History Of Vintage Dress

CITIES | Mar 8, 2019 10:00 AM
小さなころ思い描いた花嫁像。映画や本に出てくる登場人物たちのドレスデザインに想いを馳せながらも、いざ実際に探すとなるとなかなか想像通りのデザインに巡り合うのは難しいもの。レースにサテン、チュールなど素材の繊細さとデザインの大胆さが同居するドレススタイルは時代の流れとともに変化を遂げているからだ。

小さなころ思い描いた花嫁像。映画や本に出てくる登場人物たちのドレスデザインに想いを馳せながらも、いざ実際に探すとなるとなかなか想像通りのデザインに巡り合うのは難しいもの。レースにサテン、チュールなど素材の繊細さとデザインの大胆さが同居するドレススタイルは時代の流れとともに変化を遂げているからだ。

スタイリストをはじめ、海外デザイナーに至るまでファッション感度の高い業界人たちから高い支持を受けるヴィンテージドレス専門アンティークショップ Dorian Gray (ドリアン・グレイ) では50年代、60年代を中心に、古くは1900年代のアメリカのヴィンテージドレスを取り扱っている。オーナーを務めるのは全盛期の沢田研二やキャンディーズなど芸能人のスタイリストとして活躍した経験を持つ大村さん。スタイリスト時代に訪れたアメリカ西海岸のヴィンテージドレスショップにて「こんなに美しいドレスがあるのか……」と衝撃を受け、帰国後ヴィンテージドレス専門店を渋谷に開業。スタイリスト時代に培った審美眼と持ち前のキャラクターで開業してから33年経つ現在でも多くのファンを持つ。そんな大村さんに、時代背景やトレンドから年代別のドレスデザインの変化を紐解きながら解説してもらった。

1900年代 (ヴィクトリアン)

レースや刺繍が主流の時代。その中でもとりわけ今人気なのは貴族が舞踏会で着ていたものではなく、外出着にしていたと思われるコットン素材のドレス。合わせる小物も華美な装飾よりも可憐な小花や、麦わらのカンカン帽などクラシックに揃えてみたい。なにはともあれ、繊細なレースと細かいピンタックなどのディテールは、時代を経っても変わらず乙女心をくすぐるファクターのようだ。

コットンレースのワンピース

コットンレースのワンピース

ブラウスは当時のものを着用

ブラウスは当時のものを着用

ブラウスは当時のものを着用

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1920年代

時代を象徴するのは、映画『華麗なるギャツビー』(2013) で Carey Mulligan (キャリー・マリガン) 演じるデイジーが着こなしていたようなパーティードレス。シルク素材をふんだんに使い、細部にはビーズ刺繍などきらびやかなアクセントを施しているのが特徴。アクセサリーもぐっとゴージャスに合わせて、一生に一度の晴れの日だからこそ誰よりも輝くドレスに身を包んで見るのはいかがだろう。

薄手のシルクジョーゼットにビーズ刺繍

薄手のシルクジョーゼットにビーズ刺繍

薄手のシルクジョーゼットにビーズ刺繍

ネックレスは元々ジョージアン (ヴィクトリアンの前の時代) のティアラだったものをリフォームしたもの

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1940年代

この辺りから、女性のボディラインがはっきりと主張することが美しいという風潮が出てくる。肩パットがしっかりと入った大きめのパフスリーブも特徴のひとつ。素材はサテンやタフタなど光沢感のあるものが人気に。スタイリングのコツは、ファーのケープや、フェザーのヘッドピース、カラーストーンのアクセサリーなど色味や素材の異なる組み合わせがおすすめ。今っぽくおしゃれに引き上げてくれる。

長袖を七分袖にリフォームし、元の長袖よりも少しだけ軽いイメージにアップデートしたドレス

長袖を七分袖にリフォームし、元の長袖よりも少しだけ軽いイメージにアップデートしたドレス

長袖を七分袖にリフォームし、元の長袖よりも少しだけ軽いイメージにアップデートしたドレス

胸元に付いていたチュールを外し、当時よりも素肌感を出しアップデートしたドレス

胸元に付いていたチュールを外し、当時よりも素肌感を出しアップデートしたドレス

胸元に付いていたチュールを外し、当時よりも素肌感を出しアップデートしたドレス

デザイン的にはヴィクトリアンを意識したドレス、素材にはシルクサテンを使用

デザイン的にはヴィクトリアンを意識したドレス、素材にはシルクサテンを使用

デザイン的にはヴィクトリアンを意識したドレス、素材にはシルクサテンを使用

フェザーのヘッドピースなどインパクトのある小物が人気

ファーのケープやフェザーのヘッドピースなど異素材の小物を合わせることでよりモダンな装いに

カラフルなヘッドピースをアクセントにしても◎

フェザーのヘッドピースなどインパクトのある小物が人気

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1950年代

長きに渡った世界大戦も集結し平和ムードがアメリカ全土に広がった1950年代。「アメリカNo. 1」を声高に叫ぶムーブメントに呼応するように質の良いものや、明るいイメージのデザインが多い傾向に。時代を象徴するアイコンとして世の女性たちが憧れたのはハリウッド黄金期を代表する大女優 Audrey Hepburn (オードリー ヘップバーン)。『ローマの休日』(1953) や『麗しのサブリナ』(1954) といった作品の劇中で彼女が着用していたようなウエストがきゅーっと細く、デコルテが綺麗に出ている華やかなドレスが流行となり、そのデザインの DNA は現代にまで受け継がれている。また、白い手袋に床までの長さのドレスなど、伝統的な花嫁スタイルが生まれたのもこの時代だ。

