「サイボーグ」手術室で見せるアレッサンドロ・ミケーレのポップでドキッとするレイヤードルック、グッチ2018-19年秋冬コレクション
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「サイボーグ」手術室で見せるアレッサンドロ・ミケーレのポップでドキッとするレイヤードルック、グッチ2018-19年秋冬コレクション
Gucci 2018-19 A/W Collection
2018-19年秋冬ミラノコレクションをファッションディレクター萩原照美が速報レポート。Gucci (グッチ) 2018-19年秋冬コレクション。
2018-19秋冬ミラノコレクション。グッチからオレンジ色のデバイスが送られてきた。赤いライトでショーまでの時間が点滅されている。いつもと違いハイテクなインビテーションだ。本社内に設置されたショー会場は、アクアブルーに塗られた病院をイメージしている。小さなドアから入ると幾つもの手術台とライトが設置され、客席は待合室に置かれるプラスチック椅子だ。
クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレは1970年代に活躍した学者ダナ・ハラウェイの「サイボーグ宣言」やミシェル・フーコーからイメージを広げたコレクションを発表した。
ファーストルックは、シルクのフラワープリントにチェックスカートを合わせ、裾からプリントパンツが覗く。一点を見つめて歩く長い髪のモデルは、自分の顔のレプリカを手に抱えている。
続くスーツルックにはワイドカラーのプリントシャツを合わせ、床につきそうな長いベルトのショルダーバッグを持ち、全身をチュールのガーメントカバーが覆う。カメレオンやヘビのレプリカも登場し、人と物、機械と動物、主体と客体がわからないサイボーグの世界が広がる。と思えば、ベースボールのメジャーリーグのエンブロイダリーや1960年代のコミック「ビバ!バレーボール」のキャラクターが登場しポップなスポーツテイストが加わる。複雑なレイヤードスタイルが着こなしのポイントだが、ストライプのロングシャツに量感あるトレーナーを重ねるなどリアルアイテムも並ぶ。カラービジューが付いたハイカットのスニーカー、ドレスを型どったラインストーンのコスチュームジュエリーなど、アクセサリーの新作も勢ぞろいだ。グローブトロッターとのコラボレーション、GGパターンのショルダーバッグも話題を呼びそうだ。
問い合わせ先/グッチ ジャパン カスタマーサービス 0120-88-1921
HP: www.gucci.com