Philippe Garrel (フィリップ・ガレル) 監督代表作2作品が30年もの歳月を経てスクリーンへ再び
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Philippe Garrel (フィリップ・ガレル) 監督代表作2作品が30年もの歳月を経てスクリーンへ再び
Philippe Garrel's Masterpieces Is Coming Back To Screen
by Manaha Hosoda
弱冠16歳にして短編映画『調子の狂った子供達』で鮮烈なデビューを果たし、神童と言わしめた Philippe Garrel は、いまやヌーヴェル・ヴァーグ以降のフランス映画界を代表する映画監督のひとり。これまでに数え切れないほど多くの作品を生み出してきた同監督が自ら「自伝と台詞の時代」として区切っている中期に発表された名作2作品が30年ちかくの歳月を経て今再びスクリーンにカムバックを果たす。ヴェネツィア国際映画祭にて銀獅子賞を受賞した『ギターはもう聞こえない』は勿論、日本初公開となる『救いの接吻』は必見だ。
フランスを代表する映画監督 Philippe Garrel (フィリップ・ガレル) の中期の代表作である『救いの接吻』と『ギターはもう聞こえない』が日本にて公開されることが明らかになった。
弱冠16歳にして短編映画『調子の狂った子供達』で鮮烈なデビューを果たし、神童と言わしめた Philippe Garrel は、いまやヌーヴェル・ヴァーグ以降のフランス映画界を代表する映画監督のひとり。これまでに数え切れないほど多くの作品を生み出してきた同監督が自ら「自伝と台詞の時代」として区切っている中期に発表された名作2作品が30年ちかくの歳月を経て今再びスクリーンにカムバックを果たす。ヴェネツィア国際映画祭にて銀獅子賞を受賞した『ギターはもう聞こえない』は勿論、日本初公開となる『救いの接吻』は必見だ。
1989年に発表された『救いの接吻』は、監督本人と当時のパートナーである Brigitte Sy (ブリジット・シィ)、そして監督の息子であり現在も俳優として多くの秀作に出演する Louis Garrel (ルイ・ガレル)、そして実の父親であり名優の Maurice Garrel (モーリス・ガレル) と実際の家族が演じる至高の家族映画。そして、『ギターはもう聞こえない』はカルト的人気を誇るミュージシャンであり監督の亡き恋人である Nico (ニコ) に捧げた極めて私的なラブストーリー。自伝的な物語でありながらも、普遍的な愛を美しく描き出した同作は、監督の多彩な作品群の中でも色褪せることなく現在も語り継がれている傑作だ。
『救いの接吻』と『ギターはもう聞こえない』は、4月27日より東京都写真美術館ホールにて全国順次ロードショー。