートレート「Self-image」、父が亡くなるまでの1年半を記録した「うつくしい日々」、若き日の両親のアルバムを自ら撮影した新作「First Light」などが並ぶ。さらに、父・幸雄が実際に使用していた書斎を移設し、母・宏子によるキルト作品も展示。写真とともに自身や家族の時間を振り返りながら、蜷川の現在へとつながる背景を辿る展覧会となる。
会場: 川口市立美術館
住所: 埼玉県川口市川口3丁目1-2
会期: 9月12日(土)~11月29日(日)
時間: 10:00-18:00
休館日: 月曜日、9月24日、10月13日、11月24日 *9月21日、10月12日、11月23日は開館
HP: kawaguchi-moa.jp
「THE NAKED FRAME Vol.5」
©︎ Chikashi Suzuki
写真・音楽・書籍・ドリンクを通して、写真文化の魅力に触れるイベント「THE NAKED FRAME」。第5回となる今回は、90年代からエディトリアルやファッション写真の第一線で活躍し、TFP でもたびたびエディトリアルページを手がける写真家・鈴木親をゲストに迎える。フランスのファッション誌『Purple (パープル)』でキャリアをスタートし、国内外の雑誌やブランドのビジュアルを手掛けてきた鈴木。トークでは、編集者の鈴木哲也を聞き手に、プリントに宿る物語を紐解く。選曲を担当するのは、TOKYO No.1 SOUL SET (トーキョーナンバーワンソウルセット) の川辺ヒロシ。清澄白河の深川蒸留所によるドリンクも楽しめる。音楽やお酒とともに、写真を見つめ、語り合う一夜を過ごしてみては。
会場: NONLECTURE books/arts
住所: 東京都渋谷区宇田川町16-9 渋谷ZERO GATE B1
会期: 9月30日(水)
時間: 19:00-22:00 *18:30開場
入場料: 無料 *ワンドリンクオーダー制
HP: www.prolab-create.jp
「GOKITA RECORDS 五木田智央の妄想レコードジャケット」
モノクロームを基調に、人物の顔や身体を大胆に歪めた絵画で知られる五木田智央の個展。イラストレーターとしてキャリアをスタートし、プロレスや音楽、映画などの大衆文化から着想を得ながら、具象と抽象を行き来する独自の表現を築いてきた。Towa Tei (テイ・トウワ) や YMO (ワイ・エム・オー)、METAFIVE (メタファイブ) などのジャケットを手掛けるなど、音楽との関わりも深い。本展では、2002年から2018年にかけて取り組んだ「Gokita Records」を再び展開。実在しないレコードを想定して描き下ろした、100点以上の新作「妄想ジャケット」が一堂に会する。自身の趣味や嗜好、ユーモアあふれる発想を織り交ぜながら生み出される、五木田ならではの自由な空想世界を覗いてみては。
会場: アニエスベー ギャラリー ブティック
住所: 東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F
会期: 9月12日(土)〜11月8日(日)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 月 *10月12日は開廊
HP: agnesb.co.jp
「N.H.TPES WAREHOUSE NOT FOR SALE」
ヴィンテージのミリタリーウエアを独自の視点で再解釈し、現代の服へと落とし込んできた N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE (N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス) のアーカイブ展が、東京と大阪で開催。会場には、デザイナーの尾花大輔が長年収集し、これまでのコレクションの着想源としてきたミリタリーウエアや装備品を展示する。アメリカ海軍のプロダクトへの関心を出発点に、NATO 軍をはじめ各国の軍用品へと対象を広げながら、その構造や機能、仕様を服づくりへ取り入れてきた同ライン。本展では、そうした実物を手がかりに、2009年の始動から現在まで約17年にわたるクリエイションの背景を紐解く。さらに、米空軍を代表するレザーフライトジャケット「A-2」や極寒地用フライトパーカ「N-3B」、米軍で使用されていたヘルメットバンドを再構築した限定アイテムも登場。N.H.TPES のものづくりの原点と、その変遷を辿る展示となっている。
会場: (1) Mister hollywood
(2) the newly
住所: (1) 東京都渋谷区神宮前4-13-16 Mister hollywood 3F
(2) 大阪府大阪市西区南堀江1-14-5 Mister hollywood Osaka 3F
会期: (1) 9月25日(金)〜10月4日(日)
(2) 10月9日(金)〜10月18日(日)
時間: 12:00-20:00
HP: n-hoolywood.com
「共時的星叢―時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし」
東郷青児《超現実派の散歩》1929 SOMPO美術館蔵
©Sompo Museum of Art, 26012
日本との交流や同時代の文化を手がかりに、台湾近代美術の歩みを大規模に辿る本展。ゲストキュレーターを務めるのは、1930年代の台湾で活動したモダニズム詩人グループ「風車詩社」を題材にした映画『日曜日の散歩者』を手掛けた黄亜歴 (ホアン・ヤーリー)。会場には、陳澄波 (チェン・チェンボー) や黄土水 (ホアン・トゥシュエイ)、林玉山 (リン・ユイシャン)、郭雪湖 (グオ・シュエフ) らによる絵画、彫刻、版画、写真約200点が集結。さらに日本の作品約100点、書籍や雑誌、書簡、レコード、演劇や舞踏、工芸に関する資料など約500点も並ぶ。会場設計は台湾を拠点とする建築家ユニット UxU Studio (ユーバイユー スタジオ) が担当し、反射素材や迷路のような動線によって作品や資料が交差する空間を構成。美術から文学、音楽、建築までを行き来しながら、近代台湾から広がる文化のつながりを見つめてみては。
会場: 東京都現代美術館
住所: 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
会期: 9月5日(土)〜12月13日(日)
時間: 10:00-18:00
休館日: 月、9月24日、10月13日、11月24日 *9月21日、10月12日、11月23日は開館
入場料: 一般 ¥2,000、大学生・専門学校生・65 歳以上 ¥1,400、中高生 ¥800、小学生以下無料
HP: mot-art-museum.jp
ヘルナン・バス「TIME TO SHINE! (THE SALESMEN) 」
Hernan Bas, The prodigal son (farmers market, 3:30pm), 2026. Acrylic on linen. 101.6 × 76.2 cm | 40 × 30 inches. Photo by Silvia Ros. Courtesy of the artist and Perrotin.
