Comme des Garçons 2018年春夏コレクション | 2次元を多次元に表現する強い服に挑戦したコム デ ギャルソン
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Comme des Garçons 2018年春夏コレクション | 2次元を多次元に表現する強い服に挑戦したコム デ ギャルソン
Comme des Garçons Spring Summer 2018 Collection
2018年春夏パリコレクションをファッションディレクター萩原輝美が速報レポート。Comme des Garçons (コム デ ギャルソン) 2018年春夏コレクション
Comme des Garçons (コム デ ギャルソン) は「マルチディメンショナル・グラフィティ」をイメージしたコレクションを発表した。9月までメトロポリタン美術館で “服はアートか” を問いかけた川久保玲の展覧会が開催されていた。2018年SSコレクションでは誰もが見たことのあるアート作品を、3次元、4次元の服に変化させた。イタリアの名画や日本の漫画など時代や国を越えて受け継がれている2次元の世界は解体され、コラージュされた。それは飛び出すアートのように、絵が持つ存在感以上の迫力を感じさせる。
大きく広げたバルーンドレスは柄が重なり、量感が加わりアシンメトリーのヘムはめくれてボディが見え隠れする。銀色の水墨画巨大袖ドレスはボディースを合わせ、未来的なイメージさえする。女の子の顔は逆さになりドットや花柄プリントと接ぎ合わされ着物ガウンのように羽織っている。カタチ、量感、アプローチは違うが全てが新しい挑戦服だ。何枚ものコートを接ぎ合わせたケープ服の背中には天使のような羽が広がる。フィナーレは、たくさんのおもちゃやオブジェをトップスにつけた真っ赤なドレス。どこかキッチュだが、どの作品も新しい服のあり方を提案する強さが残る。