AKRIS
with tomoe shinohara

model: tomoe shinohara
photography: takemi yabuki
styling: lisa sato
hair & make up: masayoshi okudaira
text: asuka furukata
edit: natsume horikoshi & asuka furukata

スイスを代表するブランド、 AKRIS (アクリス) が2026年春夏コレクションで共鳴したのは、アメリカの抽象画家 Leon Polk Smith (レオン・ポーク・スミス) の美学だった。彼がかつて語った「自分の作品はミニマルの対極にある」という言葉。それは、単に要素を削ぎ落とす引き算ではなく、色や線が持つ生命力を最大限に引き出すという意志の現れだ。その思想は、フォルムと素材を通じ、着る人自身の存在を鮮烈に際立たせる AKRIS (アクリス) のクリエイションと深く重なる。

今季、そのフィロソフィーを体現するミューズに迎えたのは篠原ともえだ。デザイナー、アーティストとして領域を横断し、自立した表現を貫くその姿は、ブランドが描く女性像「Woman with Purpose (目的を持つ女性) 」と鮮やかに響き合う。彼女が体現するのは、AKRIS が追い求めてきた本質的な美。ブランドを象徴する4つのアイテムを軸に、ブランドが紡いできた伝統とその現在地を紐解いていく (第1回/全4回)。

Fashion

AKRIS
with tomoe shinohara

篠原ともえとアクリス。4つのアイコニックなアイテムが語る、知性と本質的な美 vol.1

アクリス アイ リトルメッセンジャー ¥330,000 H19 × W33 × D8 ショルダーストラップ付き、ジャンプスーツ ¥430,100/ AKRIS (アクリス) 、シューズ スタイリスト私物

アクリス アイ スモールメッセンジャー(左) ¥449,900 H23 × W40 × D10 ショルダーストラップ付き、ポーチ付き、アクリス アイ リトルメッセンジャー(右) ¥330,000 H19 × W33 × D8 ショルダーストラップ付き/ AKRIS (アクリス)

signature bag「Ai」

ロゴを排し、トラぺゾイドの造形で語るアイデンティティ

AKRISの頭文字“A”を象徴するトラぺゾイド (台形) フォルムから生まれた、アイコンバッグ 「Ai (アイ)」。最大の魅力は、シーンに応じて3つの姿へと変化する3Wayの設計にある。サイドを折り畳みクロージャーを留めることで、トートから端正な台形へとその姿を変える様は、まさに動くオブジェの如き美しさだ。今季は Leon Polk Smith の波線に呼応した「3D ウェーブレーザーカット」を採用。ブラックのカーフレザーに、立体的な陰影と軽やかさをもたらしている。今回、篠原ともえが手にしたのは、コンパクトながら高い収納力を備えた「リトルメッセンジャー」。機能と造形、その高次な両立が際立つ。