Fashion
Celine
× Chad moore

チャド・ムーアと東京回遊録 vol.2

“Tokyo is a cruel mistress.” 以前、何かの海外雑誌で見かけたフレーズを思い出す。ー東京は残酷なほど中毒性のある街ー ストレートな物言いに一瞬たじろぐが、今の東京を改めて見渡せば、言い得て妙だと納得もする。オリンピックを控え、日ごとに表情を変えている東京。毎日のようにどこかで何かが起こっていて、私たちはいっときも目が離すことができない。 そんな東京の街に魅せられた人間が、ここにもひとりいる。ニューヨークのアートシーンで次世代を担う写真家として注目を集める Chad Moore (チャド・ムーア) だ。もともとは BMX ライダーとして活動し、世界を飛び回っていた彼だが、いわずとしれたニューヨークの写真家 Ryan McGinley (ライアン・マッギンレー) のアシスタントになり、写真の道を歩みだしたのはすでに10年以上前のこと。昨年の春に日本初となる個展を成功させた彼にTFPはインタビューを敢行。彼から「東京で撮影をしたいんだ」という連絡を受け取ったのは、それから数ヶ月後のことだった。 「自分にとって写真とは世界と関わる手段」と語る Chad Moore は普段、自身が住むチャイナタウンやイーストビレッジでローカルな友達をカメラで記録している。「僕にとっては全ての瞬間が宝物。写真を、ダイアリーとしてドキュメントするような感覚で撮っているのかも」という彼に変わりゆく東京の街を心ゆくままに記録してもらうことにした。ゲストは、東京で活躍するアップカミングなモデルのふたり Miu と高橋ララ。彼のレンズに映った「言葉には表せないマジカルな魅力」をとくとご堪能あれ。 沈みゆく夕日がすべてをオレンジに照らし出す頃。この街が一番ロマンチックに映える瞬間に、ふたりが袖を通したのは Celine (セリーヌ) のフローラルルック。クラシカルなフリルカラーやシルクのドレスも、Hedi Slimane (エディ・スリマン) は甘すぎないシックなスタイルに見事落とし込む。メゾンのヘリテージを踏襲しつつも、揺るぎない美的感覚によって導かれていく Celine。今を生きる女性のためのリアルな洋服の数々は、デイタイムもナイトタイムも変わらず、わたしたちに自信を与え、より魅力的にみせてくれる。

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Fashion
Balenciaga
× chad moore

チャド・ムーアと東京回遊録 vol.1

“Tokyo is a cruel mistress.” 以前、何かの海外雑誌で見かけたフレーズを思い出す。ー東京は残酷なほど中毒性のある街ー ストレートな物言いに一瞬たじろぐが、今の東京を改めて見渡せば、言い得て妙だと納得もする。オリンピックを控え、日ごとに表情を変えている東京。毎日のようにどこかで何かが起こっていて、私たちはいっときも目が離すことができない。 そんな東京の街に魅せられた人間が、ここにもひとりいる。ニューヨークのアートシーンで次世代を担う写真家として注目を集める Chad Moore (チャド・ムーア) だ。もともとは BMX ライダーとして活動し、世界を飛び回っていた彼だが、いわずとしれたニューヨークの写真家 Ryan McGinley (ライアン・マッギンレー) のアシスタントになり、写真の道を歩みだしたのはすでに10年以上前のこと。昨年の春に日本初となる個展を成功させた彼にTFPはインタビューを敢行。彼から「東京で撮影をしたいんだ」という連絡を受け取ったのは、それから数ヶ月後のことだった。 「自分にとって写真とは世界と関わる手段」と語る Chad Moore は普段、自身が住むチャイナタウンやイーストビレッジでローカルな友達をカメラで記録している。「僕にとっては全ての瞬間が宝物。写真を、ダイアリーとしてドキュメントするような感覚で撮っているのかも」という彼に変わりゆく東京の街を心ゆくままに記録してもらうことにした。ゲストは、東京で活躍するアップカミングなモデルのふたり Miu と高橋ララ。彼のレンズに映った「言葉には表せないマジカルな魅力」をとくとご堪能あれ。 待ち合わせは、穏やかな昼下がりの公園。気持ちのいいそよ風が並木道を抜けていく。その見慣れた光景のなかに Balenciaga (バレンシアガ) に身を包んだふたりがあらわれると、一気に空気が変わる。レザーパイピングのほどこされたトレンチコートとワントーンのセットアップ。どちらもベーシックなアイテムでありながら、Demna Gvasalia (デムナ・ヴァザリア) の手にかかるとたちまち背筋が少し伸びる特別な装いへと様変わりするのだ。ショルダーのシルエットひとつや色合いのセレクトをとっても、そこにはデザイナーのコードが自然と息づく。

