シュルレアリスムをフェティッシュに表現した Dior (ディオール) 2018春夏 オートクチュール コレクション
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シュルレアリスムをフェティッシュに表現した Dior (ディオール) 2018春夏 オートクチュール コレクション
Dior Haute Couture Spring Summer 2018 Collection
Dior (ディオール) 2018年春夏パリのオートクチュールコレクションを、ファッションディレクターの萩原輝美がレポート。
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© Adrien Dirand
2018年パリ、オートクチュールコレクションがスタートした。ディオールは会場のロダン美術館を黒白モザイク柄で埋め尽くした。白黒を中心に強さを秘めたエレガントなスーツ、ドレス72ルックが並んだ。
「オートクチュールはファッションの夢」と語るディオール ウィメンズ コレクションのアーティスティック ディレクター、Maria Grazia Chiuri (マリア・グラツィア・キウリ) はモダンアートとファッションの関係性を追う。
イタリアからパリに移りムッシュ ディオールとも交流があったシュルレアリスムのアーティスト、レオノール・フィニの自由と逞しさに影響を受けたコレクションだ。抜け襟の「バー」ジャケットはよりシンプルなシルエットになりながらフレアースカートと合わせている。中からのぞくオーガンジのシャツ襟が禁欲的でもあり、フェティッシュだ。
会場にぶら下がっている大きな鳥かごを思わせるビスチュエにはロングスカートを合わせている。クチュール技でシフォンを繋げた鳥かごドレスは揺れると美しい。「バー」ジャケットを切り取ったビスチュエロングドレスは新鮮なシルエットだ。白のオーガンジ袖が付きマスキュリンフェミニンのコントラストを際立たせる。唇モチーフのビスチュエや女性のボディを刺繍したドレスなどシュールなモチーフも登場した。チュールのマスクで目や顔が覆われている。夜開かれた仮面舞踏会では、それぞれのマスクを身につけたゲストで遅くまで賑わった。
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© Adrien Dirand
問い合わせ先/クリスチャン ディオール 0120-02-1947
HP: www.dior.com