Explore Into Louis Vuitton's Volez, Voguez, Voyagez Exhibition

Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) による「Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton (空へ、海へ、彼方へ ─ 旅するルイ・ヴィトン展)」徹底解剖

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Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) による「Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton (空へ、海へ、彼方へ ─ 旅するルイ・ヴィトン展)」徹底解剖

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既に大きな話題となっていることから、チェック済みという人も多いことだろう。Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) による巨大展覧会「Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton (空へ、海へ、彼方へ ─ 旅するルイ・ヴィトン展)」が4月23日より開幕した。

© Louis Vuitton

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既に大きな話題となっていることから、チェック済みという人も多いことだろう。Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) による巨大展覧会「Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton (空へ、海へ、彼方へ旅するルイ・ヴィトン展)」が423日より開幕した。

パリガリエラ宮・モード&コスチューム博物館長の Olivier Saillard (オリヴィエ・サイヤール) をキュレーターに迎えた同展。メゾンの160年以上に渡る歴史を余すところなく凝縮した壮大なストーリーは、ファンのみならず必見のラインナップだ。

まだ見てない、もしくはもう見たけどまた行きたい!という人のために、見どころをおさらい。今回の展覧会が行われているのは、千代田区の中心に造られた特設会場。最寄駅は東京メトロの麹町駅だが、永田町駅、もしくは JR の四ツ谷駅から歩いてもさほど遠くない。緑あふれるこの土地は、1978年に日本初の Louis Vuitton 店舗がオープンした所縁の地でもある。

特設会場に着いたらいざ展覧会を鑑賞、とその前に、手持ちのスマートフォンに専用アプリ「LV Tokyo Expo」をインストールすることをお忘れなく。これまで「Louis Vuitton Pass (ルイ・ヴィトン・パス)」をはじめ、デジタルならではの体験を追求してきた Louis Vuitton。今回の展覧会では、充実のラインナップを更に楽しむことが出来るスマートフォン専用コンテンツが多数用意されている。

© Jeremie Souteyrat

© Jeremie Souteyrat

その名のごとく、「旅」をテーマにした10章で構成される本展。会場に入ってまず目に飛び込んでくるのが、象徴的なモノグラムが配されたアンティーク・トランクの「Malle (マル)」だ。1906年に制作されたこのトランクこそが今回の展覧会のテーマであり、また Louis Vuitton のクリエイションのルーツでもある。

歩を進めると目の前に広がるのは、膨大な数のトランクたち。第2章「The Wood」で紐解かれるのは、Louis Vuitton の起源である木製トランクの誕生秘話だ。ブランドが誕生した19世紀、旅といえば上流階級の特権であった。

そこで Louis Vuitton が作り出したのが、堅牢な木製のトランク。馬車で移動する際、雨風に吹かれても中の荷物が守られるトランクは画期的なアイテムとしてヨーロッパ中のブルジョワジーたちに寵愛された。

それではこの大きなトランクが、どのようにして今日のスタイルへと変貌を遂げたのか。第3章「The Classic Trunks」では、1854年に制作された「グリ・トリアノン キャンバス」や1872年に誕生した縞模様の「レイエ・キャンバス」のトランクなど、様々な年代、形状、そして様式のトランクを陳列。中にはパーソナルオーダーならではのユニークなワードローブ・トランクなどもあり、高い品質と革新性、それに加え Louis Vuitton ならではのサヴォアフェールを存分に感じ取ることが出来る。

科学の発達により、人々のライフスタイルが飛躍的に進歩した20世紀初頭。それまで馬車での移動が一般的であったヨーロッパの人々の交通手段は、その後機関車へ、そして車やヨットへと多様化を遂げる。そしてこの時代においても Louis Vuitton のトランクは大きく変化している。仏 Citroën (シトロエン) 自動車の発案により結成されたアフリカ大陸探索プロジェクト「Croisière noire (クロワジエール・ノワール)」。その旅路で探索員の荷物を守っていたのは、Louis Vuitton のトランクだ。サバイバルの過酷な環境において、大量の荷物を頑丈に守る銅製のトランク、そして折りたたみ式のポータブルベッドを備えたパーソナルオーダーのトランクたちは、偉大な探検史を支えた影の立役者であったと言える。

© Jeremie Souteyrat

© Jeremie Souteyrat

陸上に同じく、海洋探索にも大きな進歩が見られたこの時代。煌びやかな豪華客船の旅、そして汚れた衣服を納める「スティーマー・バッグ」は、現代の Louis Vuitton のソフトラゲージの先駆けとなった。この「スティーマー・バッグ」の誕生により、現代の Louis Vuitton のバッグの原型となったルーツのひとつだ。この「スチーミング・バッグ」の誕生により、その後 Louis Vuitton はあらゆるライフスタイル、そしてオケージョンに対応するバッグを数多く手がけることとなる。ちなみにこれらのスペースで展示されているアンティーク衣装の多くは、本展のキュレーターを務める Olivier Saillard がセレクトしたもの。当時の時代背景に想いを馳せながら展示作品に目を向ければ、Louis Vuitton がいかにいつの時代においても革新的かつ現代的であり、その感性と品質が今なお高く評価されているかが分かるはずだ。

陸、海、そして空の旅を経て、時は現代。一つの木製トランクから始まった壮大なストーリーは、ブランドのアーティスティック・ディレクターを務めたデザイナーたち、そして数々のアーティストたちとのコラボにより、さらに多様に変化を遂げる。今なお根強い人気を誇る、アメリカ人デザイナー Stephen Sprouse (スティーブン・スプラウス)が手がけたモノグラム・グラフィティRichard Prince (リチャード・プリンス) によるグラフィックペイントのタペストリー。そして数々のコラボレーションの中でも際立った存在感を放つ、村上隆とのコラボレーションによる「モノグラム・マルチカラー」。

© Jeremie Souteyrat

© Jeremie Souteyrat

村上に限らず、Louis Vuitton の歴史において日本人や日本文化との邂逅は必要不可欠であった。アイコニックな「モノグラム・キャンバス」のインスピレーションの一つが、日本の「紋」であったことは意外と知られていない事実。その他に先の日本人アーティストとのコラボをはじめ、日本を舞台にしたエピソードは数知れず。それらのエピソードを集約し、今回の展覧会のために新たに設けられたのが最後の展示スペース「Inspireational Japan」。川久保玲とのコラボによるユニークなハンドバッグなどが中央に展示されるこのスペースでは、板垣退助が渡欧した際購入したという貴重なアーカイブも特別展示されている。ちなみにこの部屋でスマートフォンアプリ「LV Tokyo Expo」をかざすと、ロマンティックな VR 体験が待ち受けているのでお見逃しなく。

言わずと知れたフランスを代表するラグジュアリーブランド Louis Vuitton。その華やかなブランドヒストリーを支え続けてきた革新的なアイデアと卓越したクラフツマンシップ、そして独創的なスピリットを凝縮した「Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton (空へ、海へ、彼方へ旅するルイ・ヴィトン展)」は、619日まで下記の特設会場にて開催。百聞は一見にしかず、1度と言わず何度でも訪れたくなること間違い無しの珠玉のラインナップを見逃すことなかれ。

© Jeremie Souteyrat

© Jeremie Souteyrat

展覧会名 Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton (空へ、海へ、彼方へ旅するルイ・ヴィトン展)」
 会期 423日~619
場所 紀尾井町隣接 特設会場
住所 東京都千代田区麹町5丁目
開演時間 10:0020:00 (425日、52日、613日は 13:00開館)
休館日 月曜日
入場料 無料
問い合わせ先 ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120-00-1854
HP  www.louisvuitton.com