【 上映中 】 今週のTFP的おすすめ映画
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【 上映中 】 今週のTFP的おすすめ映画
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「今、観るべき」「今からでも観れる」映画を週替わりでご紹介。東京都心で公開中の映画を中心に、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) 編集部おすすめの作品を、大型シネコンからミニシアターまでセレクト (毎週火曜更新)。
8月9日〜8月15日
『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』

©︎ 2021 Inforg M&M Film Komplizen Film Palosanto Films Pyramide Productions RAI Cinema ARTE France Cinéma WDR/Arte
本作は、マルタ共和国のカフェで、船長のヤコブが友人と「最初に入ってきた女性と結婚する」と賭けたことから始まる大人のラブスロマンス。主演は、『アデル、ブルーは熱い色』(2013)でカンヌ国際映画祭史上初めて主演女優としてパルムドールを受賞するなど、フランスを代表する俳優 Léa Seydoux (レア・セドゥ)。共演には『グッバイ・ゴダール!』(2017)の Louis Garrel (ルイ・ガレル) が務めた。女性の装いが大きく変化した1920年代に生きる、モダンなファッションに身を包んだキュートなレア・セドゥから目を離せない。
公開日: 2022年8月12日
監督: Ildikó Enyedi (イルディコー・エニェディ)
出演: Léa Seydoux (レア・セドゥ)、 Gijs Naber (ハイス・ナバー)、 Louis Garrel (ルイ・ガレル)
HP: mywife.ayapro.ne.jp
『灼熱の魂 デジタル・リマスター版』

©︎2010 Incendies inc. (a micro_scope inc. company) – TS Productions sarl. All rights reserved.
母親の謎めいた遺言をきっかけに、これまで存在すら知らなかった父と兄を探すため、実の子で双子のジャンヌとシモンが母の祖国を初めて訪れる物語。2人は中東系カナダ人女性として生きた母親ナワル・マルワンの痛切な過去と向き合うことになる。第83回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされた本作を、ぜひお見逃しなく。
公開日: 2022年8月12日
監督: Denis Villeneuve (ドゥニ・ヴィルヌーヴ)
出演: Lubna Azabal (ルブナ・アザバル)、 Melissa Desormeaux-Poulin (メリッサ・デゾルモー=プーラン)、 Maxim Gaudette (マキシム・ゴーデット)
HP: incendies-movie.com
『キングメーカー 大統領を作った男』

©︎2021 MegaboxJoongAng PLUS M & SEE AT FILM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
最高権力の座をめざして政治家同士がぶつかり合い、負ければ汚職など不正行為を問われて刑務所入りになることもある韓国の大統領選。本作は、日本とも縁の深い第15代韓国大統領、金大中 (キム・デジュン) と彼の選挙参謀だった厳昌録 (オム·チャンノク) の実話をもとに、恐ろしい大統領選の裏側を赤裸々に描いた。キャストは、韓国の名優 Sol Kyung-gu (ソル・ギョング) と『パラサイト 半地下の家族』(2019) の Lee Sun-Kyun (イ・ソンギュン)。
公開日: 2022年8月12日
監督: Byun Sung-Hyun (ビョン・ソンヒョン)
出演: Sol Kyung-gu (ソル・ギョング)、 Lee Sun-Kyun (イ・ソンギュン)、 Yoo Jae-Myung (ユ・ジェミョン)
HP: kingmaker-movie.com
ロミー・シュナイダー映画祭
オーストリア・ウィーンの名門俳優一家に生まれ、ヨーロッパを中心に多くの作品に出演し世界最高峰の女優として名を馳せた女優、 Romy Schneider (ロミー・シュナイダー)。本映画祭では、日本の劇場では初公開となる『マックスとリリー』と『地獄』をはじめ、ロミーのかつての恋人であった Alain Delon (アラン・ドロン) と共演した『太陽が知っている』、二人の男に愛される女性を演じた『夕なぎ』、戦時下を舞台にした切なく狂おしいラブストーリー『離愁』のほか、 Jean-Louis Trintignant (ジャン=ルイ・トランティニャン) や Jean-Claude Brialy (ジャン=クロード・ブリアリ) らフランスを代表する俳優たちが集う『華麗なる女銀行家』、彼女にとって最期の出演作となった『サン・スーシの女』の計7作品が上映される。
公開日: 2022年8月5日
出演: Romy Schneider (ロミー・シュナイダー)
HP: romyfilmfes.jp
『L.A. コールドケース』

