agnès b.

市川実和子、アニエスベーと旅に出る。〈前編〉

1975年にパリで誕生、1983年に日本へ上陸した agnès b. (アニエスベー)。ボーダーTシャツにベレー帽、スナップボタンがポイントのカーディガンプレッションなど、カジュアルながら品のあるフレンチスタイルは、女性の社会進出が認められ始めた当時の日本でも支持を集め、やがて「リセエンヌ」という言葉とともに瞬く間に日本中に浸透した。そして50年近く経った今でも、そのスタイルは色褪せることなく、愛されている。

90年代以降、さまざまなファッション誌で唯一無二の存在感を放ち、カリスマ的人気を博した、モデルであり女優の市川実和子もまた、時代を超えた魅力を宿す女性のひとり。モデル活動を始めた10代の頃から、agnès b.の普遍のスタイルに触れてきた。そんな彼女が再び agnès b. に身を包み、パリのエスプリを感じさせる、モードな秋の夜長を過ごす。

agnès b.

model: miwako ichikawa
photography: yasutomo ebisu
styling: mana yamamoto
hair: koichi nishimura
makeup: tomohiro muramatsu
edit&text: yuki namba

市川が纏ったのは、agnès b. では毎シーズン登場している「Noir et Blanc (Black and White)」シリーズ。ボーダー T シャツにキャスケットを合わせた定番のフレンチカジュアルスタイルを、首元に巻いたボウタイや艶のあるサテンパンツでモードに昇華。ボーイッシュながら、タフな女性らしさを感じさせる agnès b. の服と、市川が持つ独自の雰囲気が相まって、まるで映画の主人公のような存在感を放つ。

ボーダーTシャツ¥14,300、パンツ¥49,500、ボウタイ¥13,200、キャスケット・シューズ参考商品/すべて agnès b. (アニエスベー)