Keith Haring Exhibition At Omotesando Hills

キース・ヘリング生誕60周年を記念した特別展「Pop, Music & Street キース・ ヘリングが愛した街 表参道」が表参道ヒルズにて開催

Keith Haring Exhibition At Omotesando Hills
Keith Haring Exhibition At Omotesando Hills
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キース・ヘリング生誕60周年を記念した特別展「Pop, Music & Street キース・ ヘリングが愛した街 表参道」が表参道ヒルズにて開催

Keith Haring Exhibition At Omotesando Hills

by Daisuke Yokota

表参道ヒルズでは、8月9日(木)から8月19日(日)の期間中、本館B3F スペース オーにて、今年生誕60年を迎える伝説のストリートアーティスト、Keith Haring (キース・ヘリング) の特別展「Pop, Music&Street キース・ ヘリングが愛した街 表参道」を開催する。

Keith Haring (キース・ヘリング)

Keith Haring (キース・ヘリング)

表参道ヒルズでは、8月9日(木)から8月19日(日)の期間中、本館B3F スペース オーにて、今年生誕60年を迎える伝説のストリートアーティスト、 の特別展「Pop, Music&Street キース・ ヘリングが愛した街 表参道」を開催する。Andy Warhol (アンディ・ウォーホル) や Jean-Michel Basquiat (ジャン=ミシェル・バスキア) などと同様に、1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト、Keith Haring。 ニューヨーク地下鉄構内の広告板に落書きをする “サブウェイ・ドローイング” というグラフィティ・アートで一躍脚光を浴び、1990年に31歳の若さで亡くなるまで、絵画や彫刻、アニメーション、レコード・カバーに至るまで幅広い作品を残している。中でも代表的な作風はポスター・アートで、核放棄やエイズ予防、 LGBTのカミングアウトを促すナショナル・カミングアウト・デーなどの社会的な作品から、アブソルート・ウォッカやスウォッチなどの商業的な作品までポスターだけで100点以上を制作した。

彼の生誕60周年を記念し、開催される本展ではオリジナル・ポスターやレコードカバーなどの作品約70点を東京で初展示。核放棄、反アパルトヘイト、エイズ予防や LGBT のカミングアウトを促すナショナル・カミングアウト・デーなどの社会的な作品から、アブソルート・ウォッカやスウォッチなどの商業的な作品、 展覧会やクラブ・イベントの告知、多様なオリジナル・ポスターの数々は圧巻だ。また、彼が当時手がけたハウス・ミュージックやパンクロックのレコード・カバーも登場する。

レコード・カバー Duck Rock, Malcolm McLaren, 1983

レコード・カバー Duck Rock, Malcolm McLaren, 1983

ポスター National Coming Out Day..., 1988

ポスター National Coming Out Day…, 1988

今回の展示で一番の目玉となるのは、亡くなる2年前の1988年来日時に表参道の路上にドローイングする貴重な姿を捉えた秘蔵資料の数々だろう。代々木公園近くの歩行者天国を訪れた Keith Haring が出会ったのは、当時日本で流行していたブレイクダンスを楽しむCHINO率いるダンサーたち。本展では、ダンサーからインスピレーションを得て、即興ライブドローイングを行う様子や、街の人々と交流する姿を捉えた秘蔵映像を東京で初めて展示する。日本とアメリカのヒップホップカルチャーが出会うドラマチックな瞬間とともに、アートを通して若者たちと楽しそうに交流する彼の気さくな人柄や、「アートはみんなのもの」というモットーで活動していた想いを垣間見ることができる貴重な映像となっている。その他、彼が表参道の路上にドローイングする貴重な姿を捉えた秘蔵写真約30点を世界初公開。会場内には「アートはみんなのもの」をモットーとした伝説のショップ「ポップショップ」を彷彿させるブースも登場し、オリジナルTシャツをはじめ、パステルカラーが目を引くコンパクトな額装ポストカードなど、ファン垂涎のオリジナルグッズを多数販売する。

表参道で披露したパフォーマンスの写真 (世界初公開) 1988 Photo by © Akira Kishida

表参道で披露したパフォーマンスの写真 (世界初公開) 1988 Photo by © Akira Kishida

Keith Haring が自身のギャラリーの壁にも描いたモノグラムイメージを採用した会場内の壁面にも注目してほしい。中村キース・ ヘリング美術館のトレードマークであるドッグネオンが登場するなど、ヘリングらしいモチーフの装飾も施されるため、空間全体を通して彼の世界観を感じることができるだろう。アートを通して多くの人とコミュニケーションをとりたいという願望を持っていた Keith Haring が、 ドローイングのパフォーマンスを通し、人々と言葉を超えたコミュニケーションを図った思い出のストリート、表参道。そのシンボルとして、アートやカルチャーを発信し続ける表参道ヒルズで開催される本展では、多様な作品群から社会のスポークスマンとして Keith Haring が送り続けたビジュアル・メッセージを読み解きつつ、当時のシーンに思いを馳せてみるのはいかがだろうか。

 

展覧会情報
展覧会名 Pop, Music&Street キース・ ヘリングが愛した街 表参道
会期 8月9日(木)〜8月19日(日)
場所 表参道ヒルズ 本館B3F スペースオー
住所 東京都渋谷区神宮前4-12-10
開館時間 11:00~21:00 (8月12日は20:00まで、最終日8月19日は18:00まで)
入場料 無料
HP www.omotesandohills.com