Triendl Reina

トリンドル玲奈が出会う新しい髪型、新しい私 vol.1

Triendl Reina

model: Triendl Reina
photography: Ittetsu Matsuoka
styling: Masako Ogura
hair & makeup: Aiko Tokashiki
edit&text: honami wachi 

髪型を変え、新たな自分を迎えるとき。少しの不安と、それに勝る期待、そして胸の高鳴りに後押しされる。勇気をだして一歩踏み出せば、いつもと違う服が似合う新しい自分を発見する。

Mia Farrow (ミア・ファロー) や Jean Seberg (ジーン・セバーグ)、Audrey Hepburn (オードリー・ヘプバーン) ら銀幕の女優たちに憧れを抱いてピクシーヘアに挑戦したのは、モデル、女優のトリンドル玲奈。昨年には初舞台となった『OUT OF ORDER (アウト・オブ・オーダー)』に出演し、今年に入ってからは、ドラマ『不適切にもほどがある!』や『イップス』など続けて個性的な役柄を好演。さらに、プライベートでも結婚という新たな門出を迎えた彼女が The Fashion Post に初登場。挑戦をやめない彼女にヘアチェンジのきっかけや新たな生活について話を聞いた。

第1回は、Miuccia Prada (ミウッチャ・プラダ) と Raf Simons (ラフ・シモンズ) による、PRADA (プラダ)2024年春夏レディスコレクションから、タイムレスな魅力を放つエレガントな漆黒のドレスをセレクト。直線的なシルエットとベルベットのやわらかな風合いに、星空がこぼれ落ちたようなアールデコ調の刺繍、メタルのハトメ、スタッズが、主人公級の存在感を発揮する。(第1回/全4回)

Triendl Reina

トリンドル玲奈が出会う新しい髪型、新しい私 vol.1

—本日の撮影はいかがでしたか?

以前から松岡一哲さんのお写真は拝見していて、可愛くて素敵だなと思っていたので、ご一緒できてよかったです。撮影中たくさん笑わせてくれて楽しかったです!

—今回、ヘアチェンジをしようと思ったきっかけは?

2年くらい前に美容師さんや母から、短いのが似合いそうだと勧められた時期があって。ずっと短くしたかったけどなかなか踏み切れなかったのですが、撮影などのタイミング的にもいけるっ!と今回は思い切りました。前髪をちょっと切りすぎただけでも、すごく気にするタイプなので心配していましたが、ここまでいくと逆に吹っ切れて何も気にならないです。癖毛なので雨や風の日とか悩むかと思っていたけど、今はもう無敵で風がいくら吹いても大丈夫です!

—昨年に初舞台『OUT OF ORDER(アウト・オブ・オーダー)』の出演や、ドラマで歌唱される姿など、新しい表現に挑戦されているトリンドルさん。お仕事への影響はいかがでしょうか?

誰かと同じ髪型なのは安心するけど、表現の幅を広げるには1回(顔全体を)全部出してみるのもいいのかなと。きっと自分の世界に良い影響が出たと思います。これまでは前髪があって眉毛も出してなかったので、視界も視野も広くなったように思います。すべてのことを新しく新鮮に感じています。周りの女性からもとても反響が良くて嬉しいです。ベリーショートの中に女性らしさが残るヘアが素敵で気に入っています。

ヘアチェンジ前後でのファッションの変化は?

身につける洋服が変わってきました。もともと、フェミニンなテイストやガーリーな服は好きですが、最近までは、長くて明るい髪とのバランスでメンズライクな服を選んでいました。ミニスカートやデコルテが空いた服が似合わないと思って避けていましたが、髪をばっさり切ってからは、肌の露出が増えてもヘルシーに見えるので新しいテイストを楽しんでいます。髪を切ってからはまたガーリーなテイストに自然と戻りました。

ドレス¥1,595,000 *予定価格/ PRADA (プラダ)

—新たに挑戦したいファッションについて教えてください。

Tシャツが好きで、スニーカーやメンズライクなシューズを合わせることが多かったですが、先の尖ったヒールとか大人っぽいものを合わせてみたいと思っています。髪を切ってからちょうど1週間くらいだから、これからどんなファッションに挑戦しようかと楽しみにしています。

—今年に入りご結婚され、新しい生活の中で新たな発見はありますか?

今回のベリーショートも、以前だったらしていないと思います。夫が映画好きで、Jean Seberg や Mia Farrow などの、往年の女優さんみたいなベリーショートが似合いそうと背中を押してくれて。一人だったら「かわいいけどこれは……」と考えちゃうけど、絶対にかわいいと言ってくれる人がいると安心できるというか。他の人が何を言おうと「似合っているよ」と言ってくれる人が親以外でいると、「周りに何を言われてもいっか」と思えるようになりましたね。いわゆる「女の子は長い髪のほうがかわいいよね」という人ではなくて、いろんなものを受け入れてくれる人なので結婚してよかったと改めて思いました。

—役者としての今後挑戦したい役柄は?

結婚したので、お嫁さん役とか(笑)。家族の物語や肩の力が抜けた役にも挑戦したいです。今回出演させていただくドラマ(「4月クールCXドラマ『イップス』」)は、コメディタッチで、W 主演の篠原涼子さんとバカリズムさんの会話劇が多くて、とても楽しかったです。以前バカリズムさんが脚本の作品に出させていただいたことがあって、独特のシュールな雰囲気がとても好きでした。今回久しぶりにお会いして、たくさんお話できたので、今後またバカリズムさんの作品に関われるチャンスがあったらいいなと思います。

—新しく訪れるシーズンで挑戦したいことはありますか?

新しいお洋服をたくさん着てみたいです。これまでもモデルのお仕事はありましたが、テレビのお仕事が忙しくてファッションをあまりしていない時期もあったので。ヘアチェンジを機に「自分にはこういうのが似合うかも」と、周りに流されずにスタイルを見つけていけたらいいな。プライベートだと、去年はパリから南仏に行ったり、オーストリアの親戚に会いに行ったりとすごく楽しく過ごしたので、また旅行に行って新しいものに出会いたい。北欧の家具とか小物が好きで、食べ物も美味しくておしゃれなのでコペンハーゲンが気になっています。