思春期と大人の狭間に佇む青年たちを、緻密な描写と鮮やかな色彩で描いてきた Hernan Bas (ヘルナン・バス)。文学や神話、歴史、若者文化などを取り込みながら、美しさと滑稽さ、憂愁とユーモアが交錯する独自の絵画世界を築いている。物語を軸に、タイトルから着想した情景を膨らませ、写真モンタージュによってイメージを構築した後、キャンバスへ投影して彩色する独自の制作プロセスも特徴的だ。日本では8年ぶりとなる本展では、アメリカ郊外のヤードセールや生花店、浜辺の土産物売りなど、「商いの場」を舞台にした新作を発表。古着や雑貨、萎れかけた花、値札のついた貝殻と、それらを売る青年たちの姿を通して、商品と人、売る側と売られる側の境界を曖昧にしながら、価値や時間、老いといったテーマを浮かび上がらせる。Hernan Bas が新たに描き出す、日常のなかの奇妙でユーモラスな光景に触れてみては。
会場: ギャラリーペロタン東京
住所: 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
会期: 9月9日(水)〜11月11日(水)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 月、日、祝
HP: perrotin.com
清川あさみ|名和晃平「Invisible Garden」
Asami Kiyokawa | Kohei Nawa PixCell-Our New World (Detail) 2026 mixed media Photo by Nobutada OMOTE
刺繍を通して見えないものを可視化し、新たな物語を紡ぐ清川あさみと、透明な球体を用いた「PixCell」シリーズで知られる名和晃平。異なる手法でイメージの見え方を変えてきた二人が、初めて一つの空間で作品を展開する。本展のテーマとなるのは、滴や胞子、微生物、動植物から、人の記憶や時間、夢や想像力まで、目に見えるものと見えないものが共存する「にわ」。なかでも目を引くのが、約9メートルに及ぶ大型の共作「PixCell-Our New World」だ。風景写真や生成 AI による画像の断片をもとに清川あさみが構成した画面を、名和晃平が透明なセルで覆い、二人の表現が一つの作品のなかで交差する。このほか、名和晃平の「PixCell-Random」や清川あさみの「Serendipity」などの新作も展示。白い空間に浮かぶ作品がゆるやかにつながりながら一つの「にわ」を形づくる会場を巡り、そこに潜む生命や記憶の気配に触れてみて。
会場: ポーラ ミュージアム アネックス
住所: 中央区銀座 1-7-7 ポーラ銀座ビル 3 階
会期: 9月16日(水)〜11月8日(日)
時間: 11:00-19:00 *11月6日~11月8日は10:00開館
HP: po-holdings.co.jp
「Stephen Gill」
Hackney Flowers 2004-2007
自然や身近な環境に目を向け、植物や土など、その土地にあるものを制作に取り入れながら独自の写真表現を追求してきたイギリス人写真家 Stephen Gill (スティーブン・ギル) の個展。撮影場所で採集した植物などをカメラ内部に入れ、風景と重なる偶然の影や痕跡をフィルムに写し込むなど、通常の撮影だけでは生まれない像を生み出してきた。「Hackney Flowers」では、ロンドン東部のハックニーで撮影した写真に、同じ土地で採集した花や種を重ね、ときには土に埋めることで作品を制作。さらに「The Pillar」では、スウェーデンの農地に立てた一本の杭にモーションセンサー付きカメラを向け、そこを訪れる鳥たちの姿を捉えた。植物や土、生き物の動き、時間の経過や偶然までを写真に取り込む Stephen Gill。本展では、独創的なアプローチによって写真の可能性を広げてきた、その制作を辿ることができる。
会場: art cruise gallery by Baycrew’s
住所: 東京都港区虎ノ門2-6-3
会期: 9月11日(金)〜11月8日(日)
時間: 11:00-20:00
HP: artcruisegallery.com
花代「Hanayo V – よのなかばかなのよ Are we not drawn onward, we few, drawn onward to new era?」
Hanayo
“よのなかばかなのよ Are we not drawn onward, we few, drawn
onward to new era?”