50年代初期のドレス、素材にはタフタを使用しバックにはくるみボタンをあしらっている

50年代初期のドレス、素材にはタフタを使用しバックにはくるみボタンをあしらっている

50年代初期のドレス、素材にはタフタを使用しバックにはくるみボタンをあしらっている

レースとチュールをふんだんに使った50年代を象徴するドレス

レースとチュールをふんだんに使った50年代を象徴するドレス

レースとチュールをふんだんに使った50年代を象徴するドレス

Audrey Hepburn (オードリー・ヘップバーン) が映画の中で着ていた様な前裾の短いデザイン採用されたドレス

Audrey Hepburn (オードリー・ヘップバーン) が映画の中で着ていた様な前裾の短いデザイン採用されたドレス

Audrey Hepburn (オードリー・ヘップバーン) が映画の中で着ていた様な前裾の短いデザイン採用されたドレス

トップがレースでスカートがチュールという当時もっとも流行っていたデザイン、バックのボタンはくるみボタンがスタンダード

トップがレースでスカートがチュールという当時もっとも流行っていたデザイン、バックのボタンはくるみボタンがスタンダード

トップがレースでスカートがチュールという当時もっとも流行っていたデザイン、バックのボタンはくるみボタンがスタンダード

レースとチュールが組み合わさったミモレ丈のビスチェドレス

レースとチュールが組み合わさったミモレ丈のビスチェドレス

レースとチュールが組み合わさったミモレ丈のビスチェドレス

お花をふんだんに使ったヘッドピース

50年代を象徴する様なブレスレットとイヤリングのセット 淡いピンクのブバリアで出来たボンネ

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1960年代

高級既製服『プレタポルテ』が誕生した時代。オーダードレスの時代から、既製ドレスの時代に代わり、女性のこだわりを形にしたデザインが多く登場。中でもトレンドになったのは、ウエスト位置が高めのハイウエストやエンパイアラインなど。リネンやコットンガーゼ生地などを使ったカジュアルなデザインも登場し、ドレスも多様化してゆく。伝説のファースト レディ、Jacqueline Kennedy (ジャクリーン・ケネディ) も時代を象徴する女性のひとり。彼女が身につけたドレスのように、清楚かつ品の良いデザインが人気を博した。

スイスレースのスレンダーラインのドレス、背中からのトレーンが特徴

スイスレースのスレンダーラインのドレス、背中からのトレーンが特徴

スイスレースのスレンダーラインのドレス、背中からのトレーンが特徴

総レースのエンパイアドレス

総レースのエンパイアドレス

総レースのエンパイアドレス

シルバーのアンクル丈エンパイアドレス

シルバーのアンクル丈エンパイアドレス

シルバーのアンクル丈エンパイアドレス

胸元にゴールドの刺繍の入ったエンパイアドレス

胸元にゴールドの刺繍の入ったエンパイアドレス

胸元にゴールドの刺繍の入ったエンパイアドレス

当時使われていたヘッドドレスやアクセサリー

当時使われていたヘッドドレスやアクセサリー、特にパールはジャッキースタイルといわれ流行っていた

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1970年代

シフォンやチュールにレースをふんだんに重ねたヴィクトリア朝デザインのウェディングドレスがまたもやトレンドに浮上。襟元はハイネックで清楚に。背中に続く並んだくるみボタンや胸元や肩、袖に透けるチュールやヴィンテージレースが一周回って女性たちの憧れとしてカムバック。素材は化繊が主流になり、パールビーズやスパンコールなどを使いアンティーク感いっぱいのディテールでありながらモダンな印象を与えている。

レースとポリエステルオーガンジーのエンパイアドレス。1960年代よりも裾が広くトレーンも長いのが特徴

パフスリーブの袖は当時の流行

背中に共地で作ったくるみボタンを付け、お客様好みにアップデート

ヴィクトリアン時代のデザインに化繊を使用することで着心地をアップデート、ヴィクトリアン調のデザインは当時のヒッピー達にも好まれていた

ヴィクトリアン時代のデザインに化繊を使用することで着心地をアップデート、ヴィクトリアン調のデザインは当時のヒッピー達にも好まれていた

ヴィクトリアン時代のデザインに化繊を使用することで着心地をアップデート、ヴィクトリアン調のデザインは当時のヒッピー達にも好まれていた

お花を用いた帽子

お花を用いた帽子

花かんむりのヘッドドレスは70年代の象徴、色あざやかなアクセサリーで華やかな貴婦人を演出

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1980年代

1940年代を取り入れたデザインがリバイバル。ファッション業界全体で、肩幅が広く大きな肩パットも主流になったこの時代。一斉を風靡した英国のダイアナ元王妃の着用したドレスのように、大きくふくらんだパフスリーブやサテンをたっぷりと使ったプリンセススタイルのドレスが人気に。ビーズの刺繍など大げさと思われる程華やかなものが多く登場した。

シルクシャンタンにレースやビーズ刺繍を施したドレス、現代女性の好みにあわせ装飾を品良く控えめにアップデート

シルクシャンタンにレースやビーズ刺繍を施したドレス、現代女性の好みにあわせ装飾を品良く控えめにアップデート

シルクシャンタンにレースやビーズ刺繍を施したドレス、現代女性の好みにあわせ装飾を品良く控えめにアップデート

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店舗情報
店舗名 ドリアングレイ
住所 東京都渋谷区神山町4-20
営業時間 12:00~18:00
定休日 日曜、祝日 (試着のみ受付可能)
問い合わせ先 03-3481-0133
HP www.dorian-gray.net
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