フレンチシックと近未来が融合したウェアラブルな Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) 2019年春夏コレクション
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フレンチシックと近未来が融合したウェアラブルな Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) 2019年春夏コレクション
Louis Vuitton Spring Summer 2019 Collection
by Daisuke Yokota
2019年春夏パリ コレクションをファッションディレクター萩原照美がレポート。今回は Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) 2019年春夏コレクション。
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©Louis Vuitton Malletier
パリコレクションの最終日、トリを務めるのは Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) だ。会場はいつものルーブル美術館、中庭の噴水を囲むようにスケルトントンネルを設えた。テーマはミ
モデルたちは白く光る長いステージを闊歩する。登場したのは袖に量感をもたらしたアウターやドレスだ。ロゴや風景プリントをコラージュしたコットンジャージーは、スペーシーなイメージだがウェアラブルだ。腕周りにコードを入れたキルティングがシルエットを浮かび出しながら歩くたびに袖が揺れる。袖のボリュームを強調するために半袖コートやベストが合わされている。
80年代をイメージしたオーバーサイズのテーラーリングもプリントドレスやキュロットパンツに合わせてフレッシュだ。アーティスティックディレクターの Nicolas Ghesquière (ニコラ・ジェスキエール) はウイメンズのディレクターなのでメンズラインはないが、クロスジェンダーのモデルがヒップハンガーのボトムスを履いて登場した。
シルバーや白のメッシュドレスは手縫いでスパンコールをつけた手仕事で仕上げられている。グラフィカルなパッチワークジャケットにボンディングのカーゴパンツは新鮮だ。複雑なカッティングでパッチワークされたボンディングのコクーンコートは美しくてモダン。フレンチシックと近未来の要素が融合されていてショートブーツと合わせて着たいアイテムだ。
ショースタートは予定より2時間遅い時間に変更になった。この日の夕方、Fondation Louis Vuitton (フォンダシオン ルイ・ヴィトン) で Egon Schiele (エゴン・シーレ) と Basquiat (バスキア) 展のプレス・プレビューが行われたためだ。それも見ごたえある展覧会だった。最終日は夕方から Louis Vuitton の世界に浸りパリコレクションが終わった。