【TFP先行公開】Stella McCartney (ステラ マッカートニー) のアーティストコラボシリーズ「#StellaBy」最新作、映像作家 Marie Schuller (マリー・シュラー) の映す東京
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【TFP先行公開】Stella McCartney (ステラ マッカートニー) のアーティストコラボシリーズ「#StellaBy」最新作、映像作家 Marie Schuller (マリー・シュラー) の映す東京
New Edition of #StellaBy Is Shot By Marie Schuller In Tokyo
映像作家 Marie Schuller (マリー・シュラー) を迎えた Stella McCartney (ステラ マッカートニー) のアーティストコラボシリーズ「#StellaBy」新作ヴィジュアルとムービーをTFPで先行公開!東京を舞台に Stella McCartney 2017年秋冬コレクションと adidas by Stella McCartney (アディダス バイ ステラ マッカートニー) を纏ったモデルの Chiharu (チハル) とダンサーの Aya (アヤ) を撮影した映像は必見だ。
映像作家 Marie Schuller (マリー・シュラー) を迎えた Stella McCartney (ステラ マッカートニー) のアーティストコラボシリーズ「#StellaBy」新作ヴィジュアルとムービーをTFPで先行公開!東京を舞台に Stella McCartney 2017年秋冬コレクションと adidas by Stella McCartney (アディダス バイ ステラ マッカートニー) を纏ったモデルの Chiharu (チハル) とダンサーの Aya (アヤ) を撮影した映像は必見だ。
アーティストやクリエーターが Stella McCartney のコレクションを再解釈するコラボレーションシリーズ「#StellaBy」の新作を撮影したのは、ロンドンを拠点に活躍するフォトグラファー兼映像作家の Marie Schuller。新作では、ブランドのアイデンティティとアーティストのクリエイティビティが見事に融合。東京の魅力的かつ刺激溢れるナイトライフが臨場感たっぷりに描き出されている。
Q&A Marie Schuller
-ファッション、写真、映画のどんなところに惹かれたのですか?
もともと映画と写真に興味を持ちました。映画の学校に通い、その後少し名の知られたファッションフィルムを手掛ける媒体のビデオクリックを試験的に制作しました。当時は、何をしているのか自分自身よく理解していませんでしたが、むしろそれが美点だったと思います。他の映画のケースと比較すると、ファッションはルールや規範がなく、ファッションと映画の融合はまだ初期段階で、想像と創造を広げる余地がたくさんありました。参考にできるものが多くなかったので、オリジナルのアイデアを考え出さなければなりませんでした。当時の私たちの作品は散々で、私の初作品は70年代のソフトポルノのようでした。それから、私は SHOWstudio (ショースタジオ) と Nick Knight (ニック・ナイト) と一緒に働き始め、その5年間の経験で媒体の可能性を十分に理解し、自身の作品に磨きをかけることができました。
-物語のコンセプトについて詳しく聞かせてください。日本の文化やアイデンティティからインスピレーションを得たのですか?
コレクションのインスピレーションと同様の物語の中でストーリーを構成しようとしました。日本の文化と日本らしいアイデンティティだけでなく、反逆や個性といった要素も含まれています。日本を訪れたのはたった一度ですし、日本の文化について知っていることといえば、他の人の個人的な逸話や映画、写真、本から得たものなので、私が体験した日本というのは、むしろある種盲目的でゆがんだ発想だと思います。とても飽和していて、生活を圧倒しているというのが、私の東京の印象。日本は過激と矛盾の文化だと思います。東京の街のエネルギーと強烈さを捉えたいと思いました。東京に対する私のビジョンは、外部の者の視点なので、東京の街をありのままに体現するキャストを起用することはとても重要でした。なので、Chiharu と Aya のチームがこの物語における究極の焦点なのです。彼女たちは演技をせずとも、十分に彼女たちらしさを発揮していたので物語を作り上げるのにとても役立ちました。
-日本での撮影はいかがでしたか?
とってもクレイジー。顔を野球バットで殴られたかのような衝撃を最初に受けたのは、あり得ない程の暑さと湿気。アジアには何十回も行ったことがありますが、東京がこんなだとは想像していませんでした。キャストのみんなは全く平気そうでしたが、私は気絶するほどでした。恐らく、ただ単に私の生まれ持ったドイツの遺伝子が対応できなかっただけなのでしょう。心を奪われた2つ目のことは、都市が効率的であること。固定観念を持ち出すのは嫌いなのですが、すべてとにかくうまく回るのです。2日間で4つのロケーションで撮影を行いましたが、まるでぜんまい仕掛けのように規則的に進んだのです。ドライバーからプロデューサー、着せ付けを担当するスタイリスト、撮影監督、そしてもちろんモデルのみなさんも。この街はとても才能に溢れるプロフェッショナルな人々ばかりです。人々は仕事熱心で情熱的。そして一番大切なことに、みんな自分の仕事が素晴らしいほど良くできるんです。リハーサルもせず12㎡のカラオケブースで20分以内に撮影を行うことは到底不可能に見えますが、でも彼らはやってのけるのです。
-今回の作品は女性の強さと親和性だけでなく、反逆といった要素も描いていますね。こういった要素はあなたの作品によく取り入れられるのでしょうか?
