UNDERCOVER 2018年春夏コレクション | 裏表、全く違う顔を持つリバーシブルの服
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UNDERCOVER 2018年春夏コレクション | 裏表、全く違う顔を持つリバーシブルの服
UNDERCOVER Spring Summer 2018 Collection
2018年春夏パリコレクションをファッションディレクター萩原輝美が速報レポート。UNDERCOVER (アンダーカバー) 2018年春夏コレクション
UNDERCOVER (アンダーカバー) が実力を見せたコレクションを発表した。シャンデリアが光るクラシックホテルのサロンに、円形を囲む客席が数箇所設置されている。静かに始まったコレクションは双子のモデルがそれぞれ円の中で、スポットライトを浴びて移動するという趣向だ。
モデルたちは着せ替え人形のように、同じシルエットの違うドレスをまとっている。これは全てリバーシブル仕立てで、1枚のドレスが2枚に見えるというトリックだ。裏表全く違う顔を持つ服を1枚に仕立て上げるという、どきっとするこわかわいいコレクションだ。以前、同じコンセプトでツインのショーを行ったがさらに進化した。デザイナー、高橋盾のデザイン発想とともにカッティング、高度な縫製技術で完成度の高い服になっている。
プリントのフィットしたポロシャツにふっくらした膝下スカートのルックは同じデザインの色違いで登場した。トリミングしたミニドレスはきれいな始末で裏返したとは思えない。次第に2点のデザインが異なるアイテムに変わってくる。プリントのバルーンドレスの下には真っ赤なフィルクッぺ (糸のフリンジ) の量感ドレスが隠されている。レザーのライダースはローゲージニットのカーディガンに変化する。1着で違う気分の服を着ることができるファッションの楽しさが感じられる。そのアイデアとリアリティが共感を呼ぶコレクションだ。最後は血が流れるような赤のフリンジドレスが登場した。