© Hanayo / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film
写真を軸に、音楽や舞踊、立体、パフォーマンスなど幅広い表現を手がけてきた花代の個展。タカ・イシイギャラリーでの初個展から30年となる本展では、京都・矢田町に伝わる「伯牙山」の故事を起点に、新作映像や彫刻、書、舞踊、近年制作を続ける「箱」を用いた写真彫刻を展開する。自らの琴を理解する親友を失い、琴を壊した名手・伯牙の物語に花代が重ねるのは、デジタル化が進むなかで失われつつあるフィルム文化と、それでも写真を撮り続ける自身の姿。斎藤玲児との新作映像では、フィルムの衰退を前にカメラを壊そうとする金太郎のもとへ、時空を超えて伯牙が現れる物語が描かれる。さらに、前田征紀がアートディレクションを担当し、異なるメディアによる作品をひとつの空間に構成。写真を撮ること、踊ることを日々繰り返してきた花代の営みと、変わりゆく時代との関係を浮かび上がらせる。
会場: タカ・イシイギャラリー 京都
住所: 京都府京都市下京区矢田町123
会期: 9月6日(日)〜9月27日(日)
時間: 13:00-19:00
定休日: 日、月、火、水 * 9月19日(土)〜9月23日(水)は開廊
HP: takaishiigallery.com
髙橋恭司「Mini/Cars」
ファッションやカルチャーをはじめ、さまざまな領域で写真を撮り続けてきた写真家・髙橋恭司の個展。void+で3回目となる本展では、髙橋が近年撮り続けているミニカーを被写体にした新作約10点を展示する。小さなミニカーを街や自然のなかに置き、その場の光や影、偶然写り込むものもそのまま受け入れながらシャッターを切る。実際には手のひらほどの大きさの車が、写真のなかでは本物の車のように見えたり、見慣れた景色が少し不思議に映ったり。髙橋のまなざしを通すことで、いつもの風景にこれまでとは違う見え方が生まれていく。会場では作品とともに、髙橋が実際にミニカーを撮影する様子を収めた映像も公開。さらに初日の9月19日(土)15:00−16:00 には、写真家・野田祐一郎を迎えたトークショーも開催。詳細は HP をチェック。
会場: void+住所: 東京都港区南青山3-16-14 1F会期: 9月19日(土)〜10月10日(土)時間: 12:00-19:00休廊日: 日、月HP: voidplus.jp
「soft room / drivein」
Toyo Field 45CF, Daisuke Yokota
完成した作品だけでなく、その一枚が生まれるまでのカメラや機材、撮影方法に目を向けるグループ展。参加するのは、それぞれ異なるアプローチで写真表現を探ってきた横田大輔、濵本奏、宇田川直寛、古田直人、草野庸子、渡邊聖子の6名。作品として表に現れる写真だけではなく、作家が使う道具や制作の過程、その周囲にあるものまでを一つの「部屋」と捉え、写真家それぞれの制作のあり方を紐解いていく。会場では作品展示に加え、6名のカメラや機材、撮影プロセスを収録したアンソロジー『soft room』を刊行。新作を含む写真集やZineが並ぶブックフェアも開催される。また、若手の表現者がポートフォリオやカメラを持ち寄り、出展作家との対話から制作途中の作品を掘り下げるイベントも実施。外側からは見えない、6名それぞれの「部屋」を探究してみては。
会場: flotsam books
住所: 東京都杉並区和泉1-10-7)
会期: 9月17日(木)〜9月27日(日)
時間: 14:00-20:00
定休日: 水
HP: flotsambooks.com
田名網敬一「DO NOT BOMB」
田名網 敬一
DO NOT BOMB
2024
Pigmented ink, acrylic silkscreen medium, crashed glass, glitter, acrylic paint on canvas
H141 x W100 x D4 cm
NANZUKA (ナンヅカ) が渋谷アクシュ内に新たなフラッグシップギャラリー「NANZUKA」をオープン。こけら落としとして、2024年に逝去した田名網敬一の個展「DO NOT BOMB」を開催する。幼少期に第二次世界大戦を経験した田名網は、防空壕から見た照明弾や金魚、爆撃の音など、夢と現実が入り混じる戦時中の記憶を、その後60年以上にわたる制作のなかで繰り返し描いてきた。本展では、1960年代の初期作品から晩年の未発表作までを通して、その記憶が時代とともに変容していく過程を辿る。展覧会の核となる「DO NOT BOMB」では、戦争体験と結びつく金魚が爆弾へと姿を変え、爆発によって飛び散る破片は薔薇の花弁へと置き換えられている。さらに、1960〜70年代のシルクスクリーンやコラージュ、アニメーション、「臓器の劇場」、「ピカソの悦楽」シリーズ、近年の立体・映像作品なども集結。個人的な記憶とポップカルチャーを交差させながら独自の視覚世界を築き上げた田名網。ぜひ NANZUKA の新たな拠点で、彼の生涯にわたる創造性の軌跡を辿ってみては。
会場: NANZUKA
住所: 東京都渋谷区渋谷 2-17-1 渋谷アクシュ 3F
会期: 9月12日(土)〜10月17日(土)
時間: 10:00-19:00
休廊日: 日
HP: nanzuka.com
アン・ヴェロニカ・ ヤンセン「東京、銀座5丁目4-1」
《Rose 》 | 2007 年 | 7 基のスポットライト、人工塵 | 直径350 -440 cm ( サイズ可変) | Photo: Andrea Rossetti | Courtesy of IAC Villeurbanne
光や色、人工煙霧などを用い、空間そのものを作品へと変えてきたベルギー人アーティスト Ann Veronica Janssens (アン・ヴェロニカ・ヤンセン) の日本初個展。銀座メゾンエルメス ル・フォーラムを舞台に、1990年代以降の作品から新作まで10点余りを紹介する。なかで「Rose」は、7基のスポットライトと空気中を漂う微粒子によって、普段は形を持たない光を立体的に浮かび上がらせる作品。ほかにも、体温に反応して座面の色が変化するブランコ「Swings」や、無数の青いグリッターが光を受けて表情を変える作品、自身の声を取り入れた新作などが並ぶ。鑑賞者が歩いたり、触れたりすることで、光や色、空気の見え方まで刻々と変化していく本展。視覚だけでなく身体全体で、 Ann Veronica Janssens が生み出す不確かな空間を体感してみては。
会場: 銀座メゾンエルメス ル・フォーラム
住所: 東京都中央区銀座5-4-1 銀座メゾンエルメス 8・9階
会期: 9月11日(金)〜2027年1月11日(月・祝)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 水、年末年始 *9月23日は開館
HP: fondationdentreprisehermes.org