©︎ 2018 Good Films Enterprises, LLC.
1990年代にアメリカ音楽界に衝撃を与えた、HIPHOP界の大スター 2Pac (2パック) と The Notorious B.I.G. (ノトーリアス・B.I.G.) が何者かに殺害された未解決事件を題材に描いたクライムサスペンス。彼らを演じたのは、ハリウッドのスーパースター Johnny Depp (ジョニー・デップ) と Forest Whitaker (フォレスト・ウィテカー)。作家 Randall Sullivan (ランドール・サリバン) が2002年に発表したノンフィクション小説をもとに、『リンカーン弁護士』(2011)のBrad Furman (ブラッド・ファーマン) 監督がメガホンをとった。
公開日: 2022年8月5日
監督: Brad Furman (ブラッド・ファーマン)
出演: Johnny Depp (ジョニー・デップ)、 Forest Whitaker (フォレスト・ウィテカー)
HP: la-coldcase.jp
『きっと地上には満天の星』

©︎ 2020Topside Productions, LLC.All Rights Reserved.
ニューヨークの地下鉄のさらに下に広がる廃トンネルで暮らす親子の、地上への逃亡劇を描き、ヴェネチア国際映画や SXSW (サウス・バイ・サウスウエスト) 映画祭で上映された本作。廃トンネルで暮らしていたニッキーは、ある日不法居住者の取締りにあい、仕方なく5歳の娘リトルを連れて地上へと逃げ出す。生まれて初めて外の世界に出たリトルを連れて、ニューヨークの街をさまようニッキ―。2人は夜空に星を見つけることはできるのかー? 監督が自らニッキーを演じ、ヒップホップミュージシャンの Fatlip (ファットリップ)、『アメリカン・アニマルズ』の Jared Abrahamson (ジャレッド・アブラハムソン) が共演する。
公開日: 2022年8月5日
監督: Celine Held (セリーヌ・ヘルド)、 Logan George (ローガン・ジョージ)
出演: Zhaila Farmer (ザイラ・ファーマー)、 Fatlip (ファットリップ)、 Jared Abrahamson (ジャレッド・アブラハムソン)
HP: littles-wings.com
『長崎の郵便配達』

©️The Postman from Nagasaki Film Partners
元英空軍大佐で、退官後にジャーナリストとして長崎の地を訪れた Peter Townsend (ピーター・タウンゼンド) と、16歳で郵便配達中に被爆した谷口稜曄。本作は、この2人が出会ったエピソードをもとに誕生したドキュメンタリー。劇中ではピーターの娘である Isabelle Townsend (イザベル・タウンゼンド) が、父の著書とボイスメモを頼りに現在の長崎を訪れる姿が映されており、観ている側もイザベルと同じ目線で、ピーター・タウンゼンドと谷口稜曄の深い絆を感じることができる。
公開日: 2022年8月5日
監督: 川瀬美香
出演: Isabelle Townsend (イザベル・タウンゼンド)、谷口稜曄、 Peter Townsend (ピーター・タウンゼンド)
HP: longride.jp/nagasaki-postman
『1640日の家族』

