ポール・ダノとダニエル・ラドクリフが贈る、前代未聞の死体と青年の友情・アドベンチャー作品『スイス・アーミー・マン』が公開

2016年、サンダンス映画祭で最優秀監督賞を受賞し、シッチェス・カタロニア国際映画祭では作品賞＆主演男優賞のW受賞、そしてヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭では観客賞を受賞。その他、数々の映画祭で注目を浴び、話題をさらった『スイス・アーミー・マン』が 9月22日(金) TOHOシネマズ シャンテほかにて公開する。本作のメガホンをとるのは、Spike Jonze (スパイク・ジョーンズ) や Michel Gondry (ミシェル・ゴンドリー) らと同じように、ミュージック・ビデオのディレクターとしてキャリアを積んできたクリエイティブ・デュオ Daniels (ダニエルズ)。薄毛の白人 Daniel Scheinert (ダニエル・シャイナート) とアジア系の Daniel Kwan (ダニエル・クワン) による二人組で、数々のアーティストのミュージック・ビデオや、ショートフィルムを制作し多くの賞を受賞してきた。そのキャリアは、長編デビューとなる本作でも発揮され、彼らの織りなす独特の映像美と躍動感のある音楽が観客を物語へと引き込んでいく。

前代未聞の主役・死体のメニーを演じるのは『ハリー・ポッター』シリーズで華々しいキャリアをスタートさせ『ホーンズ 容疑者と告白の角』(2013) や『ヴィクター・フランケンシュタイン』(2014) など果敢にハードな役にも挑戦し続ける Daniel Radcliffe (ダニエル・ラドクリフ)。無人島で遭難してしまった青年ハンクに『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)、『ルビー・スパークス』(2012)、そしてNetflix (ネットフリックス) オリジナル映画『オクジャ』(2017) など個性派演技で定評を得ている Paul Dano (ポール・ダノ)。ハンクが思いを寄せる女性サラを『遊星からの物体Xファーストコンタクト』や『10 クローバーフィールド・レーン』での演技が高評価だった Mary Elizabeth Winstead (メアリー・エリザベス・ウィンステッド) が演じる。

©2016 Ironworks Productions, LLC.

本作の見所は、タイトル通りスイス・アーミー・ナイフ (十徳ナイフ) のように万能な機能を兼ね備えた Daniel Radcliffe 演じるメニーのシーンだろう。おならを利用して海をジェットスキーで航海したり、火をつけるとガスバーナーになるなど、ギャグ漫画の世界のような発想を世界的映画スターに演じさせるという。そんなシーンですらも Daniels の二人の創り出すコミカルかつ美しい映像に段々と違和感がなくなっていくのだ。彼らは VFX を駆使した制作を得意としながらも、合成映像の撮影は極力人力で撮ることにこだわっており、今回の撮影でもひたすら無人島で Daniel Radcliffe をひきずりながら歩く Paul Dano にとって肉体的に厳しい撮影だったようだ。だからこそ、そんな苦労と高い技術が融合して完成した作品は二人の関係性や絆がスクリーンから伝わり、観客に感動を与えるものとなっている。

＜あらすじ＞
無人島で助けを求める孤独な青年ハンク。いくら待てども助けが来ず、絶望の淵で自ら命を絶とうとしたまさにその時、波打ち際に男の死体が流れ着く。ハンクは、その死体からガスが出ており、浮力を持っていることに気付く。まさかと思ったが、その力は次第に強まり、死体が勢いよく沖へと動きだす。ハンクは意を決し、その死体にまたがるとジェットスキーのように発進！様々な便利機能を持つ死体の名前はメニー。苦境の中、死んだような人生を送ってきたハンクに対し、メニーは自分の記憶を失くし、生きる喜びを知らない。「生きること」に欠けた者同士、力を合わせることを約束する。果たして2人は無事に、大切な人がいる故郷に帰ることができるのか──！？

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