五木田智央、待望の大規模個展「PEEKABOO」が東京オペラシティ アートギャラリーにて開催
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五木田智央、待望の大規模個展「PEEKABOO」が東京オペラシティ アートギャラリーにて開催
Tomoo Gokita To Hold Art Exhibition At Tokyo Opera City Art Gallery
by Daisuke Yokota
4月14日(土)より、画家・五木田智央の大規模個展「五木田智央 PEEKABOO」が東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。
4月14日(土)より、画家・五木田智央の大規模個展「五木田智央 PEEKABOO」が東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。イラストレーションから出発し、90年代後半に大量に描かれたドローイング作品により注目を集めた彼の作品は日本国内での広範囲にわたる出版・展示活動に加え、ニューヨーク、ロサンゼルス、ベルリンなど海外の個展・グループ展にも参加し、高い評価を受けている。近年は白と黒の色彩で描く人物画など、具体的なモチーフを見せつつも抽象的なペインティング作品を手がけており、昨年はTOGAの20周年を記念して春夏のキャンペーンビジュアルでのコラボレーションにも参加。今年1月に香港で行われた個展に続き開催される本展では、新作の絵画、ドローイングを中心に近年の代表作や、800点以上のドローイングの小品からなる大規模なインスタレーションなど、約36点の作品が会場に並ぶ。
60〜70年代のアメリカのサブカルチャーやアンダーグラウンドの雑誌や写真から大きな影響を受けた彼の作風は、絵画をコラージュ的に構築する自由な発想や手法が特徴。モノクロームを基調とした作品から、計算されたグラデーションや陰影が生み出すクールでファッショナブルな魅力、シンプルな描線とデフォルメされた歪な造形のコントラストが醸し出すユーモアやノスタルジー、具象と抽象の間を自由に行き来するイメージの両義性など、多彩な表現の可能性を見いだすことができるだろう。
本展覧会のメインヴィジュアルとなる「Come Play with Me」は、日本で開催される本展のために新たに描き上げた新作。今回展示される作品のうちほぼ半数は大半は今年2018年の年明けからの短期間に描かれた新作で、本展で初めて発表されるものとのこと。これらの作品は五木田の精力的な制作活動をつぶさに伝えるとともに、現在の五木田が追求する絵画のエッセンスが凝縮されている。このほか、彼がこよなく愛するプロレスラーをレコードジャケットのフォーマットに描いた連作も出品。全225点にもなる一連の作品は、2002年から2018年にかけて描かれたもので、プロレスラーの名前、 その似顔絵、実在する有名な楽曲のタイトルで構成されている。往年のジャズのスタンダードナンバーや、50年以降のアメリカのヒット曲など、幅広い楽曲のタイトルが用いられているが、レスラーと楽曲との間にはとくに必然性はなく、その無関係な組合せが思わず笑いを誘う。20代後半にルチャリブレに憧れてメキシコに渡るほど自他共に認めるほどの大のプロレスファンである五木田の個人的な嗜好がそのまま反映されている貴重な作品群は必見だ。
展覧会情報 | |
展覧会名 | 五木田智央 PEEKABOO |
作家 | 五木田智央 |
会期 | 4月14日(土)〜6月24(日) |
場所 | 東京オペラシティ アートギャラリー |
住所 | 東京都新宿区西新宿3-20-2 |
開館時間 | 11:00~19:00 (金・土~20:00) |
休館日 | 月曜日(ただし4月30日は開館) |
観覧料 | 一般 ¥1,200、大・高生 ¥800、中学生以下無料 |
問い合わせ先 | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
HP | www.operacity.jp |