©︎ 2021 Deuxieme Ligne Films – Petit Film All rights reserved.
本作は、監督の少年時代の体験を基に、“家族”でいられるタイムリミットが迫る里子と里親の温かな絆を描く感動作。里親のアンナを『海の上のピアニスト』の Mélanie Thierry (メラニー・ティエリー)、夫のドリスを『キャメラを止めるな!』の Lyes Salem (リエ・サレム) がそれぞれ演じ、里子のシモンを演じたのは、母親と公園で遊んでいるところを監督とキャスティング・ディレクターに見出されたという Gabriel Pavie (ガブリエル・パヴィ)。『ディアーヌならできる』の Fabien Gorgeart (ファビアン・ゴルジュアール) が監督と脚本を務めた。
公開日: 2022年7月29日
監督: Fabien Gorgeart (ファビアン・ゴルジュアール)
出演: Mélanie Thierry (メラニー・ティエリー)、 Lyes Salem (リエ・サレム)、 Félix Moati (フェリックス・モアティ)
HP: longride.jp/family
『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』

©︎ 2020 – AGAT Films & Cie – Les Productions du Ch’timi / ReallyLikeFilms – Photo ©︎ Carole Bethuel
本作は、1985年、スウェーデンの俳優ヤン・ジョンヨンが体験した実話をベースに作られたヒューマンドラマ。刑務所での演劇ワークショップの講師として招かれた崖っぷちの役者エチエンヌが、不条理劇「ゴドーを待ちながら」を演目に選び、囚人たちとともに奮闘するさまが描かれる。監督は、バイプレイヤーとして俳優の実績を積む傍ら、Philippe Lioret (フィリップ・リオレ) 監督との共同脚本作品『マドモワゼル』や『灯台守の恋』などで高い評価を得ている Emmanuel Courcol (エマニュエル・クールコル) が務めた。
公開日: 2022年7月29日
監督: Emmanuel Courcol (エマニュエル・クールコル)
出演: Kad Merad (カド・メラッド)、 David Ayala (タヴィッド・アラヤ)、 Lamine Cissokho (ラミネ・シソコ)
HP: applause.reallylikefilms.com
『C.R.A.Z.Y.』
『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(2015)など数々の名作を世に送り出してきた Jean-Marc Vallee (ジャン=マルク・ヴァレ) が2005年に手がけた青春ドラマ。1960~70年代のカナダ・ケベックを舞台に、保守的な家庭で育った青年ザックがアイデンティティを確立するまでの葛藤と成長を、 David Bowie (デビッド・ボウイ)、 The Rolling Stones (ローリング・ストーンズ) など時代を彩った名曲たちと共に描き出す。監督自身が「一生に一本でいい、こんな映画を作りたい、作らなければと思う映画に出会うことがある。『C.R.A.Z.Y.』も、そんな映画の一本であると思いたい」という言葉を寄せていた、特別な作品をお見逃しなく。
公開日: 2022年7月29日
監督: Jean-Marc Vallee (ジャン=マルク・ヴァレ)
出演: Michel Cote (ミシェル・コテ)、 Marc-Andre Grondin (マルク=アンドレ・グロンダン)、Danielle Proulx (ダニエル・プルール)
HP: www.finefilms.co.jp/crazy22
『映画はアリスから始まった』

©︎2018 Be Natural LLC All Rights Reserved
本作は、世界初の劇映画『キャベツ畑の妖精』(1896)を監督したフランス人女性 Alice Guy (アリス・ギイ) の仕事ぶりに迫るドキュメンタリー。映画会社の社長秘書として映画界へ入った当時は、列車の到着シーンに人々が驚いて逃げ出した時代だった。そんな映像を見ながら物語があった方が面白い、とストーリーを書いて劇映画を生み出し、設立した会社は夫に任せて映画を撮り続けた。ハリウッドの映画製作システムの原型を作り上げた世界初の映画監督となった女性は、なぜ映画史から忘れ去られていたのか? アリス自身と彼女の親族らへのインタビューとリサーチなどによって、 Alice Guy の功績とその生涯をめぐる謎が明らかになる。
公開日: 2022年7月22日
監督: Pamela B. Green (パメラ・B・グリーン)
出演: Alice Guy (アリス・ギイ)、 Jodie Foster (ジョディ・フォスター)
HP: www.pan-dora.co.jp/aliceguy
『アウシュヴィッツのチャンピオン』