「バング & オルフセンのデザインとクラフツマンシップ」
デンマーク発のオーディオ・ビジュアルブランド、Bang & Olufsen (バング & オルフセン) の100年にわたるものづくりを辿る展覧会。1925年にデンマーク北部のストルーアで創業し、音響技術とデザインを追求してきた同ブランド。本展では、歴代の名作をはじめ、ブランドを特徴づけるアルミニウム加工などの製造技術に着目し、そのデザインを支えてきたクラフツマンシップを紹介する。さらに、製品を長く使い続けるための「Cradle to Cradle」の取り組みや、2025年に始動したカスタマイズプログラム「Atelier」も展示。歴史的なプロダクトから現在の試みまでを通して、機能性と彫刻的な美しさを併せ持つプロダクトがいかに生み出されてきたのか、その背景にある技術と思想に迫る。
会場: 松屋銀座 7階 デザインギャラリー1953
住所: 東京都中央区銀座3-6-1
会期: 9月9日(水)〜11月2日(月)
時間: 11:00-20:00 *11月2日は17:00閉館
HP: bang-olufsen.com
ヴィヴィアン・サッセン「Myriads」
光と影がつくる強いコントラストや鮮やかな色彩、身体を大胆に切り取った構図で独自の写真表現を築いてきたオランダ人写真家 Viviane Sassen (ヴィヴィアン・サッセン) の個展。人物や植物、風景などを被写体に、身体の一部を影で覆ったり、周囲の色や形と重ねたりすることで、躍動感と一目で視線を引きつける強さを備えた作品を生み出してきた。Miu Miu (ミュウミュウ) や Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン)、Dior (ディオール) などのキャンペーンも数多く手がけ、ファッションとアートを行き来しながら磨かれた色彩感覚や構図も Viviane Sassen の表現を特徴づけている。2年ぶりの国内個展となる本展では、日本初公開となる未発表作品に加え、長期にわたり制作する「Frau Holle」シリーズを展示。大判プリントならではの色彩や質感の迫力、作品が並置されることで生まれる思いがけない連想や対話とともに、Viviane Sassen ならではの作品世界を訪れてみて。
会場: The Mass
住所: 東京都渋谷区神宮前 5-11-1
会期: 9月5日(土)〜11月8日(日)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 月、火
HP: themass.jp
クリストファー・ザンコ「RICOCHET」
鮮やかな色面と彫り込まれた力強い線で、オーストラリアの郊外に広がる日常の風景を捉える Christopher Zanko (クリストファー・ザンコ) の個展。木の板を彫刻し、その上からアクリル絵の具を重ねるウッドレリーフによって、20世紀半ばに建てられた住宅や窓辺の植物など、日々の暮らしに根ざしたモチーフを描いてきた。木版画を思わせる大胆な輪郭と、彫りによって生まれる陰影や凹凸が、風景に独特の奥行きをもたらしている。Zanko が古い住宅を繰り返し取り上げる背景には、再開発などによって変わりゆく故郷ウロンゴンの街並みがある。取り壊され、姿を消していく家々を作品に留めることで、そこに暮らした人々やコミュニティの痕跡を掬い上げる。本展「RICOCHET (跳ね返り)」では、そうした風景から自身の暮らしと結びついたモチーフまでを展示。移り変わる日常のなかに残る記憶を、Zanko の作品を通して辿ってみてほしい。
会場: LAID BUG
住所: 東京都渋谷区代官山町2-3 BF
会期: 9月11日(金)〜10月3日(土)
時間: 13:00-20:00
休廊日: 日、月
HP: laidbug.com
ワイクリフ・ムンドパ 「Ritual」
ジンバブエ・ハラレを拠点に活動するアーティスト Wycliffe Mundopa (ワイクリフ・ムンドパ) の個展。自身が暮らすハラレの街やコミュニティに目を向け、母親や子ども、ケアに携わる人々、セックスワーカーなど、社会のなかで見過ごされ、語られる機会の少なかった人々の存在に光を当て、その日常や生の豊かさを鮮やかに描き出してきた。油彩と布のコラージュを組み合わせた作品には、鮮烈な色彩のなかに人物たちの身振りや表情、互いの親密な関係性が立ち現れる。Henri de Toulouse-Lautrec (アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック) の豊かな人物表現や Henri Matisse (アンリ・マティス) の大胆な色彩感覚を思わせながら、西洋絵画の系譜と現代ジンバブエの風景を交差させる Wycliffe Mundopa。本展「Ritual」では、ケアや労働、人とのつながりといった日々の営みを見つめながら、そこに宿る尊厳や生命力を浮かび上がらせる。
会場: space Un
住所: 東京都港区南青山2-4-9 KLO南青山ビル1F
会期: 8月29日(土)〜10月16日(金)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 月、火
HP: spaceun.tokyo
ナイジェル・クック「Night Ruins」
Nigel Cooke, Departure, 2026 © Nigel Cooke, courtesy Pace Gallery
現代イギリス絵画を代表するアーティストのひとり、Nigel Cooke (ナイジェル・クック) による東京初の個展。2026年春、イタリア・ヴェネツィアのクエリーニ・スタンパリア財団による初のアーティスト・レジデンシーに参加した Nigel Cooke は、水上都市特有の光や歴史的な建築、ラグーンや運河に着想を得て、新たな絵画シリーズを制作した。本展では、第61回ヴェネツィア・ビエンナーレに合わせて開催中の展覧会「Bad Habits」から発展した新作絵画を中心に紹介。アリーナを思わせる夜の情景には、、石の台座や人物、動物の断片が浮かび上がり、具象と抽象のあわいを行き来しながら、生成と消失を繰り返すような風景が広がる。また、スペイン・フォルメンテーラ島で海水を素材に取り入れて制作した「Sea Mirror」シリーズのグワッシュ作品も展示。異なる土地で得た記憶や感覚を起点に、時間とともに変容するイメージを探求してきた Nigel Cooke の現在地を映し出す内容となっている。
会場: Pace 東京
住所: 東京都港区虎ノ門 5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ A 1-2 階
会期: 8月28日(金)〜10月10日(土)
時間: 11:00-20:00 *日 18:00-20:00、火〜土 19:00-20:00はアポイントメント制
