ロンドンの若き才能「Richard Quinn (リチャードクイン)」Vol.4
Richard Quinn
Model: Vic at Bravo
Photographer: TOKI
Stylist: Yumi Nagao
Hair&Makeup: Rie Shiraishi
Editor: Daisuke Yokota
クリエイターが独自の"視点"で、ブランドをフィーチャーするエディトリアル連載。今回は、2017年9月に開催されたロンドンファッションウィークの公式スケジュールにおいて、鮮烈なデビューを果たした新進気鋭デザイナー「Richard Quinn (リチャード クイン)」をピックアップ。
ロンドンの若き才能「Richard Quinn (リチャードクイン)」Vol.4
ロンドンをベースにする Richard Quinn は、カラフルな花柄プリントとクラシックなシルエットを融合させたオートクチュールようなデザインで、一度見たら忘れられないほど強いインパクトを放つ。若手デザイナーとは思えないほど大胆でゴージャスなコレクションは、既に多くのファッション関係者やセレブリティを虜にしている。さらに、あのエリザベス女王が史上はじめてファッションショーに訪れ、アナ・ウィンターとフロントローで観覧する姿は大きな話題となった。またショー終了後にはデザイン部門に新設された「エリザベス女王賞」を授与している。
クインはロンドン出身の弱冠28歳。名門セントラル・セントマーチンズの在学中に、Raf Simons (ラフ・シモンズ) 時代の Dior (ディオール) のオートクチュールやサヴィル・ローのテーラーで技術を学んだ。その後、大学院を経て2016年に「H&Mデザイン・アワード」を受賞。そしてこの受賞で得た賞金を元手に自身のアトリエ「Richard Quinn Studio」を設立。そしてプリント印刷機を備えた同スタジオをお金のない学生や若いデザイナーに安く提供するなど、ロンドンのファッションシーンにも大きく貢献している。2017年にはユースカルチャーを代表する100人を取り上げる「DAZED100」に選出された。
今回、この才能溢れる若きデザイナーの最新ルックを纏ったファッションストーリーを全4回に渡りお届け。撮影は、幻想的で夢のような世界の中にどこか追憶やノスタルジーを喚起させる作風でファッション誌やカタログなどで活躍する、写真家デュオの TOKI (トキ) が手がけた。