©︎ Iron Films sp. z o.o,TVP S.A,Cavatina GW sp.z o.o, Hardkop sp.z o.o,Moovi sp.z o.o
本作は、第2次世界大戦最中の1940年を舞台に、アウシュヴィッツから生き延びた実在のボクサー、タデウシュ・テディ・ピトロシュコスキの半生をもとに映画化したヒューマンドラマ。強制収容所で、娯楽として消費されることに葛藤しながらも、希望を捨てずリングに立ち続けた男の半生を描く衝撃作。監督は、自身もホロコースト生存者の孫である、Maciej Barczewski (マチェイ・バルチェフスキ)。『Bogowie』(2014)に出演し、イーグル賞最優秀助演俳優賞を受賞した実力派俳優 Piotr Glowacki (ピョートル・グウォヴァツキ) が主演を務めた。
公開日: 2022年7月22日
監督: Maciej Barczewski (マチェイ・バルチェフスキ)
出演: Piotr Glowacki (ピョートル・グウォヴァツキ)、 Grzegorz Malecki (グジェゴシュ・マウェツキ)、 Marcin Bosak (マルチン・ボサック)
HP: unpfilm.com/COA
『ボイリング・ポイント 沸騰』

©︎MMXX Ascendant Films Limited
本作は、ロンドンの高級レストランを舞台に、崖っぷちのオーナーシェフの波乱に満ちたスリリングな一夜を描いた人間ドラマ。シェフとして15年間働いたという異色の経歴を持つPhilip Barantini (フィリップ・バランティーニ) 監督が手がけた本作は、90分を驚異のワンショット撮影で捉えており、忙しい厨房での感覚をリアルに再現するためノー編集で、CGも不使用という徹底ぶり。ワンショットならではの、レストラン内を縦横無尽に動き回るカメラワーク、俳優たちの即興演技がもたらす圧倒的な臨場感に加え、複雑な人間模様や、鋭い社会性をはらんだ心揺さぶるドラマが魅力となっている。リアルタイムで走り抜けていく、予測不能な展開に注目だ。
公開日: 2022年7月15日
監督: Philip Barantini (フィリップ・バランティーニ)
出演: Stephen Graham (スティーヴン・グレアム)、 Vinette Robinson (ヴィネット・ロビンソン)、 Jason Flemyng (ジェイソン・フレミング)
HP: www.cetera.co.jp/boilingpoint
『戦争と女の顔』

©︎Non-Stop Production, LLC, 2019
本作は、ロシアが世界に誇る巨匠Aleksandr Sokurov (アレクサンドル・ソクーロフ) の下に学んだ新鋭 Kantemir Balagov (カンテミール・バラーゴフ) 監督が、ノーベル文学賞受賞作家・Svetlana Alexievich (スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ) の証言集『戦争は女の顔をしていない』を原案に、第2次大戦後の PTSD (心的外傷後ストレス障害) を抱えた元女性兵士イーヤとマーシャを描く。戦争による後遺症を抱えた2人は、戦後の生活で希望を見出すことができるのか…。30歳を過ぎたばかりの監督をはじめ、戦争を知らない世代のスタッフ、キャストらが今も起こっている戦争の恐ろしさを伝える作品である。
公開日: 2022年7月15日
監督: Kantemir Balagov (カンテミール・バラーゴフ)
出演: Viktoria Miroshnichenko (ヴィクトリア・ミロシニチェンコ)、 Vasilisa Perelygina (ヴァシリサ・ペレリギナ)、 Andrey Bykov (アンドレイ・ヴァイコフ)
HP: dyldajp.com
『魂のまなざし』