休廊日: 月
HP: pacegallery.com
「多田美波―光、凛と ゆれる」
《Mirage》1989
多田美波研究所蔵 撮影:多田美波研究所
戦後日本を代表する抽象彫刻家・造形作家、多田美波の没後初となる大規模回顧展。ステンレスやアクリル、ガラスといった工業素材をいち早く取り入れ、光の反射や透過、屈折を生かした独自の造形を追求してきた。本展では、空へ向かって伸びるようなステンレス彫刻をはじめ、周囲の風景を映し込む作品、多彩な光が浮かび上がる「光壁」など、作家自身が「光造形」と呼んだ照明作品を含む約70点を紹介する。なかでも注目したいのは、現在では見ることのできない作品を蘇らせる試み。洗面台などにも用いられるボールチェーンを連ねたシャンデリア『チェーンデリア』は、本展のために原寸大で復元。銀座・松屋サロンのために制作され、のちに皇居・新宮殿の光造形を手がけるきっかけにもなった、多田の転機を物語る一作だ。さらに、リーガロイヤルホテル大阪を彩る光造形『瑞雲』の一部を、制作当時の約3,000個のクリスタルガラス・パーツを用いて再構成。約70年にわたる創作を通して、素材と光、空間の関係を探り続けた多田美波の世界に触れてみてほしい。
会場: 東京都現代美術館
住所: 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
会期: 8月29日(土)〜12月6日(日)
時間: 10:00-18:00 *11月の毎金曜日は20:00まで開館 *展示室入場は閉館の30分前まで
休館日: 月、9月24日、10月13日、11月24日 *9月21日、10月12日、11月23日は開館
入場料: 一般 ¥1,600、大学生・専門学校生・65 歳以上 ¥1,100、中高生 ¥640、小学生以下無料 *10月10日~12日は中高生・専門学校生・大学生は無料(要学生証提示)
HP: mot-art-museum.jp
「RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO - TOKYO」
坂本龍一 + 高谷史郎 | async – immersion 2023|Photo:Satoshi Nagare
「アンビエント」をテーマに、音とアート、空間を融合させた京都発の展覧会「AMBIENT KYOTO」が東京で初開催。坂本龍一と高谷史郎によるインスタレーション『async – immersion』を、麻布台ヒルズギャラリーで展開する。本作は、坂本が2017年に発表したアルバム『async』をもとに、高谷による映像と、音響ディレクター ZAK (ザック) による立体音響で構成。坂本が追求した、音を空間に立体的に配置する「設置音楽」を体現する作品として、2023年の「AMBIENT KYOTO」で初公開された。会場には幅26.4mの巨大スクリーンを設置し、坂本のスタジオやピアノ、各地の風景などを捉えた映像を投影。「async=非同期」の名の通り、映像と音は完全には同期せず、その関係性は絶えず変化していく。二度と同じ瞬間を生まない流れのなかで、観客は次第に作品世界の奥深くへと導かれる。観る、聴くという鑑賞の枠を超え、楽曲、映像、音響、空間、そして観客自身がひとつになる没入体験を味わうことができる。
会場: 麻布台ヒルズギャラリー
住所: 東京都港区虎ノ門 5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ A 1-2 階
会期: 8月28日(金)〜10月25日(日)
時間: 平日 10:00-19:00/土・日・祝 10:00-20:00 *9月11日は18:00まで
観覧料: 平日は大人¥2,200 (前売)/¥2,500 (当日)、土・日・祝は大人¥2,500 (前売)/¥2,800 (当日)
HP: ambientkyoto.com
「河原温展」
“On Kawara,” installation view, Take Ninagawa, Tokyo, 2026. Courtesy Take Ninagawa, Tokyo. Photo by Kei Okano.
本展では、コンセプチュアル・アートを代表するアーティスト、河原温の『I Got Up』シリーズを紹介。12年間にわたり、友人や家族、コレクターらに毎日送り続けたポストカードからなる本シリーズには、河原自身がその日ベッドから起きた時刻がスタンプで記されている。量産品であるポストカードとスタンプを押す反復的な行為、そして郵便制度を通して、日々の個人的な営みを記録するとともに、目には見えない時間の経過を可視化した。シュルレアリスムの影響を受けた初期の具象表現からコンセプチュアル・アートへと移行した河原の歩みを辿りながら、個人の経験と時間、日常を支える社会的なシステムとの関係を浮かび上がらせる。
会場: Take Ninagawa
住所: 東京都港区東麻布2-14-8
会期: 8月1日(土)〜10月3日(土)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 日、月、祝、8月29日〜9月5日、9月12日13:00−15:00
HP: takeninagawa.com
「VERDY Presents “In Good Company”」
グラフィックアーティスト兼デザイナーの VERDY (ヴェルディ) を含む、国内外で活動する14名のアーティストが集うグループ展。VERDY が交流を重ね、共感や刺激を受けてきたアーティストたちが一堂に集う。本展では明確なテーマを設けず、国や文化、ジャンルを越えた出会いから生まれた「感覚」や「共鳴」を出発点に作品を紹介する。参加するのは、絵画と彫刻の境界を横断する Reginald Sylvester II (レジナルド・シルベスター II) や、アニメや浮世絵などを参照し、アジア人女性の表象や自身の多文化的なアイデンティティを探る Zoé Blue M. (ゾエ・ブルー・M.)。また、写真や絵画、文章を横断しながら、親密なポートレートや写真と言葉を組み合わせた作品を手がける Coco Capitán (ココ・カピタン)、四季の移ろいや生と死の循環をテーマに抽象油画を手がける白山佳太らも名を連ねる。異なる文化圏で活動する作家たちが東京に集い、作品を通して新たな対話やつながりが生み出される。
会場: GYRE GALLERY
住所: 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3
会期: 8月15日(土)〜9月27日(日)
時間: 11:00-20:00
HP: gyre-omotesando.com
「マン・レイ展」
“Man Ray,” installation view, Take Ninagawa, Tokyo, 2026. Courtesy Take Ninagawa, Tokyo. Photo by Kei Okano.
