Jonathan Anderson がキュレーターを務める展覧会図録『DISOBEDIENT BODIES』が発売

以前、TFPでもご紹介した Jonathan Anderson (ジョナサン・アンダーソン) がキュレーションを務めた展覧会 「Disobedient Bodies: JW Anderson curates The Hepworth Wakefield」の図録が日本でも発売された。

『DISOBEDIENT BODIES 』by JW Anderson

この『DISOBEDIENT BODIES (ディスオビディエント ボディーズ)』は、イギリスの出版社 InOtherWords  (イン アザー ワーズ) を主宰するデザイン・スタジオ OK-RM と Jonathan Anderson 、そして本展覧会が開催されている美術館 Hepworth Wakefield (ヘップワース・ウェイクフィールド) のチーフ・キュレーターである Andrew Bonacia (アンドリュー・ボナチナ) によるコラボレーションのもと制作された。様々な種類の紙を要所に使用し、142ページにわたって各ページ毎に作品を一つ掲載するスタイルで編集されており、製本はあえて簡素にゴムだけで綴じられているというユニークな仕様。Jonathan Anderson が絶大な信頼を寄せるイギリス人フォトグラファー Jamie Hawkesworth (ジェイミー・ホークスワース) による未発表作品や展覧会で展示した作品のほか、Andrew Bonacia と Jonathan Anderson による対談、イギリス人ファッションジャーナリスト Sarah Mower (サラ・モーア) が執筆したテキストも収録される。その他、Barbara Hepworth (バーバラ・ヘップワース)、Henry Moore (ヘンリー・ムーア)、Constantin Brancusi (コンスタンティン・ブランクーシ)、Eileen Gray (アイリーン・グレイ)、Sarah Lucas (サラ・ルーカス)、 Jean Paul Gaultier (ジャン=ポール・ゴルチエ)、Christian Dior (クリスチャン・ディオール)、Helmut Lang (ヘルムート・ラング) らファッションデザイナー達が手がけた作品に加え、Anderson 自身のコレクションから厳選された作品が多数収録されている。

『DISOBEDIENT BODIES 』by JW Anderson

本書は Hepworth Wakefield において展開された規定の型にはまらないような作品のコンビネーションが、Jonathan Anderson と Jamie Hawkesworth によるフォト・プロジェクトのイメージと共鳴していることから “Disobedient Bodies (従順でない身体)” と題された。Jonathan Anderson はこのようにコメントをしている。「本書はこれらのアート作品にもうひとつの生命を与える機会となった。この作品集がもうひとつの展示空間となり、作品同士の新たな対話の場となった。それぞれが独自の個性とストーリーを持つ本を複数制作することもできたはずだ。建築家、デザイナー、キュレーターは皆それぞれ異なる考え方を持ち、物事に対してちがう見方をする。『DISOBEDIENT BODIES』の制作過程で、我々はそれぞれの専門分野に何らかの形で多少反抗的になる (disobedient) 必要があった。自分がどのピースにはまるのかを考えなければならない、パズルのようなものだ。」

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