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町田啓太と紐解く、ポール・スミスのアイデンティティ vol.1
Paul Smith
autumn winter 2021 with Keita Machida
photography & direction: yuichi akagi
cinematography: yukihiro nakamura
styling: kodai suehiro
hair & makeup: kohey
model: keita machida
lightning direction: kazuhide toya
offline edit: enda
text: makiko awata
edit: miwa goroku, waki motoyama
クラシカルな英国テーラリングを軸に、鮮やかな色合わせや遊び心あるプリントなど、ウィットやユーモアに富んだニューブリットスタイルで、ファッションシーンをリードしてきた Paul Smith(ポール・スミス)。2021年秋冬は、過去50年間にわたり彼のデザインに影響を与えてきた、さまざまなサブカルチャーの要素をリミックス。“ポール・スミス クラシック” というべきスタイルを再解釈し、現代のワードローブへと進化させたコレクションを俳優・町田啓太が纏う。(第1回/全2回)
町田啓太と紐解く、ポール・スミスのアイデンティティ vol.1
70年代初期の頃より自身のコレクションで用いられてきたペイズリーは、当時のオリジナルデザインに90年代の精神を融合し、モダンにアップデート。深みのあるダークブラウンをベースにしたモチーフは、鮮やかなピンクやブルーといったサイケデリックな色彩をさりげなくブレンドして、ブランドならではの遊びに満ちたコントラストを表現している。ハーフジップでスポーティにアレンジしたシャツとパンツのセットアップは、洗練ムードなのに気取りがなく、リラクシーなニュアンス漂うデザインが魅力。着る人のパーソナリティに寄り添うウェアは、端正なフェイスの町田から、ジェントルな色香を引き出す。
メンズファッションにフラワーモチーフを取り入れた先駆者、ポール・スミスならではの革新性が際立つコートを主役に。揺らめくような幻想的なローズをイカット織りで表現した花柄は、纏う人にミステリアスなオーラと自由なスピリットを与えてくれる。
一方、クラシックな中にもフレッシュなクールネス漂うガンクラブチェックのテーラリングセットアップは、Paul Smith らしさが全面に際立つ今シーズンのキールック。均整の取れた町田のボディラインに似合うコンパクトなシルエットは、70年代の UK 音楽シーンを彷彿させる。小花柄シャツを小粋にミックスするのも Paul Smith 流。前後を異素材で切り替え、デュアルな表情を加えるディテール使いにも、ユーモアのセンスが光る。