写真家として知られる一方、絵画や彫刻、映像、レイヨグラフなど、多様なメディアで実験を重ねてきた Man Ray (マン・レイ)。本展では、生涯にわたって親しんだチェスに着目し、ゲームのルールや駒の造形が創作にもたらした影響を探る。自身が所有し、実際にプレイしていた『Giant Chess Set』を中心に、巨大な木製フォルムをチェスボード上に配した『Permanent Attraction』、吸い殻と灰で満たされた『This is the Thesis』などが展示される。さらに、オブジェを感光紙に置いて制作したレイヨグラフに加え、Candice Lin (キャンディス・リン) の陶器作品、瀧口修造のデカルコマニー、大竹伸朗の『ブラック・アンド・ホワイト #11』など、Man Ray の創作と呼応する作品も紹介。チェスから写真、オブジェへと広がる作品群を通して、ひとつの領域にとどまることのなかった Man Ray の自由な発想に触れてみては。
会場: Take Ninagawa
住所: 東京都港区東麻布2-14-8
会期: 8月1日(土)〜10月3日(土)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 日、月、祝、8月29日〜9月5日、9月12日13:00−15:00
HP: takeninagawa.com
「あたらしい目―モネと21世紀のアート」
展示風景:「あたらしい目—モネと21世紀のアート」ポーラ美術館、2026年
撮影:中川周
印象派を代表する画家、Claude Monet (クロード・モネ) の没後100年と、
会場: ポーラ美術館
住所: 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
会期: 6月17日(水)〜2027年4月7日(水)
時間: 9:00-17:00 *入館は午後4:30まで
休館日: 12月1日
HP: https://www.polamuseum.or.jp/
「浅間国際フォトフェスティバル2026 PHOTO MIYOTA」
浅間山麓の自然と写真芸術が交差する国際的なアートフォトフェスティバル「浅間国際フォトフェスティバル2026 PHOTO MIYOTA」が開催。今年はメイン会場の MMoP をはじめ、御代田町役場やまなびの館エコールみよた、西軽井沢第二公民館、Gokalab へと展示エリアを拡大し、国内外22組による300点におよぶ作品を町全体で展開する。テーマは「After the Image|イメージのその後」。写真が生み出すイメージが、鑑賞者の記憶や経験と結びつきながら変化していく過程に着目している。会場では、デンマークの Henriette Sabroe Ebbesen (ヘンリエッテ・サブロー・エベセン) をはじめ、ブラジル先住民族出身の Denilson Baniwa (デニルソン・バニワ) 、Taiyo Onorato & Nico Krebs (タイヨ・オノラト&ニコ・クレブス) のほか、石橋英之、遠藤文香、大野真人ら国内外の作家が参加。さらに、町民を撮影した『0-100 MIYOTA YEARS』や、地域で働く人々に焦点を当てた「MIYOTA WORKSCAPE」など、御代田町ならではのプロジェクトも展開。加えて、写真専門誌『IMA』が主催する公募「IMA next」の受賞作品も公開され、新たな才能にも光を当てる。町を巡りながら、写真と土地、人との新たな関係性に出会えるフェスティバルとなっている。
会場: MMoP *ほか、御代田町役場、まなびの館エコールみよた、西軽井沢第二公民館、Gokalab
住所: 長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1 (MMoP)
会期: 8月1日(土)〜9月27日(日)
時間: 10:00-17:00
休館日: 火 *8月11日、9月22日は営業
入場料: ¥1,500 *会期中何度でも利用可、小学生以下無料、中学生・高校生・障害者手帳をお持ちの方は割引あり、一部無料エリアあり
HP: asamaphotofes.jp
「李禹煥 : Work on Paper / Sculpture」
李 禹煥《無題》1979、紙に鉛筆、28 × 37.5 cm
撮影 : 表恒匡
「もの派」を理論と実践の両面から牽引してきた李禹煥の個展。本展では、1970年代から近年までに制作されたドローイングと彫刻を通して、その表現の変遷を紹介する。会場には、木炭や水彩による力強い筆致を重ねた初期のドローイングから、筆跡を極限まで削ぎ落とし、広大な余白を生かした近年の作品までを展示。また、石と鉄という自然物と人工物を組み合わせた『関係項』シリーズの彫刻3点も公開され、異なる素材が生み出す緊張感や均衡、空間との関係性を体感できる。平面と立体を横断しながら、素材そのものの存在や、ものともの、人と空間の関係性に触れてみては。
会場: SCAI THE BATHHOUSE
住所: 東京都台東区谷中6-1-23
会期: 8月4日(火)〜10月10日(土)
時間: 12:00-18:00
休廊日: 日、月、祝 *8月8日〜8月17日は夏季休廊
HP: scaithebathhouse.com
「スカルプチャーに宿る精神性をテーマにした展覧会」
Yuko Mohri
“Decomposition”, 2026
Furniture, Bozak speaker, audio amprifer, computer, cable, fruits, LED lights
©︎ Courtesy of the artist and Yutaka Kikutake Gallery
Photo by Osamu Sakamoto
立体表現を通して、世界の見え方や存在のあり方を問いかけるグループ展。映像やオブジェ、小説など多彩なメディアを横断するミヤギフトシや、自然現象をモチーフにインスタレーションを制作する毛利悠子をはじめ、生態系をテーマに制作する Trevor Yeung(トレバー・ヤン)、抽象表現を探究する松﨑友哉ら4名が参加する。ミヤギフトシは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番最終楽章「嘆きの歌」に着想を得た『Banner (from Klagender Gesang)』を展示。ランプシェードに刺繍された言葉を通して、大切な価値を訴える声の行く先を照らし出す。毛利悠子は代表作『Decomposition』を展示。果実の内部で続く生命の動きを、明滅する光と音の響きへと変換し、その気配を体感させる。さらに、Trevor Yeung は、アクアリウムや植物など人間が管理する生命体をモチーフに、共生や依存の関係性を描き出し、松﨑友哉は、支持体上に抽象絵画とファウンド・オブジェを組み合わせた作品を通して、世界の捉え方を揺さぶる。立体表現を通して、存在や生命をめぐる多様な視点に出会える内容となっている。
