荒木経惟の映像作品群「アラキネマ」を主題とした写真集『青ノ時代/去年ノ夏』が刊行
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荒木経惟の映像作品群「アラキネマ」を主題とした写真集『青ノ時代/去年ノ夏』が刊行
Nobuyoshi Araki Launches New Photo Book "BLUE PERIOD / LAST SUMMER : ARAKINEMA"
写真家・荒木経惟の映像作品「アラキネマ」を主題とした写真集『青ノ時代/去年ノ夏』が、ニューヨークを拠点とする SESSION PRESS (セッションプレス) と DASHWOOD BOOKS (ダシュウッド ブックス) から共同出版された。
写真家・荒木経惟の映像作品「アラキネマ」を主題とした写真集『青ノ時代/去年ノ夏』が、ニューヨークを拠点とする SESSION PRESS (セッション プレス) と DASHWOOD BOOKS (ダシュウッド ブックス) から共同出版された。本作は、荒木の映像作品「アラキネマ」に焦点を当てた写真集であり、日本国外でこの映像作品『青ノ時代』『去年ノ夏』 が出版物として発表されるのは初となる。
「アラキネマ」とは、スライド写真に音楽をつけて投影するライブパフォーマンスで第一作『東京物語』は、渋谷のシネマライズで1986年に上映された。その後も東京都現代美術館、パリのパレ・ド・トーキョー、ロンドンのバービカン・センターなど世界各国の美術館や関連施設で90年代後半から2000年代半ばにかけて企画・上演されてきた。1991年からはクエスト社より「アラキネマ」のコンセプトを映像化したソフトも制作。2010年までの間に30本の作品が発表されていている。
本写真集では、ライブの臨場感や雰囲気をできるだけ忠実に再現するために、両作品が上映された際のオリジナルスライドに基づいて編集、制作。『青ノ時代』『去年ノ夏』はともに 2005 年に発表された作品であり、前者は 1980〜90 年代に雑誌『写真時代』に掲載された作品でまとめられている一方、後者は 2005 年前後に撮り下ろされた作品が使用されている。 ヌードとポートレートを軸にしながら、街路の風景や花の写真なども併せて構成された両作品に共通しているの は、オリジナルの写真に手を加えることで力強い効果を生み出しているという点であり、『青ノ時代』では薬品で脱色することで引き出された色褪せたブルーが、まるで夢か消え去っていく記憶の中にでもいるかのような、メラン コリックな儚さを作品にもたらしている。また『去年ノ夏』は明るく透明感のある色を写真の上に塗っていくことで、まるで万華鏡が映し出す幻想的な世界を表現している。荒木自身この両作品について「過去と未来を現す人生そのものであり、対にして見られる」と語っている。
今回 JAPAN EDITION と US EDITION という二種類のスリップ ケースが用意され、US EDITION においては国内に 150 部のみの限定入荷となる。現在 twelvebooks オンラインストアにてプレオーダー受付中とのこと。twelvebooks オンラインストアと限られた店舗にて数量限定での取り扱いのためコレクターズアイテムとなることは必須のようだ。
書籍情報 | |
書籍名 | BLUE PERIOD / LAST SUMMER : ARAKINEMA 青ノ時代/去年ノ夏:アラキネマ |
作者 | 荒木経惟 |
出版元 | SESSION PRESS、DASHWOOD BOOKS |
仕様 | スリップケース入りソフトカバー |
体裁 | 260×178.3mm |
ページ数 | 216ページ |
エディション | 限定1,750部 |
HP | www.sessionpress.com www.dashwoodbooks.com twelve-books.com |