ゲランによる香りの芸術、魅惑の「エクスクルーシブ コレクション」を紐解く
News
ゲランによる香りの芸術、魅惑の「エクスクルーシブ コレクション」を紐解く
Dive Into Guerlain’s Exclusive Fragrance Journey
パリの名門ビューティーブランド Guerlain (ゲラン) のフィロソフィー、それは常に美の本質をみつめ、女性を美しくすること、その人の持つ美しさを引出し、目に見える形にすること。1828年の創業以来、1100種類以上もの香りを世に送り出してきた Guerlain による、誰も見たことも香ったこともない、全く新しいフレグランス「エクスクルーシブ コレクション」とは。
常に美の本質をみつめ、女性を美しくすること、その人の持つ美しさを引出し、目に見える形にすること。パリの名門ビューティーブランド、Guerlain (ゲラン) のフィロソフィーだ。1828年に創業した Guerlain は、その長い歴史の中で1100種類以上もの香りを世に送り出してきた。1889年、世界で初めて合成香料を用いたモダンフレグランスの金字塔として革命を起こした「JICKY (ジッキー)」。アール・ヌーヴォーと時を同じくしてパリを席巻したジャポニズムのムーブメントを受け発表された「MITSOUKO (ミツコ)」。そして世界初のオリエンタルフレグランスとして知られる「SHALIMAR (シャリマー)」。時代の潮流を巧みに捉えると同時に、不変的な “アリュール (魅惑)” を湛えたこれらの名香は、メゾンの最初の顧客の一人であったユージェニー皇后をはじめ、世界中の女性たちを魅了し続けてきた。
世界でも極めて珍しい、ブランド専属の調香師を有するフレグランスメゾンである Guerlain は、これまで5人のパフューマーたちの手によってそのレガシーが引き継がれている。創業者であり初代調香師の Pierre François Pascal Guerlain (ピエール フランソワ パスカル・ゲラン)、2代目調香師の Aimé Guerlain (エメ・ゲラン)、3代目調香師の Jacques Guerlain (ジャック・ゲラン)、4代目調香師の Jean-Paul Guerlain (ジャン・ポール・ゲラン)。創業一家によって継承されてきたバトンは、2008年に初となる Guerlain 家以外からの登用として迎え入れられた Thierry Wasser (ティエリー・ワッサー) に渡され新時代を迎えることとなる。
2005年に誕生した Guerlain の「エクスクルーシブ コレクション」。コンセプトは、誰も見たことも香ったこともない、全く新しいフレグランス。以前サイトでご紹介した「ハイパフューマリー」だが、Guerlain のそれは些か趣が違う。稀少な天然香料をふんだんに用いた類稀なる調香はもとより、ボトルからパッケージに至るまで徹底して磨き抜かれた「エクスクルーシブ コレクション」は、さながら香りの芸術と呼ぶに相応しい。
「エクスクルーシブ コレクション」の中でもモダンラインの先駆けとして発表されたのが、「L’Art et la Matière (ラール エ ラ マティエール)」。日本語にして、「アートと素材」。その名の通り、素材の持つ個性を最大限に引き出すコレクションでは、8種の香りを展開。鮮やかに広がるローズと、ハニーシプレーが華やかな「ローズ バルバル」、マヨット島のバニラにウッディノートのアクセントを加えた「ドゥーブル ヴァニーユ」など、幅広い香調が揃う。シンプリシティを極めたガラスボトルには、高級感のあるゴールドのネームプレートが施され、リュクスなアクセントを添えている。
長い歴史に裏打ちされた Guerlain ならではのヒストリカルな香りの復刻ライン「Patrimoine (パトリモワンヌ)」コレクション。インスピレーションは、パリ。夜のセーヌ川のほとり、サンジェルマン通りのカフェ、ラテンクオーターの可愛いホテル街、穏やかな時間が流れるコート ダジュール…誰もが恋い焦がれるパリの情景を詰め込んだコレクションは、重厚感溢れる濃厚なアコードが特徴だ。情熱的なアヴァンチュールを表現した「ニュイ ダムール」、Puccini (プッチーニ) のオペラ『トゥーランドット』の主人公をイメージした『リウ』、そしてモンマルトルの夜に着想を得た『ルール ドゥ ニュイ』。まるでアンティークのようなフラコン (ガラス瓶) は、ブドワールに置いておくだけでデカダンな雰囲気を演出してくれるはずだ。
特別な香りは女性だけのためにあらず。ラグジュアリーを極めたメンズフレグランス、その名も「メンズ エクスクルーシブ フレグランス」。「ラール エ ラ マティエール」と同じく直線的なボトルデザインが印象的なコレクションでは、3種の香りが展開される。オレンジやベルガモットに、スパイスのアクセントが香る「ダービー」。1969年に発売されたウィメンズフレグランス「シャマード」を男性向けに解釈した「シャマード プール オム」。そして Maurice Leblanc (モーリス・ルブラン) による推理小説に着想を得た「アルセーヌ ルパン ル ヴォワイユ」。リュクスを極めたメンズフレグランスは、まるでビスポークのスーツのように個性を引き出してくれるに違いない。
Guerlain による「香りの芸術」を体験出来るのは、世界中でも100店舗だけ。日本ではラ ブティック ゲラン 帝国ホテル店、4月にオープンしたばかりのラ ブティック ゲラン GINZA SIX店に加え、一部の商品が新宿伊勢丹店でも取り扱われる。誰も知らないあなただけの香り、一度知ってしまったら後には戻れない。
問い合わせ先/ゲラン お客様窓口 0120-140-677
HP: www.guerlain.com
文: Shunsuke Okabe