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Portraits
Oneohtrix Point Never

「僕のキーはゴミにある」実験音楽家 ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー インタビュー

音楽史を大きくアップデートするのではないかと誰もが期待を寄せるOneohtrix Point Never (ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、通称 OPN) こと Daniel Lopatin (ダニエル・ロパティン) が映画『アンカット・ダイヤモンド (原題:Uncut Gems)』のサウンドトラックをプロデュース。Warp Records (ワープ・レコーズ) 30周年で来日にした彼にインタビューした。 聴く人の琴線に触れるメロディーに抜群の構成美やサウンドデザインなど、Daniel Lopatinはどこか宇宙的で情緒豊かな世界を自由自在に作り上げてしまう。Oneohtrix Point Neverとして活動し、エレクトロニック界の異才として名を馳せる彼はダイナミックに音楽を捉え、その実験精神が音楽にあらゆる可能性が残されていると彼自身に囁いているように思える。クライム・ブラック・コメディ映画『Uncut Gems』のサウンドトラックのリリースを12月13日に控える彼にアルバムや楽曲制作、ライフスタイル、Warp Records 30周年について尋ねた。ジョークを交えながら軽快かつ赤裸々に受け答えする彼はとてもフランクな性格だが、その言葉にはとてつもない情報量と探究心が常に見え隠れしている。

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Journal
CHIKASHI SUZUKI
My Tokyo And UTA

【連載】 鈴木親 「My Tokyo And」 UTA vol.4

写真家・鈴木親が注目する人物にフィーチャーするポートレート写真連載。独自の視点でさまざまな才能と出会い、枠に収まらないポテンシャルにスポットを当てて、写真を媒介に世に送り出してきた彼が2020年、改めてレンズを向けるのは誰。第1回は、世界を舞台に活動するモデルのUTAが登場。 (vol.3より続き) 「知り合いだから撮るということはない」と断言する鈴木親が、成長したUTAに今改めてレンズを向けるのはなぜだろう。「個人の関係を超えて、ひとりのモデルとしていいと思うから。UTAのいいところは、自意識過剰じゃないところ。最近はセルフプロデュースが上手い子が多いけれど、そういう子は自分でやるのが一番うまくいく。その逆でセルフが上手くない子は、今見ている本人よりもっと良くなる可能性があって、のびしろがいっぱいある。UTAは、英語もフランス語もしゃべれるから、努力次第で仕事の幅がすごく広がる。モデルとしては雑誌のカバー向き。他のモデルと並んだ時に、ちょっと違和感があるから。違和感があるということは、動画映えもする。パリコレデビューして世界の注目を集めてなお、未完成感があるUTAのポテンシャルは大きいと思う。さらなる成長に期待しています」

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Portraits
rick owens

唯一無二のデザイナー、リック・オウエンスの魅力とその根源

RICK OWENS (リック・オウエンス) は2019年9月、Rizzoli (リッツォーリ) 社から『LEGASPI』と『RICK OWENS PHOTOGRAPHED BY DANIELLE LEVITT』のビジュアルブック2冊を同時発売した。これは、2019年秋冬コレクションのテーマともなった70年代のデザイナー Larry Legaspi (ラリー・レガスピ) の人生をモチーフとしたビジュアルブック、もう一冊は過去10年間のブランドのコレクションから抜粋したビジュアルアーカイブを収録したブランドブックで、リック本人の影響源と、そこから生まれた表現の歴史をパッケージした包括的なセットとなっている。 Kanye West (カニエ・ウェスト) はじめ現行のシーンで幅をきかせているラッパーたちのシルエットの参照点にもなった Rick Owens は、「機能的でありながらラグジュアリー」「リアルでありながらファンタジック」「ダークでグロテスクなのに光を感じる」という一見相反する要素たちを一つのブランドの中で完璧に同居させている。このようなアプローチは今でこそ一般的になったが、そのレンジや深さにおいて彼を超えるデザイナーは今も見当たらない。 という意味でも、昨年「メンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」に彼を選んだCFDAファッションアワードはどこまでも正しかった。

