映画『スウィート17モンスター』イタいほど共感すること間違いなし！愛すべきこじらせ青春映画

映画批評No.1サイト Rotten Tomatoes (ロッテン・トマト) でフレッシュ95%という数値を叩きだした 『スウィート17モンスター』。いつもは辛辣な批評家たちがこぞって、“あの頃”のリアルな痛さを思い出して悶絶してしまう、めったに出会えない宝物のような⻘春映画だと大絶賛した。この“イタさ”、“愛おしさ”を描いた本作は誰もが「自意識カジョーで自己チューなあの頃」を思い出す、共感率100%の愛すべき作品である。

© MMXVI STX Productions, LLC. All Rights Reserved.

主人公のネイディーン役は、『トゥルー・グリッド』(2010) で14歳のときにオスカーにノミネートされ、歌手としても人気の Hailee Steinfeld (ヘイリー・スタンインフェルド)。自己中心的なのにどこか憎めない等身大の17歳像を演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート。Wesley Anderson (ウェス・アンダーソン) や Cameron Crowe (キャメロン・クロウ) という比類なき才能を見出してきた名プロデューサー、 James L. Brooks (ジェームズ・L・ブルックス) によって見いだされた Kelly Fremon Craig (ケリー・フレモン・クレイグ) が本作で初監督作品ながらニューヨーク映画批評家協会賞第一回作品賞受賞ほか4受賞、18ノミネートの快挙を達成した。 教師役には個性派俳優 Woody Harrelson (ウディ・ハレルソン)、母親役に『クローザー』(2012) の Kyra Sedgwick (キーラ・セジウィック)、兄ダリアン役に『glee/グリー』シリーズの Blake Jenner (ブレイク・ジェナー) が、主人公に寄り添い彼女を見守る「大人になりきれない大人」たちを見事に演じている。

Next

Prev

1/5

＜あらすじ＞
ネイディーンは17歳の高校生。キスさえ未経験の、イケてない毎日。恋に恋する妄想だけがいつも空まわりして、教師のブルーナーや情緒不安定な母親を困らせてばかり。たった一人の親友クリスタだけが自分のすべてだと思っていたのに、何をしてもかなわないとコンプレックスを抱いていた人気者の兄ダリアンとクリスタが恋に落ちてしまう。疎外感から世界にたった一人取り残されたような気持ちになったネイディーンは、とんでもない行動に出るのだが…。