Chanel (シャネル) 2015-16年クルーズコレクションが韓国で開催

5月4日に Chanel (シャネル) 2015-16年クルーズコレクションが開催された。毎シーズン世界中のリゾート地を舞台に、絢爛豪華なランウェイショーを展開する Chanel のクルーズショー。先シーズンのドバイに続き今回ロケーションに選ばれたのは、近年急速な経済成長とK-POPブームに沸く韓国。

会場となったソウルの東大門デザインプラザは、建築家 Zaha Hadid (ザハ・ハディド) によって設計され、昨年オープンしたばかりの注目のスポット。近代の韓国を象徴するこの巨大な施設では、Kristen Stewart (クリステン・スチュアート) や Tilda Swinton (ティルダ・スウィントン)、Gaspard Ulliel (ギャスパー・ウリエル)、Gisele Bündchen (ジゼル・ブンチェン)、Alma Jodorowsky (アルマ・ホドロフスキー)、Isabelle Huppert (イザベル・ユペール) をはじめとするセレブリティ、そして K-POP ブームを代表するモンスターグループ BIG BANG (ビッグバン) の G-DRAGON (ジードラゴン)、TAEYANG (テヤン) など錚々たる面々が一堂に会した。

日本でもよく知られた韓国の伝統衣装 “hanbok (チマチョゴリ)” をはじめとする韓国の伝統的な美的感覚と、ソウルをはじめとする近代都市の景観をインスピレーションにしたコレクションは、象徴的なフューシャピンクやロイヤルブルーをはじめコーラル、オレンジ、ライラック、青磁色、ミントグリーン、ターコイズブルーなど、色とりどりのパレットで彩られた。

ツイードやコットンをはじめとするベーシックなファブリックに、リュクスな光沢感を湛えたシャンタンや、それとは対照的にマットな質感のリネン、そしてシアーなオーガンザやチュール、レースなど多様なマテリアルを組み合わせたルックは、ソウルのネオン街を思わせる煌びやかなスパンコール刺繍によって更なる輝きを纏っている。また、ショーの前半で反芻的に用いられた幾何学的なモザイク模様からは、様々な国や文化が入り乱れた韓国の文化的背景が垣間見えた。

コンテンポラリーな洋服にポップなアクセントとして取り入れられた、伝統的なブレードヘアをアレンジしたヘアクリエイションを手がけたのは、Chanel のランウェイではお馴染みの Sam Mcknight (サム・マックナイト)。

今後益々ヒートアップすることが予想される韓国ブームを強烈に印象付けた今回のコレクションが、ファッションの世界にまた新たな “K (カール) POP” 旋風を巻き起こすことは容易に想像出来るだろう。

問い合わせ先／シャネル (ファッション) 0120-525-195
HP: www.chanel.com