©︎Finland Cinematic
モダニズムを代表する画家のひとりとして、近年世界的に注目を集めるフィンランドの画家 Helene Schjerfbeck (ヘレン・シャルフベック)。彼女の生誕160年を記念して公開される本作は、シャルフベックの画業と人生を決定づけた1915年から1923年の時代に焦点を当てる。シャルフベックは、ロシア帝国の支配下にあったフィンランドに生まれ、祖国の独立と内戦を経て封建的な世界が崩壊していく過程と歩調を合わせるように、画家として、女性として、ひとりの人間として自律的に生きていった。抑圧的な家庭や男性社会に臆せず、名誉よりも内から湧き出る情熱に従ったシャルフベックの姿が、北欧の透明な光に輝く自然や街並みとともに映し出される。
公開日: 2022年7月15日
監督: Antti J. Jokinen (アンティ・ヨキネン)
出演: Laura Birn (ラウラ・ビルン)、 Johannes Holopainen (ヨハンネス・ホロパイネン)、 Krista Kosonen (クリスタ・コソネン)
HP: helene.onlyhearts.co.jp
『WANDA ワンダ』

©︎1970 FOUNDATION FOR FILMMAKERS
アメリカ・ペンシルベニア州に住むある炭鉱の妻が、離婚の末に盗難に遭い、1人でバーやモーテルを転々としながら、やがて犯罪者の男と逃避行してしまうという人生の崖っぷちを彷徨う女性を描いたロードムービー。1970年にヴェネツィア国際映画祭最優秀外国映画賞を受賞しながらも、本国アメリカでは黙殺された本作は、マーティン・スコセッシ監督設立の「ザ・フィルム・ファウンデーション」と GUCCI の支援により修復。ティファニーブルーを基調とした粒子の粗い16mmフィルムで、アメリカの風景をスクリーンに映し出す。
公開日: 2022年7月9日
監督: Barbara Loden (バーバラ・ローデン)
出演: Barbara Loden (バーバラ・ローデン)、 Michael Higgins (マイケル・ヒギンズ)、 Dorothy Shupenes (ドロシー・シュぺネス)
HP: wanda.crepuscule-films.com
『マルケータ・ラザロヴァー』

©︎1967 The Czech Film Fund and Narodni filmovy archiv, Prague
約10年の歳月をかけて完成した本作は、13世紀半ばのボヘミア王国を舞台に、宗教と部族間の争いの中で生きる少女マルケータを描く。「過去の出来事をなぞるのではなく、歴史の内側を直感的に捉えたい」という監督の強い思いから、衣装や武器などの小道具を当時と同じ素材や方法で再現。実際に極寒の山奥で548日間にもわたって撮影が行われたのだという。モノクロで描かれた映像と独特な音楽、当時の生活が臨場感たっぷりに映し出される本作をぜひ劇場で味わってみて。
公開日: 2022年7月8日
監督: Frantisek Vlacil (フランチシェク・ヴラーチル)
出演: Magda Vasaryova (マグダ・バーシャーリオヴァー)、 Josef Kemr (ヨゼフ・ケムル)、 Frantisek Velecky (フランチシェク・ヴェレツキー)
HP: marketalazarovajp.com
『こちらあみ子』

©︎2022「こちらあみ子」フィルムパートナーズ
『星の子』などの原作者・今村夏子が太宰治賞と三島由紀夫賞を受賞した小説を映画化したヒューマンドラマ。少し風変わりだが純粋な主人公・あみ子の言動が、家族や周囲の人たちを変えていく様子を描く。監督は大森立嗣監督などの助監督を務め、本作が監督デビューとなる森井勇佑。あみ子は応募総数330名のオーディションの中から選ばれた大沢一菜が演じ、井浦新や尾野真千子らが脇を固める。
公開日: 2022年7月8日
監督: 森井勇佑
出演: 大沢一菜、井浦新、尾野真千子
HP: kochira-amiko.com
『リコリス・ピザ』

