
加瀬亮、河合優実が着るサカイ。交差するふたりの日常 〈前編〉
デザイナー兼クリエイティブ・ディレクターの阿部千登勢が手がける sacai (サカイ)。革新的な服作りに力を注ぐ sacai は、今や日本のファッション界を代表する存在として、東京から世界へとその揺るぎないスピリットを発信している。
sacai と共に進化を遂げ、ブランドの真髄となるコレクションが、 Classics (クラシックス) だ。普遍的なアイテムに、sacai が得意とするドッキングの手法や、異なるディテールを掛け合わせることで、『安心と裏切りのバランス』を表現し、日常の上に成り立つエッセンシャルなスタイルを提案している。
性別や世代を超えて愛される、本コレクションに袖を通したのは、俳優の加瀬亮と河合優実。歴然たる実力で日本の映画界を牽引するふたりが、TFP で初の共演を果たす。常に変わりゆく東京のどこかにある、誰もが一度は目にし、いつのまにか忘れてしまう普遍的な日常の中で。sacai が提案する新たなクラシックと、ふたりの世界が調和する。(第1回/全2回)
ryo kase & yuumi kawai
with sacai
model: Ryo Kase, Yuumi Kawai
photography: E-WAX
styling (Yuumi Kawai): Megumi Yoshida
hair&makeup (Ryo Kase): Masa Kameda
hair (Yuumi Kawai): Keiko Tada
makeup (Yuumi Kawai): Masayo Tsuda
edit: Manaha Hosoda,Yuki Namba, Miu Nakamura
text: Yuki Namba



トップス ¥137,500、パンツ ¥59,400/共に sacai (サカイ)
加瀬亮が袖を通したのは、カシミヤ素材のプルオーバー。ミニマルなシルエットに添えられたサイドのスナップボタンは、ブランドでもおなじみのディテール。カシミヤの持つ柔らかな質感と、sacai が得意とする構築的なディテールが交差し、日常に寄り添いながらも、モードなひねりを効かせる一着。
合わせたスーチングパンツは、ポリエステルとウールの軽やかな素材使いが特徴。裏地付きでシーズンレスに着用でき、動きやすさを計算した一本だ。削ぎ落とされた表情の中に、確かな強さとしなやかさが共存する。




ドレス ¥88,000、ブーツ ¥154,000/共に sacai (サカイ)
2025年秋冬コレクションより登場した、新作のシャツドレスとロングブーツを着用した河合優実。フロントは潔くシンプルだが、背面には透け感のあるシフォンプリーツがふわりと揺れ、歩みとともに柔らかな陰影を描き出す。構築されたシャツと、背中に忍ばせたフェミニンな気配のコントラストが余韻をもたらす一着だ。