『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』が「ファッション界で最も働きがいのある会社」を発表
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『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』が「ファッション界で最も働きがいのある会社」を発表
Business of Fashion Announces The 16 Best Companies To Work For
『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』が2017年度版「ファッション界で最も働きがいのある会社」を発表した。
『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』が2017年度版「ファッション界で最も働きがいのある会社」を発表した。
本年度が、第一回目となる『Business of Fashion』の「ファッション界で最も働きがいのある会社」では、「Rewards & Benefits (給料&利益)」「Leadership & Development (リーダーシップ&開発)」「Culture & Working Environment (文化&労働環境)」という視点から世界のファッション企業190社と2,600名を超えるプロフェッショナルへの調査を実施。全18社のファッション企業をリストアップした。
「Rewards & Benefits」の視点から選ばれたのは、オーストラリア、ジーロングの Cotton On Group (コットンオン・グループ) とアメリカ、サンフランシスコの Levi Strauss & Co. (リーバイ・ストラウス) と Gap Inc. (ギャップ)、ニューヨークの Calvin Klein (カルバン・クライン)、スペイン、アルテイショの Zara (ザラ)。Cotton On Group は、現在世界19ヶ国で7つのブランドを展開するオーストラリア最大のファッション企業で、パーソナルトレーナーや整骨医、フレキシブルな労働時間など従業員への健康サポートが高い評価を得た。Levi Strauss & Co. や Gap Inc.、Zara といった世界規模で高い支持を集める大企業は、いずれも給料が魅力的だという結果に。Raf Simons (ラフ・シモンズ) がクリエイティブ・ディレクターに就任して以来さらなる注目を集める Calvin Klein は、給料だけでなく従業員への長期的財政面での保証が高く評価された。
「Leadership & Development」では、イタリア、フィレンツェの Gucci (グッチ)、ドイツ、ベルリンの Zalando (ザランド)、ヘルツォーゲンアウラハの Adidas (アディダス)、スウェーデン、ストックホルムの H&M、フランス、パリの Galeries Lafayette (ギャラリー・ラファイエット) の5社が選ばれた。Alessandro Michele (アレッサンドロ・ミケーレ) がクリエイティブ・ディレクターに就任し業績が右肩上がりの Gucci は、CEO の Marco Bizzarri (マルコ・ビッザーリ) の経営理念のもと、企業の透明性や従業員とのコミュニケーションへの注力が好評を得た。ベルリンを拠点にヨーロッパの15ヶ国で展開する大手eコマースサイト Zalando や H&M は柔軟かつ効率的なチームワーク、パリで最も成功している百貨店 Galeries Lafayette と Adidas は個人の人材開発に重きをおいている点が他と差をつけた。
最後に、「Culture & Working Environment」でトップに輝いたのは、スペイン、マドリードの Loewe (ロエベ)、アメリカ、ワシントンの Nordstrom Inc. (ノードストローム)、ニューヨークの Warby Parker (ワービー・パーカー)、フランス、パリの Berluti (ベルルッティ)、イギリス、ロンドンの Farfetch (ファーフェッチ)。1864年創業の高級革製品で知られる Loewe と1895年創業の高級紳士靴を扱う Berluti、100年以上の歴史を誇る老舗ブランドは、いずれもブランドのコレクションだけでなく労働環境に関しても時代に合わせて柔軟に変化させてきたことが高く評価されている。その一方で、2008年にローンチされたeコマースサイトの Farfetch や2010年にオンラインでローンチされたアイウェアブランド Warby Parker という比較的新しい企業は従業員の自主性や個性を尊重した労働環境が支持を集めた。