©︎2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
本作は世界中の映画ファンから熱い支持を受ける Paul Thomas Anderson (ポール・トーマス・アンダーソン) 監督の最新作。1970年代の米ロサンゼルス・サンフェルナンドバレーを舞台に、25歳のカメラマンアシスタントであるアラナと、子役として活躍していた15歳の高校生ゲイリーの恋模様を描いた物語だ。歳の差男女の微妙な距離感にドキドキが止まらないだろう。音楽やファッション、ヘアスタイルなど当時を再現した世界観にも注目。
公開日: 2022年7月1日
監督: Paul Thomas Anderson (ポール・トーマス・アンダーソン)
出演: Alana Haim (アラナ・ハイム)、 Cooper Hoffman (クーパー・ホフマン)、Sean Penn (ショーン・ペン)、Tom Waits (トム・ウェイツ)
HP: licorice-pizza.jp
『わたしは最悪。』

©︎2021 OSLO PICTURES – MK PRODUCTIONS – FILM I VAST – SNOWGLOBE – B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA
“理想の人生”と“厳しい現実”の間で揺れながら、自分の気持ちに正直に生きていくことを選択していく女性ユリヤの失敗と成長を描いた恋愛ドラマ。30歳を迎えるユリヤの人生はかなり直感的で、アートの才能や文才もあるのに決定的な道が見つからず、自分の人生なのにいまだ脇役のような気分を味わっていた。彼女とは対照的に作家として成功する恋人のことを窮屈に感じ、紛れ込んだパーティで若く魅力的なアイヴィンと出会い恋に落ちていく。
公開日: 2022年7月1日
監督: Joachim Trier (ヨアキム・トリアー)
出演: Renate Reinsve (レナーテ・レインスヴェ)、 Anders Danielsen Lie (アンデルシュ・ダニエルセン・リー)、 Herbert Nordrum (ハーバート・ノードラム)
HP: gaga.ne.jp
『エルヴィス』

©︎2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
エルヴィス・プレスリーは、ロックンロールを世に知らしめ、世界で最も売れたソロアーティスト。本編は未だ明かされていない、エルヴィスの裏側にあった危険な真実に迫る。伝説を誰が殺したのか?42歳という若さで逝去した彼の死にまつわる謎や、黒人音楽が隔離されていた50年代アメリカ社会、エルヴィスの素顔が描かれる。監督は「華麗なるギャツビー」(2013)の Baz Luhrmann (バズ・ラーマン)。多くの伝説的なライブとともに描かれる本作は、きっとエルヴィスのことを知らない人も楽しめるに違いない。まずは予告映像をチェックしてみて。
公開日: 2022年7月1日
監督: Baz Luhrmann (バズ・ラーマン)
出演: Austin Butler (オースティン・バトラー)、 Tom Hanks (トム・ハンクス)、 Olivia DeJonge (オリヴィア・デヨング)
HP: wwws.warnerbros.co.jp
『ベイビー・ブローカー』

©︎2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
本作は、日本を代表する映画監督の是枝裕和が初めて手がけた韓国映画で、第75回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門に選出されるなど話題を呼んだ作品。子供を育てられない人が匿名で置いていくことができるように用意された“赤ちゃんポスト”を巡って出会った人たちの物語を描く。キャストには、『パラサイト 半地下の家族』に出演した Song Kang Ho (ソン・ガンホ) や、 Gang Dong Won (カン・ドンウォン)、 Doona Bae (ペ・ドゥナ) といったスター俳優や Lee Jieun (イ・ジウン) として商業映画デビューを果たした歌手のIUら韓国を代表する名優たちが勢揃いする。
公開日: 2022年6月24日
監督: 是枝裕和
出演: Song Kang Ho (ソン・ガンホ)、 Gang Dong Won (カン・ドンウォン)、 Doona Bae (ペ・ドゥナ)、 Lee Jieun (イ・ジウン)、 Lee Joo Young (イ・ジュヨン)
HP: gaga.ne.jp
『イントロダクション』『あなたの顔の前に』

