AKRIS
with tomoe shinohara

model: tomoe shinohara
photography: takemi yabuki
styling: lisa sato
hair & make up: masayoshi okudaira
text: asuka furukata
edit: natsume horikoshi & asuka furukata

スイスを代表するブランド、 AKRIS (アクリス) が2026年春夏コレクションで共鳴したのは、アメリカの抽象画家 Leon Polk Smith (レオン・ポーク・スミス) の美学だった。彼がかつて語った「自分の作品はミニマルの対極にある」という言葉。それは、単に要素を削ぎ落とす引き算ではなく、色や線が持つ生命力を最大限に引き出すという意志の現れだ。その思想は、フォルムと素材を通じ、着る人自身の存在を鮮烈に際立たせる AKRIS (アクリス) のクリエイションと深く重なる。

今季、そのフィロソフィーを体現するミューズに迎えたのは篠原ともえだ。デザイナー、アーティストとして領域を横断し、自立した表現を貫くその姿は、ブランドが描く女性像「Woman with Purpose (目的を持つ女性) 」と鮮やかに響き合う。彼女が体現するのは、AKRIS が追い求めてきた本質的な美。ブランドを象徴する4つのアイテムを軸に、ブランドが紡いできた伝統とその現在地を紐解いていく (第2回/全4回)。

Fashion

AKRIS
with tomoe shinohara

篠原ともえとアクリス。4つのアイコニックなアイテムが語る、知性と本質的な美 vol.2

ブラウス ¥255,200、パンツ ¥255,200、シューズ*参考商品/ AKRIS (アクリス)

Artist Collaboration

身体を通して躍動する、抽象芸術のパッション

AKRIS 2026年春夏コレクションの鼓動は、画家 Leon Polk Smith との対話から生まれた。クリエイティブ ディレクターの Albert Kriemler (アルベルト・クリームラー) が魅了されたのは、チューリッヒの美術館で出会った一作 『Seven Involvements in One』。鮮明な境界を持つハード・エッジスタイルの抽象芸術は、単なる装飾を超え、鮮烈なエネルギーを今季のクリエイションに与えた。Leon Polk Smith の美学をダイレクトに投影したのが、シルククレープ素材を用いた「パラヴァンプリント」だ。計算し尽くされた色の配置が身体の動きに呼応し、素材の持つ柔らかなとろみがアートに生命を吹き込む。篠原ともえの知性とポジティブさは、Leon Polk Smith が描く自由な色彩と共鳴。自立した女性の個性を透かすことで、一つの絵画が洗練された現代のワードローブとして鮮やかに息を吹き込まれた。