Louis Vuitton's Cruise 2019 Collection

アートとモダニティの究極の融合、Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) 2019年クルーズコレクション

Louis Vuitton's Cruise 2019 Collection
Louis Vuitton's Cruise 2019 Collection
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アートとモダニティの究極の融合、Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) 2019年クルーズコレクション

Louis Vuitton's Cruise 2019 Collection

by Manaha Hosoda

Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) が2019年クルーズコレクションをフランスのマルグリット・エメ・マーグ財団美術館にて5月28日に発表した。ショーでは Grace Coddington (グレース・コディントン) とコラボレーションしたアクセサリーのカプセル コレクションも登場し、大きな話題を集めている。

Louis Vuitton Cruise 2019 Show

Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) が2019年クルーズコレクションをフランスのマルグリット・エメ・マーグ財団美術館にて5月28日に発表した。ショーでは Grace Coddington (グレース・コディントン) とコラボレーションしたアクセサリーのカプセル コレクションも登場し、大きな話題を集めている。

ショーの舞台となったのは、南仏のニース近郊に位置するサン=ポール・ド・ヴァンスの閑静な森の中に佇むマルグリット・エメ・マーグ財団美術館。かつてベルギーの画家 Pierre Alechinsky (ピエール・アレンシスキー) が「夢を現実にする」人物だと称した著名な画商 Aimé Maeght (エメ・マーグ) とその妻 Marguerite (マルグリット) によって設立されたこの美術館は、20世紀を代表する巨匠の作品を多数所蔵。スペインの建築家の Josep Lluís Sert (ホセ・ルイ・セルト) が設計を手掛けたことでも知られている。

Alberto Giacometti (アルベルト・ジャコメッティ) の彫刻が展示された中庭と Joan Miró (ジョアン・ミロ) の「ラビリンス」をランウェイに発表されたコレクションもまた、Nicolas Ghesquière (ニコラ・ジェスキエール) による芸術的なアプローチが存分に発揮され、会場との見事な調和をみせた。「ここは 25 年前からよく知っている場所で、定期的に訪れるのを楽しみにしています。素晴らしい一族の歴史が残り、芸術に情熱を注いだギャラリストならではの物語が存在します。その一族が友人およびパトロンとして関わった数々のアーティストたちと共に、芸術的な対話が紡がれる稀に見る場所が築き上げられました。不朽の作品のすべてが連動するかのように、アーティスティックなフローを生み出しています。 知的で美しく、エスプリに溢れ、インスタレーションが自然や四季と特別に響き合う場所です」 と Nicolas Ghesquière が語るように、美術館自体から大きなインスピレーションを得た本コレクションは、構築的なシルエットやユニークなカッティング、存在感抜群の大ぶりなフリルなど Nicolas Ghesquière 独自の感性が随所に散りばめられ、普遍的な美しさとモダニティが同時に息づいている。まるで彫刻のような独特のフォルムを描き出しているフットウェアをはじめ、サイハイのトレーナーブーツやまるで抽象画のようなタイツ、レザーのベルトといったアクセサリー達が絶妙なバランス感を演出し、コレクションのモダンな雰囲気をさらに色濃く印象付けているところにも注目。

また、勿論見逃してはいけないのが、Grace Coddington とコラボしたカプセルコレクション。大の動物好きで知られる彼女らしく猫や犬といった空想の動物たちのスケッチが配されたアクセサリーラインがランウェイにも登場した。同コレクションは、2018年10月より一部のルイ・ヴィトン ストアにて展開予定となっているので、是非続報に期待して欲しい。

また、ショー開始直前にはフランス人アーティストの Woodkid (ウッドキッド) によるパフォーマンスも披露された。バシェ兄弟が考案したというガラスや金属の振動を利用した実験的な楽器を用いた演奏が、ショーに訪れたゲストを楽しませた。ショーのサウンドトラックも Woodkid が手がけており、楽曲に乗せて 女優の Jennifer Connelly (ジェニファー・コネリー) が Grace Coddington の著作『グレース〜ファッションが教えてくれたこと〜』の抜粋を朗読した。是非、動画からコレクションのルックだけでなく、会場の雰囲気や音楽といった演出も楽しんで欲しい。

HP: www.louisvuitton.com