Alessandro Michele's Gucci Revisits British Legacy At Ongoing Exhibition

イギリス貴族文化の栄華が蘇る、グッチのスポンサーによる巨大回顧展がチャッツワース・ハウスにて開幕

Alessandro Michele's Gucci Revisits British Legacy At Ongoing Exhibition
Alessandro Michele's Gucci Revisits British Legacy At Ongoing Exhibition
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イギリス貴族文化の栄華が蘇る、グッチのスポンサーによる巨大回顧展がチャッツワース・ハウスにて開幕

Alessandro Michele's Gucci Revisits British Legacy At Ongoing Exhibition

Chatsworth Hous (チャッツワース・ハウス) にて、Gucciがスポンサーを務める『House Style: Five Centuries of Fashion at Chatsworth』展が開催。

(左から) Antonio Monfreda (アントニオ・モンフレダ)、Patrick Kinmonth (パトリック・キンモンス)、Hamish Bowles (ハーミッシュ・ボウルズ)、Laura Burlington (ローラ・バーリントン)、Alessandro-Michele (アレッサンドロ・ミケーレ)、デヴォンシャー公爵並びに公爵夫人 | © Gucci

(左から) Antonio Monfreda (アントニオ・モンフレダ)、Patrick Kinmonth (パトリック・キンモンス)、Hamish Bowles (ハーミッシュ・ボウルズ)、Laura Burlington (ローラ・バーリントン)、Alessandro-Michele (アレッサンドロ・ミケーレ)、デヴォンシャー公爵並びに公爵夫人 | © Gucci

 

16世紀半ばに、イギリスのダービーシャーに建てられた Chatsworth House (チャッツワース・ハウスといえば、デヴォンシャー公爵に由来する Cavendish (キャヴェンディッシュ) 家系が代々受け継いできたカントリーハウスだ。建築士 William Talman (ウィリアム・タルマン) によって手がけられたこの荘厳なゴシック様式の建物にまつわる文献は多く、世界各国の名士たちに加え、かつて岩倉使節団もこの地を訪れたという記述が残されている。

中世の趣を色濃く残すこの建物の女主人であり小説家でもあった5代目デヴォンシャー公爵夫人の Georgiana Cavendish (ジョージアナ・キャヴェンディッシュ) は、イギリス人映画監督の Saul Dibb (ソール・ディブ) によって2008年に制作された『ある公爵夫人の生涯』で Keira Knightley (キーラ・ナイトレイ) が演じていることでも知られている。ちなみに11代目デヴォンシャー公爵夫人の Deborah (デボラ) の孫娘は、言わずと知れたスーパーモデルの Stella Tennant (ステラ・テナント)。これだけで、いかに文学やファッション、芸術においてこの館が重要な立ち位置を占めているかが伺えるはずだ。

昨年の9月には、Alessandro Michele (アレッサンドロ・ミケーレ) による Gucci (グッチ) 2017年クルーズキャンペーンにおいて撮影の舞台として登場した Chatsworth Houseそして同じく Gucci のスポンサーの元、新たに巨大展覧会が開幕した。

© Gucci

© Gucci

回顧展『House Style: Five Centuries of Fashion at Chatsworth』で披露されているのは、これら Chatsworth にまつわる数世紀にも渡るレガシーと、その歴史の中で登場した伝説的な女性たち。GeorgianaDeborahStella に加え、ハリウッド黄金期に活躍したダンサーの Fred Astaire (フレッド・アステア) の姉であり、ダンスパートナーだった Adele Astaire (アデル・アステア)、そして John F Kenedy (ジョン・F・ケネディ) の妹 Kathleen “Kick” Kennedy (キャサリン・キック・ケネディ) にまつわる述べ100点以上もの作品群が展示されている。

展覧会の発端となったのは、第12代デヴォンシャー侯爵の長男のバーリントン伯爵夫人の Lady Burlington (レディ・バーリントン) が、息子の洗礼式用ガウンをオーダーするために、Chatsworth のテキスタイル・アーカイブを調べたことにはじまる。そこで彼女が目にしたのは、倉庫に長い間眠っていた膨大な衣装ケース。そこには考古学的にも極めて価値の高い衣装やテキスタイルが山のように詰まっていたという。これらのアーカイブはその後専門家の鑑定を経て、アメリカ版『Vogue (ヴォーグ)』の Hamish Bowls (ハミッシュ・ボウルズ) の監修のもとなんと6年もの歳月をかけて今回の展覧会のためにキュレートされた。

私的な書簡から第5代デヴォンシャー侯爵夫人 Lady Georgiana 所有のゴールドブローチ、手袋、シルクのイブニングバッグ、肖像画、写真、第11代デヴォンシャー公爵のクロコダイル製のシューズ、1937年の戴冠式のためのロングドレス、そしてStella Tennant のウェディングドレス展示作品の一覧を見ただけでため息が出るような作品群。それ以外にも会場の会がホールには1897年以降初めて公の場に姿を現したボールガウンの数々、ダービシャーの宝石商 C W Sellors (C W セラーズ) Lady Louise (レディ・ルイーズ) のために制作したヘッドドレス、そして大食堂で待ち構える Chanel (シャネル)Balmain (バルマン)Vivienne Westwood (ヴィヴィアン・ウエストウッド)Dior (ディオール)TOM FORD (トム・フォード)Erdem (アーデム) など名だたるデザイナー達のドレス、そして第12代とデヴォンシャー侯爵夫人と Lady Burlington のために Alessandro Michele がデザインした2着の Gucci のカスタムメイドドレスなど、文字にしただけで眩暈がするほど豪華な作品群。ファッションファン、そしてロイヤル・ファンはこのためだけにでもフライトを取る価値あり、だ。

展覧会情報
展覧会名 House Style: Five Centuries of Fashion at Chatsworth
開催期間 3月25日(土)〜10月22日(日)
会場 Chatsworth House (チャッツワース・ハウス)
問い合わせ先

グッチ ジャパン カスタマーサービス 0120-88-1921

HP

www,gucci.com