ユーモアでクラシックを飛び越える。髙比良くるまとMCM vol.3
世界を自由に飛び回るジェットセッターが街を彩った70年代ドイツ。 その黄金時代に誕生した MCM (エムシーエム) は、1976年に創業以来、音楽やアート、ストリートと強く結びつきながら、ラグジュアリーの新しい解釈を提示してきた。月桂冠とバイエルンダイヤモンドを組み合わせたシグネチャー「ヴィセトス」モノグラムのアイテムをはじめ、クラフツマンシップと革新性が融合するコレクションたちは、どれもクラシックでありながら遊び心と挑発を宿すスタイルで、常にその時代のカルチャーとともに自由を体現する。
そのスピリットを纏うのは、シリアスとユーモアを自在に往復し、次世代を担う芸人・髙比良くるま。漫才コンビ「令和ロマン」として『M-1グランプリ』で史上初の2連覇を果たし、お笑いのフィールドに確かな地位を築きながら、近年はその高い演技力で俳優業にも挑戦している。次の時代を見据えて進化を重ねる彼が、MCMの描く革新と自由を、等身大で映し出す (第3回/全4回)。
mcm
with kuruma takahira
photography: kazuki iwabuchi
styling: koji oyamada
hair: kazuhiro naka
make up: dash
edit & text: nonoka nagase
sponsored
胸元に今シーズンのMCMロゴを大きく走らせた、オーバーサイズのバーシティジャケットは、カレッジカルチャーの要素をモードに昇華。伸縮性とハリを兼ね備えたしなやかなジャージー素材は動きに馴染み、コニャックとアイボリーのクラシックな配色が、スポーティさに気品を添える。ストリートとモードを軽やかに行き来する、今の気分を映し出す一枚。
月桂冠をモチーフにしたローレトスモノグラムを全面にあしらったデニムジャカードパンツ。オートミールとホワイトの淡いコントラストと、緩やかに落ちるストレートシルエットは、ストリートの空気を纏いながらも、どこか優等生な佇まいに。足元を飾るヴィセトスモノグラムのレザートリムを備えたアンクルブーツが、次なる瞬間へと踏み出す力を与えてくれる。