河瀬直美監督『光』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品
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河瀬直美監督『光』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品
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第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品が決定した映画『光』が 5月27日 (土) から公開する。
第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品が決定した河瀬直美監督作品『光』が 5月27日 (土) から公開する。
生きることの意味を問いかけ、カンヌ国際映画祭ほか世界中から大絶賛をされた前作『あん』(2015)。そんな河瀨直美監督と永瀬正敏が再びタッグを組んだことで話題の本作は、人生に迷いながら生きてきた女性が、視力を失いゆく天才カメラマンとの出会いを通して変化していく様子を描いたラブストーリーとなっている。『萌の朱雀』(1997) でカンヌ国際映画祭新人監督賞カメラドールを受賞し、『殯の森』(2007) では同映画祭で審査員特別大賞グランプリを受賞した河瀨監督。10年の節目をむかえる 2017年にふさわしい作品がここに誕生した。
河瀬監督の作品では、主要キャストに実際に舞台となる場所に住んでもらい “役を積んでもらう” という独特な演出方法をとっている。これは24時間、役その人となり、映画の中でその人の人生を生きてもらうのが狙いとのこと。本作でも主演の二人は1ヶ月以上、物語の舞台である奈良で与えられた人物として生きていた。物語が進むにつれ、表情だけでなく体型まで変化していく二人からどれだけ役を積んでいるのかが見て取ることができる。河瀬監督は「明日起きたら、明後日起きたら、奈良にもう雅哉も美佐子もいないのだと思うと、なんだか身を裂かれるような想いがするのです。それほど登場人物たちと一緒に生きていたな、という気がします」とコメントしており、作品への思い入れの深さを一層うかがい知ることができる。
<あらすじ>
単調な日々を送っていた美佐子は、とある仕事をきっかけに、弱視の天才カメラマン・雅哉と出逢う。美佐子は雅哉の無愛想な態度に苛立ちながらも、彼が過去に撮影した夕日の写真に心を突き動かされ、いつかこの場所に連れて行って欲しいと願うようになる。命よりも大事なカメラを前にしながら、次第に視力を奪われてゆく雅哉。彼の葛藤を見つめるうちに、美佐子の中の何かが変わりはじめるー。
作品紹介 | |
タイトル | 光 |
監督 | 河瀬直美 |
脚本 | 河瀬直美 |
出演 | 永瀬正敏、水崎綾女、神野三鈴 、小市慢太郎 、早織 、大塚千弘、大西信満 、白川和子、藤竜也 |
配給 | キノフィルムズ |
製作年 | 2017年 |
上映時間 | 102分 |
HP | hikari-movie.com |
5月27日 (土) 新宿バルト9、丸の内TOEIほか全国公開 | |
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