アフガニスタン出身のフィメールラッパーを追ったドキュメンタリー映画『ソニータ』が公開
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アフガニスタン出身のフィメールラッパーを追ったドキュメンタリー映画『ソニータ』が公開
"SONITA" Is Now Showing
ラッパーになることを夢見ながら、イランで難民生活を送るアフガニスタン出身の少女を追い、第32回サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門でグランプリを獲得した話題作『ソニータ』が10月21日(土)より公開中。
ラッパーになることを夢見ながら、イランで難民生活を送るアフガニスタン出身の少女を追い、第32回サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門でグランプリを獲得した話題作『ソニータ』が10月21日(土)より公開した。
9.11以降、不安定な情勢が続くアフガニスタン。近隣諸国は、多くの難民が溢れ、2016年末には不法滞在者を含めるとその数は数百万人を超えるとも言われている。Michael Jackson (マイケル・ジャクソン) と Rihanna (リアーナ) に憧れ、パスポートを持つことができたら「ソニータ・ジャクソン」になりたいと語る Sonita Alizadeh (ソニータ・アリダザー) もそのひとり。出生記録を持たない彼女がスクラップブックに書いた夢は有名なラッパーになること。しかし、女性が公の場で歌うことすら許されないイランの地で、現実のファンは首都テヘランの児童施設の子供達だけ。夢や希望を抱くことも許されない環境に彼女の怒りのリリックは溜まってゆく。
本作では、難民として生きゆく少女たちが直面する強制結婚という問題についても取り上げる。16歳で親の決めた見ず知らずの男に嫁ぐ少女たち。その相場は9,000ドルとも言われている。その慣習は古く、Sonita に結婚を強い対立する母親もまた強制結婚させられた過去を持つ。老いゆく家族を残し夢を追うのか、この先も自分の人生を諦め続けながら生きてゆくのか。そんなジレンマを抱えながらかすかな光を頼りに戦う Sonita の姿は、遠く離れた地に住む私たちの胸をきっと熱くすることだろう。
作品情報 | |
タイトル | ソニータ |
原題 | Sonita |
監督 | Rokhsareh Ghaem Maghami (ロクサレ・ガエム・マガミ) |
出演 | Sonita Alizadeh (ソニータ・アリダザー)、Rokhsareh Ghaem Maghami |
配給 | ユナイテッドピープル |
制作国 | ドイツ・スイス・イラン |
制作年 | 2015年 |
上映時間 | 91分 |
HP | unitedpeople.jp |
2017年10月21日(土)、アップリンク渋谷他にてロードショー |