会場: Yutaka Kikutake Gallery Roppongi
住所: 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル 2F
会期: 8月1日(土)〜10月10日(土)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 日、月、祝 *8月9日〜8月17日は夏季休廊
HP: yutakakikutakegallery.com/ja/exhibitions
井田幸昌 「ポイエシスの彼方」
《Naked Truth – S -》2026 油彩、カンヴァス 130.2×175.2cm
天王洲に新たに誕生したアートスペース「Gallery 地動説」のこけら落とし展として、画家・現代美術家、井田幸昌による個展「ポイエシスの彼方」が開催。本展では、ロンドンと東京を拠点に国内外で活動する井田幸昌が、新たな挑戦として取り組んだヌードをテーマとする最新シリーズを国内で初公開する。これまで「Portrait」シリーズを通して一貫して人間の実存を探究してきた井田幸昌は、戦争や身近な人の死、自身が海外で経験した差別をきっかけに、人種や国籍といった属性を超えた「人間そのもの」の姿へとまなざしを向けた。写実へと立ち返り、目の前に存在する身体を描くことで、自身の絵画表現の原点を問い直した本シリーズは、新たな創作の方向性を示す重要な試みとなる。タイトルの「ポイエシス」は古代ギリシャ語で「無から有を生み出す行為」を意味する言葉。世界の見方を更新する場を目指す「Gallery 地動説」の幕開けとともに、井田幸昌が切り開く新たな表現の世界に、ぜひ足を運んでみてほしい。
会場: Gallery 地動説
住所: 東京都品川区東品川 2-6-4 G1 ビル 101
会期: 8月4日(火)〜9月26日(土)
時間: 12:00-17:00
休廊日: 日、月、祝 *8月9日〜8月17日は夏季休廊
HP: nanjo.com/yukimasaida_overthepoiesis
「毛利悠子 Recompose ー 第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館帰国展」
第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館「Compose」展示風景 (2024年)
(主催:国際交流基金)
撮影:久家靖秀
2024年の第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家として参加し、大きな反響を呼んだ毛利悠子による帰国展。磁力や重力、水の循環といった自然現象を手がかりに、日用品や機器、果物など身近な素材を用いたインスタレーションを通して、目に見えないエネルギーやもの同士の関係性を探求してきた。本展では、ヴェネチアで発表された「Compose」を、横浜美術館の空間にあわせて「Recompose」として再構築。10年以上にわたり取り組む代表作『モレモレ』では、東京の地下鉄構内の水漏れから着想を得た即興的な水の循環システムを展開し、『Decomposition』では、朽ちゆく果物が生み出す変化を音や光へと変換する。「共に置く」という意味をもつ「Compose」の思想を引き継ぎながら、作品は新たな環境や人々との関わりのなかで姿を変え続ける。2年の時を経て、ヴェネチアから横浜へと舞台を移した本展で、自然や人、ものが織りなす目に見えないつながりに思いを巡らせてみては。
会場: 横浜美術館
住所: 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
会期:7月24日(金)〜11月23日(月・祝)
時間: 10:00-18:00 *11月21日、11月22日は20:00まで
休館日: 木 *8月13日、9月24日、11月19日は開館
HP: yokohama.art.museum
「エットレ・ソットサス ー魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」
「エットレ・ソットサス」展示風景 ©Yuya Furukawa
20世紀イタリアデザインを代表するデザイナー、Ettore Sottsass (エットレ・ソットサス) の国内初となる大規模回顧展。イタリアの事務機器メーカー Olivetti (オリベッティ) や家具メーカー Poltronova (ポルトロノーヴァ) で数々の名作を手がけ、1981年にはデザイナー集団 Memphis (メンフィス) を結成。合理性や機能性に囚われることなく、人々の感性を揺さぶる自由なデザインで、20世紀のデザイン史に大きな影響を与えた。本展では、石橋財団が所蔵する100点を超えるコレクションを中心に、家具やセラミック、ガラス器、写真、ドローイングなど全142点を公開。高さ約3メートルの柱状オブジェをはじめ、初期から晩年までの代表作、そして倉俣史朗や Michele De Lucchi (ミケーレ・デ・ルッキ) ら関連作家の作品や資料も紹介する。色彩豊かな造形と遊び心あふれるデザインが織りなす、Sottsass ならではの世界を訪れてみては。
会場: アーティゾン美術館6階展示室
住所: 東京都中央区京橋1-7-2
会期: 6月23日(火)〜10月4日(日)
時間: 10:00-18:00(金曜日は20:00まで) *入場は閉館の30分前まで
休館日: 月 *7月20日・9月21日は開館、7月21日、9月24日
入館料: ウェブ予約チケット ¥1,200、窓口販売チケット ¥1,500、学生無料(要ウェブ予約)
同時開催: 瀧口修造 「書くことと描くこと」
HP: artizon.museum/exhibition_sp/sottsass2026
「没後20年 ナムジュン・パイク|じゅげむ展」
ビデオアートの先駆者として知られる Nam June Paik (ナムジュン・パイク) の没後20年を機に開催される本展。子どもの長寿を願う落語『寿限無』になぞらえ、作品が時代を超えて生き続けることをテーマに構成される。ギャルリー・ワタリ時代から同館と歩んできたパイクの作品を通して、その創造性をあらためて見つめ直す。会場では、ワタリウム美術館の空間にあわせて制作されたインスタレーション『ケージの森/森の啓示』を中心に、『時は三角形』や『ロボットK-567』などの代表作を展示。実際の木々を用いた空間に映像や音が響き渡り、自然と文明、異なる時間が交差する世界を描き出す。また、未公開のコラージュ作品やドローイング、ブラウン管を用いた立体作品も公開。人と人とのつながりだけでなく、作品や記憶、風景との出会いまでも「縁」と捉えたパイクの視点に触れることができる。半世紀を経た今なお色褪せることなく、新たな視点を投げかけるパイクの作品世界を、ぜひ体感してみてほしい。
