【試写会プレゼント】北欧の大自然を舞台に、偽りなき少数民族の姿を描いた映画『サーミの血』が公開
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【試写会プレゼント】北欧の大自然を舞台に、偽りなき少数民族の姿を描いた映画『サーミの血』が公開
'Sameblod' To Launch In Japan From September 16
2016年東京国際映画祭で、審査委員特別賞と最優秀女優賞をW受賞した映画『サーミの血』が 9月16日(土) より新宿武蔵野館、アップリンク渋谷ほかにて公開される。本作は1930年代を舞台に、スウェーデンにおいて分離政策の対象とされていた少数民族サーミに生まれた少女が、自身のルーツやアイデンティティにもがきながら、人生を選択してゆく姿を捉えている。
2016年東京国際映画祭で、審査委員特別賞と最優秀女優賞をW受賞した映画『サーミの血』が 9月16日(土) より新宿武蔵野館、アップリンク渋谷ほかにて公開される。本作は1930年代を舞台に、スウェーデンにおいて分離政策の対象とされていた少数民族サーミに生まれた少女が、自身のルーツやアイデンティティにもがきながら、人生を選択してゆく姿を捉えている。
監督の Amanda Kernell (アマンダ・シェーネル) はサーミ人の血を引いており、自身のルーツをテーマにした短編映画を手がけた後、同じテーマを扱った本作で長編映画デビューを果たした。主演はノルウェーでトナカイを飼い暮らしているサーミ人の Lene Cecilia Sparrok (レーネ=セシリア・スパルロク)。映画初出演ながら、見るものを釘付けにする存在感で、東京国際映画祭で審査員特別賞および最優秀女優賞を受賞した。さらに妹役の Mia Erika Sparrok (ミーア=エリーカ・スパルロク) とは実の姉妹で、現在もふたりはトナカイの飼育に従事している。
1980年代から各欧米諸国における、サーミへの権利保障、福祉の改善は他の少数民族と比較しても類を見ないほど向上している。実際、主演を務めた Lene Cecilia Sparrok といった若い世代は自身のルーツに誇りと尊厳を持ってサーミ人として暮らしている。しかし、映画の舞台となっている1930年代、サーミ人は他の人種よりも劣った「特異な人種的特徴」を持つとされ、自由に生きる権利を得ることができなかった過去がある。そのため、多くの人がこの映画の主人公のように自由を求めて、自身のルーツや家族を捨てたのだ。出て行くものと留まるもの。その溝は社会から認知された現代においても埋めることは難しい。舞台から遠く離れたこの日本においてもアイヌ民族や、部落制度といったケースがある。この作品はどこか遠くの国の昔話ではなく、自身にもつながる物語として心を動かすことだろう。
<試写会プレゼント>
TFP では 9月11日(月) にアップリンク渋谷で18時から開催される一般試写会へ5組10名様をご招待。開映は18時15分から。応募方法は、TFP のツイッターをフォローして投稿されるこの映画の記事をリツイート。締切は 2017年8月17日(木) 24時まで。当選通知はツイッターのダイレクトメールから。TFP の公式ツイッターはコチラからぜひチェックしてみて。
※なお、当選連絡から3日以内にご返信のない場合は権利が白紙となることがございますのでご注意ください。
<あらすじ>
1930年代、スウェーデン北部の山間部に居住する少数民族サーミ族は、支配勢力のスウェーデン人によって劣等民族として差別を受けていた。サーミ語を禁じられた寄宿学校に通うエレ・マリャは、成績も良く進学を望んだが、教師からは「あなたたちの脳は文明に適応できない」と告げられてしまう。ある時、スウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで、エレは都会的な少年ニクラスと出会い恋に落ちる。トナカイを飼育し、テント暮らしの生活から抜け出したいと思っていたエレは、ニクラスを頼って街に出る。
作品情報 | |
タイトル | サーミの血 |
原題 | Sameblod |
監督 | Amanda Kernell (アマンダ・シェーネル) |
脚本 | Amanda Kernell |
製作 | Lars G. Lindstrom (ラーシュ・G・リンドストロム) |
出演 | Lene Cecilia Sparrok (レーネ=セシリア・スパルロク)、Mia Erika Sparrok (ミーア=エリーカ・スパルロク)、Maj-Doris Rimpi (マイ=ドリス・リンピ) |
配給 | アップリンク |
製作国 | スウェーデン、ノルウェー、デンマーク |
製作年 | 2016年 |
上映時間 | 108分 |
HP | www.uplink.co.jp |
©︎ 2016 NORDISK FILM PRODUCTION | |
2017年9月16日 (土) より新宿武蔵野館、アップリンク渋谷ほか全国順次公開 |