マメ クロゴウチとパリ。ストリートで生まれる化学反応 vol.3
mame kurogouchi
photographer: lola banet
model: salomé
stylist: riku oshima
hair: kazuma kimura
make up: miki matsunaga
casting: taro imai
edit & text: yuki namba
日本の伝統技術を重んじ、現代女性の日常に豊な彩りを添えるMame Kurogouchi (マメ クロゴウチ)。パリで発表された2023秋冬シーズンのテーマは「Bamboo Interaction」。20世紀初頭に日本で流行した竹籠とその周辺文化に焦点を当て、籠の純粋な強さと剥き出しの美しさを現代的に再解釈した。
今回、コレクションにレンズを向けたのは、アンダーグラウンドミュージックを背景にもつパリ拠点の写真家Lola Banet (ローラ・バネット)。夢と現実の狭間のような静けさのなか、時にパンクに、時にエレクトリックに、ストリートキャスティングしたモデルたちの魅力を表現する作品が印象的だ。日本のカルチャーにも強い関心を持つ彼女は、Mame Kurogouchiの服を洗練されたミニマリズムの真髄だと語る。ランウェイやルックブックでは見られない、Mame Kurogouchiがパリの街角でひときわ輝く瞬間を捉えてもらった。 (第3回/全4回)
マメ クロゴウチとパリ。ストリートで生まれる化学反応 vol.3
2シーズンにわたり「竹と花籠」というテーマを追求してきた Mame Kurogouchi は、竹籠が生み出す繊細な力強さ、編まれた竹が織りなす光と影のコントラストをニットドレスにも落とし込んでいる。モダンな佇まいのストライプ柄は、身体のラインに合わせて自在にシルエットを変化させ、女性のしなやかな美しさを演出する。