Akira Kinoshita Photo Exhibition At JCII Photo Salon

ART | Sep 6, 2017 4:00 PM
JCIIフォトサロンでは、10月3日(火)から10月29日(日)までの期間、 木之下晃作品展「石を聞く肖像」が開催される。

JCIIフォトサロンでは、10月3日(火)から10月29日(日)までの期間、 木之下晃作品展「石を聞く肖像」が開催される。 本展では、「この石を見て感じたことをカメラの前で表現してください」と世界的な舞台芸術家たちに卵のような乳白色の石を渡し、 自由にポーズをつけてもらい撮影されたポートレイト写真集『石を聞く肖像』(2009) より、 音楽家たちを中心に約70点のモノクロ写真を展示する。

Roland Petit Photo by Akira KINOSHITA

Roland Petit Photo by Akira KINOSHITA

木之下晃は、 世界のクラシック音楽家の演奏する内面を凝視した作品群で知られ、その功績は 「彼によって音楽がフィルムに刻印された」と語られるほど。 しかし、 一方では20代のころに出会った土門拳や林忠彦の肖像写真のようなオリジナリティあふれるポートレイトを撮りたいという思いを持ち続けていた。 50代半ばにフィンランド政府から2度目の撮影招聘を受け、 「違う視点で撮影を」と思索する中、 “天から降って来たように” 目に飛び込んできたのが、 約20年机上に置いていた、 河原で拾った卵のような乳白色の石だったという。 フィンランドに渡り、 被写体に石を持たせたユニークなポートレート制作をスタートした木之下は 20年以上かけ、 撮りたいと思う芸術家一人一人に了解を得ながら200点以上の作品を残している。

ポートレイトは被写体に写される感動がないとだめだと気づいた。 アーティストはみんなユーモアがあって、 石を持っていくと自分は何をやろうかと面白がってくれる」と撮影を振り返ったコメントを残している。 “とっておきのポーズを…” と小石を頭の上にのせる振付家の Roland Petit (ローラン・プティ) や、 大のサッカーファンゆえに “フットボール選手になりたかった” とボールに見立てて足にのせる指揮者の Daniel Harding (ダニエル・ハーディング)、 “こんな芸当もできるかな” と額にのせてバランスをとる様子の指揮者の Claudio Abbado (クラウディオ・アバド)。 世界的に活躍し、 様々な芸術家と交流があった木之下だからこそ実現し、 ひとつの小さな石を通して芸術家たちの自由で伸びやかな様子を垣間見ることができる作品展となっている。

Marcel Marceau Photo by Akira KINOSHITA

Claudio Abbado Photo by Akira KINOSHITA

Daniel Harding Photo by Akira KINOSHITA

Photo by Akira KINOSHITA

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<プロフィール>
木之下 晃 (きのした あきら) / 1936-2015
1936年長野県生まれ。 諏訪清陵高校、 日本福祉大学で学ぶ。 中日新聞社を経て博報堂に入社。 広告写真を撮る一方で、 1960年代より、 ポップスからクラシックまで幅広く音楽の撮影を開始。 以来一貫して『音楽を撮る』をテーマに撮影活動を続けた。 1974年にフリーとなり、 次第にクラシック音楽に的を絞って、 「世界の音楽家」「世界の劇場」「作曲家の足跡」「音楽家のオフステージ」「ポートレイトシリーズ~石を聞く肖像」など、 多彩な角度から音楽を記録。 その写真からは「音楽が聴こえる」と、 ヘルベルト・フォン・カラヤン、 レナード・バーンスタインなど、 時代を代表する巨匠達からも高い評価を得ていた。 フィルムでの撮影・現像に最後までこだわり続け、 生涯に撮影したフィルムは3万本に及ぶ。 1971年日本写真協会賞新人賞、 1985年第36回芸術選奨文部大臣賞、 2005年日本写真協会賞作家賞を受賞、 2006年紺綬褒章受章、 2008年新日鉄音楽賞特別賞を受賞。 写真集は『世界の音楽家・全3巻』、『The MAESTROS』、『石を聞く肖像』など生涯約50冊を出版。 写真展の開催は約100回を数える。 2015年1月12日 死去。 享年78歳。

展覧会情報
展覧会名 木之下 晃 作品展「石を聞く肖像」
会期  2017年10月3日(火)〜 10月29日(日)
場所 JCIIフォトサロン
住所 〒102-0082
東京都千代田区一番町25番地 JCII ビル
開館時間 10:00~17:00
休館日 毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料 無料
問い合わせ先 03-3261-0300
HP www.jcii-cameramuseum.jp
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