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Fashion
Dries van noten
with Hio Miyazawa

宮沢氷魚とロマン薫る春

冬の澄み切った青空の下、本格的な寒さに向かいはじめた12月某日。都内のスタジオでは、そんな寒空を一瞬にして忘れてしまうぐらい、春のように麗らかな空気が満ちていた。その空気を作り出しているのが、旬の若手俳優として最近名前をよくみるようになった宮沢氷魚。気取らず自然体な様子の彼は、持ち前の明るさでそこにいる人々をリラックスさせている。モデルとして活動をスタートし、着実に支持を獲得してきたことも、彼の人柄ゆえだろう。 音楽家の父とタレントの母を持ち、抜群のスタイルと甘いマスク、カリフォルニア出身のバイリンガルと、天に二物も三物も与えられた彼の才能が今、新たな開花の時を迎えようとしている。モデル業はもちろん、最近ではドラマに舞台と俳優業も本格的にスタート。1月24日には初主演作となる映画『his』が公開。同性愛者の男性という難しい役を見事熱演している。 Dries Van Noten (ドリス ヴァン ノッテン) 2020年春夏コレクションでは「archi-fluidity (超流動性)」をテーマに、色とりどりの花々がパターンの上で咲き乱れた。クラシカルなブリティッシュ・チェックのテーラードジャケットにセンシュアルなフローラルパターンを大胆に組み合わせることで、Dries Van Noten 流のニューロマンティックが完成。マスキュリニティとフェミニニティの両方が共存するルックは、繊細で端正な彼の雰囲気にもうまくマッチしている。

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Fashion
valentino
with sena nakajima

中島セナとクルーズの旅 vol.4

「可愛い子には旅をさせよ」とはよくいうが、昔からずっと、そして今この瞬間にも宝物のようなロマンが生まれている。『スタンド・バイ・ミー』の少年たちは生まれ故郷を離れ、『ムーンライズ・キングダム』のふたりは海を越え、はたまた『ストレンジャー・シングス』の彼らは異世界まで旅をした。いつだって彼らは何か困難を乗り越え、またひと回り成長する。そんな冒険譚に、大人になった今でもわくわくするのは私だけじゃないはず。 小学生にして、モード誌の誌面を堂々と飾り、業界に大きな衝撃を与えた中島セナも、もう13歳。大人びた顔つきと彼女が醸し出す雰囲気には、美少女という言葉だけでは説明し尽くせない魅力がある。最近では女優業もスタートし、ますます活動の幅を広げる彼女の航海はまだまだ始まったばかりだ。 秋冬と春夏のシーズンの中間に発表されるクルーズコレクション。プレスプリング、リゾートと呼ばれることもあるが、寒い冬から暖かい春への期待が込められたドレスの数々は、いつにも増して開放的でポジティブなムードを纏う。まさに旅へのワクワクを詰め込んだような服。今回、中島セナに2020年クルーズコレクションのロマンティックなルックを着て、旅に出てもらうことにした。 ラストを飾るのは、Valentino (ヴァレンティノ) の純白のドレス。クライマックスを飾るにふさわしいドラマティックな一枚だ。胸元から波のように揺れるフリルと美しく曲線を描くプリーツ、Pierpaolo Piccioli (ピエールパオロ・ピッチョーリ) のクチュールの技が軽やかに表現されている。青く広がる空の下、風にドレスがなびく度、また新たな物語の幕開けを予感させる。

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Quality, timeless and innovation are the fundamental philosophy of The Fashion Post, a Tokyo based independent digital fashion media. We curate daily fashion, beauty and culture feeds, and create the original editorials, portrayed in the digital era, and portraits, interviews from the authorities of different culture in the creative industry.

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Interviews from the authorities of
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