©︎2020. Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved
『逃げた女』(2020)で第70回ベルリン国際映画祭監督賞銀熊賞を受賞した韓国映画界の名匠、 Hong Sang-So (ホン・サンス) の最新作。昨年、第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞(脚本賞)に輝いた『イントロダクション』は、韓国とベルリンを舞台に、自分の道をいまだ決めかねている一人の若者を巡る三つの物語。2021年カンヌ国際映画祭プレミア部門招待作『あなたの顔の前に』は、人生の岐路に立たされた中年女性が、過去と向き合いながら自身を見つめ直す1日を描いた物語。「ホン・サンスの最も感動的な作品の一つ」と評され、監督の公私にわたるパートナーのキム・ミニがプロダクション・マネージャーを務めた注目作となっている。
公開日: 2022年6月24日
監督: Hong Sang-Soo (ホン・サンス)
『イントロダクション』
出演: Shin Seok-ho (シン・ソクホ)、Park Mi-so (パク・ミソ)、 Kim Young-Ho (キム・ヨンホ)
『あなたの顔の前に』
出演: Lee Hye-young (イ・ヘヨン)、 Cho Yun-hee (チョ・ユニ)、 Kwon Hae-hyo (クォン・ヘヒョ)
HP: mimosafilms.com
『PLAN 75』

©︎ 2022「PLAN75」製作委員会 / Urban Factory / Fusee
本作は、是枝裕和が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten YearsJapam』の一編『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した作品。早川千絵監督のオリジナル脚本による、自身初の長編映画だ。物語の舞台となるのは、超高齢化社会に対応すべく、75歳以上が自ら生死を選択できる制度「プラン 75」が施行された日本。年齢による命の線引きというセンセーショナルなテーマをモチーフを打ち出しつつも、懸命に生きる人々の姿を、繊細かつ丁寧に描いた。第75回カンヌ国際映画祭にて新人監督に与えられる、カメラドール特別表彰に選出された本作をぜひ劇場で堪能してほしい。
公開日: 2022年6月17日
監督: 早川千絵
出演: 倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹
HP: happinet-phantom.com
『エリザベス 女王陛下の微笑み』

©︎ Elizabeth Productions Limited 2021
世界でもっとも有名な女性であるイギリス君主エリザベス2世 在位70周年となる祝福の年に、初の長編ドキュメンタリー映画が公開。本作はまるでタイムマシーンのように、1930年代から2020年代までのアーカイブ映像によって、エリザベス2世の足跡をたどり、これまでにあまり見られることのなかった女王の素顔を迫っていく。 The Beatles (ザ・ビートルズ)、 Daniel Craig (ダニエル・クレイグ)、 Marilyn Monroe (マリリン・モンロー) らスーパースターや、歴史に残る政治家など錚々たる顔ぶれが華を添える貴重な映像や楽曲が満載。
公開日: 2022年6月17日
監督: Roger Michell (ロジャー・ミッシェル)
出演: The Beatles (ザ・ビートルズ)、 Daniel Craig (ダニエル・クレイグ)
HP: elizabethmovie70.com
『君を想い、バスに乗る』

©︎ Last Bus Ltd 2021
本作は、最愛の妻メアリーを亡くしたばかりの90歳の主人公トム・ハーパーが、ローカルバスのフリーパスを利用してイギリスを縦断する旅に出る物語。トムが目指すのは、イギリス旅行者憧れの聖地、ランズエンド。その雄大な景色も本作の見どころの一つだ。実年齢より30歳近く歳上のトムを特殊メイクなしで Timothy Spall (ティモシー・スポール) が演じたほか、ドラマ『ダウントン・アビー』の Phyllis Logan (フィリス・ローガン) がメアリー役で出演する。
公開日: 2022年6月3日
監督: Gillies Mackinnon (ギリーズ・マッキノン)
出演: Timothy Spall (ティモシー・スポール)、 Phyllis Logan (フィリス・ローガン)
HP: kimibus-movie.jp