会場: ワタリウム美術館
住所: 東京都渋谷区神宮前3-7-6
会期: 7月19日(日)〜11月23日(月)
時間: 11:00-19:00
休館日: 月 *9月21日、10月12日、11月23日は開館
入館料: 大人 ¥1,500、大人ペア ¥2,600、学生(25 歳以下)・高校生・70 歳以上の方・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳お持ちの方および介助者(1名様まで) ¥1,300、小・中学生 ¥500
HP: watarium.co.jp
長島有里枝 「before the dog, behind the cat」
セルフポートレートや家族写真を通して自己と他者の関係性を問い続けてきた写真家、長島有里枝の個展。本展は「アーカイブ」を起点に、作品が時間の経過とともにどのように経験され、作家にとってどのような存在であり続けるのかを見つめ直す。長島はこれまで、写真を出来事の証拠ではなく、人や時間との関係のなかで生まれる「痕跡」として捉え、変化し続ける自己や他者を記録してきた。会場では、旧作に猫の写真やドローイングをコラージュしたシリーズをはじめ、1994年に渋谷・センター街で撮影したストリートスナップ、撮影時期の定かでないネガをアナログプリントしたモノクロ作品などを展示。1990年代から2020年代までの代表作を年代横断的に紹介することで、作品を固定された記録ではなく、時間とともに意味を更新し続ける「生きているアーカイブ」として立ち上がらせた。作品が生き続けるとは何か、その問いに思いを巡らせてみては。
会場: MINA (Museum of Imaginary Narrative Arts)
住所: 東京都渋谷区渋谷3-7-1
会期: 7月10日(金)〜9月27日(日)
時間: 11:00-22:00
HP: mina-shibuya.org
「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」
《スペキュラー》
2021年
本展のための展示スケッチ
映像インスタレーションやプロジェクションマッピングの先駆者として知られる Tony Oursler (トニー・アウスラー)。1980年代以降のニューヨークで、音楽とアートが交差するカルチャーシーンを背景に、Mike Kelley (マイク・ケリー) や Kim Gordon (キム・ゴードン) らアーティストやミュージシャンとのコラボレーションを重ねながら、映像や彫刻、音を融合させた独自の世界観を築いてきた。本展では、『プライベート』をはじめ、『計り知れないもの』など代表作から最新作まで約50点を展観。大型新作『キメラ』や、David Bowie (デヴィッド・ボウイ) との共作『空 (くう)』を世界初公開するほか、約3,000点の収集資料の一部も展示する。ポップカルチャーやサブカルチャーから科学、陰謀論、宗教、超常現象まで、あらゆる領域を横断しながら、現代社会に潜む「見えないもの」への欲望や不安を映し出す世界に触れてみてほしい。
会場: TOKYO NODE GALLERY A/B/C
住所: 東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45F
会期: 7月3日(金)〜9月27日(日)
時間: 10:00-19:00 (金・土曜日は20:00まで) *入場は閉館の30分前まで。*開館時間は変更になる場合があります。
入場料: 一般 ¥2,400、大学生・専門学校生 ¥1,400、中学生・高校生 ¥800
HP: tokyonode.jp/events/tony-oursler/index.html
「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」
坂本龍一のピアノ演奏を、複合現実 (MR) 技術によって三次元空間に再構築した没入型インスタレーション『KAGAMI』。坂本龍一と Todd Eckert (トッド・エッカート) 率いるクリエイティブ・スタジオ Tin Drum (ティン・ドラム) が、坂本の晩年4年間をかけて共同制作した本作が、世界各地での巡回を経て待望の日本上陸を果たす。来場者は透過型ヘッドセットを装着し、精緻に再現された坂本龍一の演奏を、現実では叶わないほど近い距離で体感。Tin Drum による幻想的な3D ビジュアルに加え、映像や写真、テキスト、坂本自身が調香した香りが空間全体を包み込み、視覚や聴覚だけでなく五感に訴えかける体験へと誘う。テクノロジーを通して坂本龍一の音楽と新たなかたちで出会える、特別な機会をお見逃しなく。
会場: VS.
住所: 大阪府大阪市北区大深町6-86 グラングリーン大阪 うめきた公園 ノースパーク VS.
会期: 6月27日(土)〜10月12日(祝・月)
時間: 10:00-20:00 (日時指定制)
休館日: 月
HP: sakamoto-kagami.com
「ロン・ミュエク」
Ron Mueck Mass
2016-2017
Collection: National Gallery of Victoria, Melbourne, Felton Bequest, 2018
Installation view:
Ron Mueck, National Museum of Modern and Contemporary Art, Seoul, 2025
Photo: Nam Kiyong
Photo courtesy: Fondation Cartier pour l’art contemporain, National Museum of Modern and
Contemporary Art, Korea
現代美術を代表する作家、Ron Mueck (ロン・ミュエク) による待望の個展が幕を開ける。森美術館とカルティエ現代美術財団の共催による本展は、初期作品から近作に至るまで、
会場: 森美術館
住所: 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
会期: 4月29日(水)〜9月23日(水)
時間: 10:00-22:00 *火曜日は17:00まで *5月5日(火)、8月11日(火)、9月22日(火)は22:00まで
*最終時間は閉館時間の30分前まで
HP: www.mori.art.museum











