寺山修司原作の映画『あゝ、荒野』の公開を記念し、森山大道による新宿を舞台に撮りおろした写真展の開催が決定

写真家森山大道が、新宿のビームス ジャパン 5階の B ギャラリーで、 6年ぶり 2度目となる写真展を 9月29日(金) から 10月15日(日) までの期間で開催する。本展では、寺山修司、唯一の長編小説『あゝ、荒野』の実写映画の公開に併せ、60年代当時からの写真をはじめ、小説の舞台となっている新宿の街や映画の登場人物を、森山大道が新たに撮り下ろした新作を多数加えて展示、 販売を行う。

初版『あゝ、荒野』が出版されたのは 1966年。当時の表紙を担当した森山大道の写真を加えた小説『あゝ、荒野』が 2005 年に出版された。60年代の写真を多く含む 211 枚のプリントを挿入し完成した本書は言葉と写真が互いに熱く反応し合い、寺山修司の小説の情景が見事に表現されている。2011 年に、蜷川幸雄の演出により舞台化され、初版出版後 50 年の時を経て遂に映画化が実現。公開に合わせて 60年以上新宿を撮り続けてきた森山大道の新たな挑戦となる本展と写真集『あゝ、荒野』の発売が決定した。

このたび刊行される写真集は、映画の撮り下ろし写真に加えて、森山大道がとらえ続けてきた新宿の風景で構成されている。さらに映画のヒロインを務めた木下あかりを新たに撮り下ろした作品も収録。『あゝ、荒野』の小説、映画、新宿の街すべてを飲み込んだ、森山大道の最新形にして集大成とも言える作品に仕上がっている。

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