Interview with Chiharu Dodo: the creative mind behind new Tokyo label “GINGER ALE”

【インタビュー】話題の新ブランド「GINGER ALE (ジンジャーエール)」のディレクションを手がける人気スタイリスト兼『Union』編集長、百々千晴が語るブランド展開とファッション観

Interview with Chiharu Dodo: the creative mind behind new Tokyo label “GINGER ALE”
Interview with Chiharu Dodo: the creative mind behind new Tokyo label “GINGER ALE”
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【インタビュー】話題の新ブランド「GINGER ALE (ジンジャーエール)」のディレクションを手がける人気スタイリスト兼『Union』編集長、百々千晴が語るブランド展開とファッション観

Interview with Chiharu Dodo: the creative mind behind new Tokyo label “GINGER ALE”

いま東京で最も勢いのある女性スタイリストのひとり、百々千晴。タイムレスなうつくしさを追求する東京発のバイリンガル・ファッションマガジン『Union (ユニオン)』を去年創刊し、さらに注目度が高まる彼女が、2013年秋冬シーズンにWORLD (ワールド) とともに新ブランド「GINGER ALE (ジンジャーエール)」を立ち上げる。コンセプトからブランディング、そして商品の監修までも彼女自身がゼロから構築し、自身と同年代の20代後半から30代前半の女性をターゲットにしたブランドだ。ブランド展開の現状と、気になる彼女のファッション観とは?

 取材・文: 編集部  写真: Shinji Serizawa @ROOSTER

いま東京で最も勢いのある女性スタイリストのひとり、百々千晴。タイムレスなうつくしさを追求する東京発のバイリンガル・ファッションマガジン『Union (ユニオン)』を去年創刊し、さらに注目度が高まる彼女が、2013年秋冬シーズンにWORLD (ワールド) とともに新ブランド「GINGER ALE (ジンジャーエール)」を立ち上げる。コンセプトからブランディング、そして商品の監修までも彼女自身がゼロから構築し、自身と同年代の20代後半から30代前半の女性をターゲットにしたブランドだ。ブランド展開の現状と、気になる彼女のファッション観とは?

© GINGER ALE

– 今回ブランドを立ち上げた経緯について教えてください。

以前から WORLDのブランドのカタログ撮影でスタイリングをやらせていただいていて、そこからのつながりでブランドを立ち上げる部署から連絡をいただいたのがキッカケです。1年ぐらい前にこのお話になって、1カ月後には契約をしていました。それからは週に3日ぐらいWORLDに通う生活をしています。

– GINGER ALEの核となるコンセプトとは?

昔からジンジャーエールの辛くて甘い味がすごく好きでして、個人的に好きなファッションも同じようなテイストなんです。甘いワンピースも好きだけど、すごくボーイッシュなアイテムも好き。GINGER ALEは辛さと甘さを組み合わせたファッションを提案するブランドで、私自身の普段着ともかなり関連性があります。

– どういう女性に着て欲しいですか?

よく聞かれる質問なのですが、100人の女性がいたら100人の女性に着てもらいたいです。

 

– 東京っぽさは意識していますか?

あまり意識はしていないのですが、「東京っぽいね」と言われたりします。東京が大好きなので、自然とそうなってしまったのかも知れません。

 

1/2ページ: 百々千晴が語る “東京のファッション” とGINGER ALEの今後の展開

© GINGER ALE

– “東京のファッション” というフレーズ自体、結構曖昧だとおもうのですが、 百々さんが考える、“東京っぽい”ファッションとはなんでしょうか?

確かに曖昧ですよね。私が10代のころは、COMME des GARÇONS (コム デ ギャルソン) やUNDERCOVER (アンダーカバー)、Number (N)ine (ナンバーナイン) といったブランドがすごくヒットしていたのですが、いまあのようなレベルでヒットするブランドはなかなか出てきていないとおもうんです。だから “東京のファッション” を語ること自体、なかなかむずかしいのかも知れませんね。もし自分がいま10代だったとしたら、もっと “いまの東京ファッション” を感じられるのかも知れません。仕事柄、海外に行く機会が多いですし、東京と海外のファッションの境界線はありません。

日本はいろいろなことが、若い子向けと大人向けというようにかなり細分化されています。雑誌も含めて。あと男性目線的にいうと、日本は若い子がすごくモテてしまう。パリでは50歳でもすごくモテる女性がいます。そういう女性はすごくファッションナブルでスタイリッシュですよね。あこがれますし、自分もそういう風になりたいとおもったりもします。

– GINGER ALEはロゴマークが音符ですが、その理由は?

音楽とファッションは切り離すことができない関係で、ショップに流すBGMも含めてディレクションをしていきたいとおもっているからです。今季はヒップホップを流したり、意外性のある音楽を選曲しています。

 

– 今回のコレクションのテーマについて教えてください。

もともとテーマから入るというよりは、自分のいまの気分を反映させたアイテムをそろえていくというスタンスなんです。「こういうニットが欲しい」「こういうTシャツが欲しい」といった感じです。なので当初は特にテーマ設定をしていなかったのですが、できあがってみたらヨーロッパ風のコレクションになっていました。去年からパリでのロケ撮影の仕事が急にたくさん入り出したり、制作に入る前にパリで開かれる生地の見本市「Premier Vision (プルミエール・ヴィジョン)」に行ったりもしたので、いろいろと影響を受けてすごく “パリっぽく” なったのかも知れません。

 

– 最後に、今後の予定について教えてください。

9月4日 (水) には、ルミネ新宿2に1号店を出店する予定です。あと、『Union』の次号が9月23日に出ます!

Photography: Shinji Serizawa @ROOSTER

百々千晴 (どど・ちはる) / GINGER ALEディレクター。1999年よりスタイリスト野崎美穂氏に師事。 独立後、雑誌、広告を中心にスタイリングを手掛け、 現在は『Union Magazine』の編集長としても活躍中。

GINGER ALE
URL: http://www.ginger-ale.jp