Alessandro Michele (アレッサンドロ・ミケーレ) による新生 Gucci (グッチ) の世界観を表現、「No Longer / Not Yet (もはや/いまだ)」展が上海にて開催

Courtesy of HE Yuchao

「真にコンテンポラリーな人物、自身の生きる時代に属する人物は、時代に完全に同化することも、時代の要請に順応することもできない。この意味では、コンテンポラリーな人物は非現実的であるといえる。しかし、まさにこの断絶感とアナクロニズムを通じてこそ、この人物は誰よりも、自身の時代を理解し、我がものとすることができる。当然ながら、このような非一致性は、コンテンポラリーな人物が我々とは別の時代を生きていることを意味するわけではない。」

イタリアの哲学者、Giorgio Agamben (ジョルジョ・アガンベン) の著書『コンテンポラリーとは何か』から引用された一節だ。

Gucci (グッチ) 2015-16年秋冬ウィメンズコレクションにて Alessandro Michele (アレッサンドロ・ミケーレ) は、新たなコンテンポラリーの境地を探究していくことを喚起している。

そして彼による Gucci の世界観を体現する企画展「No Longer / Not Yet (もはや/いまだ)」が上海にて開催中だ。

『LOVE (ラブ)』マガジン編集長 Katie Grand (ケイティ・グランド) とのコラボレーションによって誕生した今回の展覧会では、中国のマルチメディアアーティスト 曹斐 (ツァオ・フェイ) やアメリカの彫刻家 Rachel Feinstein (レイチェル・ファインスタイン)、ネオ コンセプチュアル アーティスト Jenny Holzer (ジェニー・ホルツァー)、Gucci の2015-16年秋冬キャンペーンも手がけた巨匠イギリスのフォトグラファー Glen Luchford (グレン・ルッチフォード)、サウンド デザイナー John Gosling (ジョン・ゴスリング) と Steve Mackey (スティーブ・マッキー)、イギリスのフォトグラファー Nigel Shafran (ナイジェル・シャフラン)、中国のオプアーティスト 李姝睿（リー・シュールイ）、そしてイギリスのイラストレーター兼アーティスト Unskilled Worker (アンスキルド・ワーカー) にいたるまで、幅広いフィールドで活躍する面々をキュレート。エキシビションでは Alessandro Michele 自身による作品も展示される。

「No Longer / Not Yet (もはや/いまだ)」展
場所: 上海民生現代美術館
会期: 10月17日～12月16日

HP: www.minshengart.com