もちろん女性らしさやジェンダーアイデンティティは、一般的にファッションイメージにおける主要要素で、女性像はいつも私の作品の中で自ずと重要な要素となっています。幼少期に憧れた女性は映画『007 美しき獲物たち(原題:”A View To A Kill”)』に登場する Grace Jones (グレース・ジョーンズ) で恐ろしささえ感じさせるほどの女性キャラクターの強く、たくましい優美さに憧れていました。Aya の持つ魅惑的な強さはこの作品にぴったりで、彼女が今回参加してくれることにとても興奮しました。彼女のようなとても強いパーソナリティを撮影する中で学んだことは、特定の役柄を演じさせたり彼ら自身を変えようとするのではなく、ありのままでいてもらい、それをこちらが捉えることが一番素晴らしいものになるということ。まさに東京での撮影でも同じことをしました。私の心の中にある物語をAyaとChiharuに共有し、彼女たちはその物語を彼女たちなりに解釈する。そして、ダンスの振り付けは Aya が行いました。
-今回の作品では前半と後半で対照的な動きが映し出されていますね。ダンスの動きのインスピレーション源は何ですか?
日本の集団行動が前半のインスピレーションです。私がここ数年魅了されているスポーツの一つで一般的に日本のスポーツアカデミーでモラルや自制心の向上を目的とした学校外活動として取り入れられてるものです。とっても単純なスポーツです。要するに、男性や女性のグループが一緒に歩くのですが、その足取りや動きは完全にシンクロし全くずれることがないので、まるで催眠術にかけられているかのようでほとんど非人間的です。フィルムの後半は、Aya による振り付けです。彼女のパーソナリティや個性が自然とダンスにあふれ出し、私がすることはほとんどありませんでした。彼女を起用した理由は、彼女のやっていることを尊敬しているから。なので彼女には自由にしてほしいと思いました。そして彼女のやりたいことをやりたいようにやってもらいました。彼女のダンスに関して私がやったことと言えば、どこに Chiharu と東京の街が登場してくるのかという物語をただ設定しただけです。
-私たちは、Stella McCartney のコレクションが自然に自信が沸き上がるようなものであればと願っています。洋服はストーリーテリングを特徴づけましたか?
洋服は素晴らしい動きと滑らかさがあって、もちろん今回の撮影にぴったりでした。とってもしなやかで着心地がよく、ダンサーたちの様々な動きにも対応してくれました。レッドの色調もコレクションを通して重要な主題のひとつです。レッドは、意志の表明でエネルギーを与えてくれます。また、とても革新的な色なので、ダンサーたちの演じる自信を多いに後押ししたと思います。
-ムービーから広告のキャンぺーンと、多種多様なプロジェクトに取り組んでいらっしゃいますよね。あなたの作品をどのように説明しますか?
プロジェクトごとに特色があるので、あまり考えすぎないようにしています。私は単にストーリーテラーなんだと思います。
-ファッションフィルムはこれまでどのように進化し、また今後どこに進んでいくと思いますか?
ファッションフィルムは現在もなお、ジャンルをコンスタントに再発見しながら、試験的な時代をたどっています。しかし、あらゆるアートの形のように、フォーマットは文化的、そして芸術的な時代精神を分析し、またそれに反応します。技術的な進歩とソーシャルメディアで理想化された自分の姿を発信するという強迫観念は、2000年代の重大なイメージの改ざんと過剰にリタッチ修正を施したファッションイメージを起因しています。しかし最近、毛穴を隠したり、ウエストを細くし頬骨を浮き上がらせるといったような修正作業の単純さは、基本的なフォトショップの知識やリングライト、インスタグラムのフィルター加工さえあれば誰にでもできることだということを意味します。ファッションとソーシャルメディアのイメージは、デジタル加工によって理想化された写真で過飽和状態にあり、私は、これが現在の真実性への需要を生みだしていると信じています。このアンチムーブメントを呼びかけるイメージメーカーの芸術性が、完璧さを作り出すのではありません。リアルな感情の繊細さやリアルなつながり、そしてリアルなありのままの人間らしさを捉えることです。Harley Weir (ハーレー・ウィアー) や Tyrone Lebon (タイロン・ルボン)、Jamie Hawkesworth (ジェイミー・ホークスワース) のようなアーティストたちに先導されながら、ファッションフォトグラフィーの中で、まだそういった影響を受けていないイメージにおいて大きな動きがみられます。ファッションフィルムでも同様の変化を見ることができます。オーディエンスたちの要求は当然ながらより高まり、単なる綺麗なビジュアルではもう感動しません。彼らは理由と感情的な反応を求めます。物語風のファッションフィルムは、そうした転換に反応する大切な要素となってきています。光沢のあるCGIイメージから離脱した、アナログ技術とフィルムカメラにおいても大きな動きが見て取れます。どんなアートの形であれ、素晴らしい作品はいつも無条件に傑出しますが、私が予想するこれからのファッションフィルムは、もっと個人主義や真正性についての物語や繊細なアプローチへと転換されていくと思います。
-私たちが驚くような、あなたの一面を教えてください。
ボーイフレンドに聞いてみたのですが、私には特にみなさんを驚かせるような側面は何もないという悲しい結論に至りました。私は予想可能な、たくましいドイツ人です。
お問い合わせ先:ステラ マッカートニー ジャパン 03-6427-3507
HP: stellamccartney.com